僕が高校の頃に冨田勲さんのスイッチオンバッハが流行っていたころです。楽器店にいくと
ちょうどこのようなモノフォニック・シンセがおいてありました。当時で50万円ほどしていました。
もし買っていれば、運命が変わっていたかもしれませんね。当時の貧乏学生には全く手が出ませんでした。
当時軽音クラブは続けていましたが、本格的に作曲法を勉強すると決めて
あるピアニストに相談すると、ピアノ演奏会のパーティーにいらっしゃいと言われました。
なんとそのパーティーに当時の芸大の学長の石桁眞禮生(真礼生)先生がいらしゃっていて、
紹介していただいたのです。クラシックの作曲を勉強したいのです。というと
良い先生を紹介してくれるということで、後ほど先生を紹介してくれました。
その先生のもとで和声・ソナタ・フーガの作曲法や当時夢中になっていた現代音楽の作曲を見て
いただきました。大学の頃は専攻科目も頑張りましたが、こちらの方に力を入れてましたね。
その後、大学を出た後は東京に行って色々活動するのですが、モノフォニック・シンセに出会ったのは
その時です。その時、鍵盤を押すとノーマルの正弦波やノコギリ波のナマの音を聞いても、
なんの感興も湧きませんでした。それが一番安いもので20万円ほど確かムーグもありました。
冨田勲さんが使っていたでっかいのではなく、おなじムーグでも簡易版のような小さなものです。
しかし値段があまりに高く、使い方もわからないので、手が出なかったです。
東京で一人生活をするときにピアノを買いましたが、
作曲道具としてはモノフォニックでは向きませんからね。
いずれにしろ、このMS-20 は当時のシンセの時代を彷彿とさせる名器です。
この音はそのへんで売っているチャラチャラしたシンセ音ではなく、
本当に存在感あるぶっとい音がします。
今回復刻版は実機の86%の寸法で作られているそうですから、写真で見ると
おもちゃのような感じですが、(まだ実機は見ておりません。)中身は本物です。
そして4万円で買える復刻版を作ったKORG は偉い!と思います。
世界のシンセファンから絶賛の嵐だそうです。
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