あれほどよく聴いていたザンフィルさんは
アレンジが古いのもあって、音楽としては
飽きがきます。
美しいパンフルートの音色も何十回となく聴いて
いるのであまり発見がありません。
メロディーを美しく吹いているものをただ聴いていても
それはそれ、僕にとっての音楽として最も価値のあるものは
その音楽に発見があるかということなのです。
ジャズの良いところは、どんどん変化するところです。
決められた♩をただ聴いているのは、それは昔携わった
劇伴を聴いているようなもので、音楽そのものがスリリングじゃないんですね。
僕は東京在住の際に仕事として劇伴や音取りの仕事をスタジオで
やっていたとき、予算も限られているんだろうけど、本当につまらない
音楽を番組や劇場用フィルムにつけていました。
音楽を置きにいっている だけのものは まさに つまらないものです。
その点のToots Thielmansさんの音楽には常に冒険,
なぜそのフレーズがくるの?という常人では計り知れない音の冒険が偏在しています。
クラシックの音楽畑の人が弾く音楽にはほどんどが♩をただ鳴らしているだけ
というのが多いのです。きれいに鳴っていますが、何の感動もありません。
そういうのが多いですね。
ミスせず楽譜通り弾けばちゃんと音楽になると思っているのでしょうね。
ちょっと辛辣ですが、これは自分にも向けています。
本当にそんなすぐれたアドリブがわんさか出てくるの?
いいえ、まだまだなんです。
本当に自分でも????
というようなクールな音楽を作り出したいです。
NJT さんのピアノはなかなか参考になります。
よく練習されていて無駄のないアドリブとエレガントな
パッセージを紡ぎだしています。
これはこれでとても参考になりますが、
同じことをしたくはありません。
自分の世界を作り出していきたいです。
ここ数日、いたさに耐えながら音楽を
純粋に聴いてまたなにか心が洗われたような気がします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます