S-48はマウスピースが銀メッキです。ですからその滑らかさと
衛生的なのは言うまでもないですが、恐らく音色も少しは変わると思います。
この変わり方というのはオーディオの世界でケーブルを汎用のものを使うかBELDENにするか
OYAIDEにするかどうかくらいなものです。
やはり楽器はそれを演奏する人の技量と音楽感でかわります。
しかし楽器というのはそれをどれだけ引き出すかの問題なので
とても楽器選びは大切です。またメンテナンスも大切です。
そこで、昨日はS-48をべた褒めしましたが、ちょっと感想を修正します。
よくよく注意して吹いてみるとS-48は早いフレーズはもたつきます。
もっさりした感じになります。リードはSCX-48と比べて厚みがあるのですが、
小さな息で吹いてもよくリードが振動します。それは微細な息の量でもなります。
これは表現力を上げる意味でとても大切です。
そのダイナミックレンジはSCX48と比べて圧倒的に
大きいです。
またSCX48のベンドがあまりかからないといったのは高音部はまさにそうですが、
低音域のリードはよくベンドします。ベンドし過ぎるくらいです。
これはリードの厚みが薄いのでベンドがかかりやすいのでしょう。
ただベンドがよく掛かるからといって10 holes のようにやっていると
おそらくリードのヘタリも速いかなと思います。リードが薄い分ヘタリも速いです。
あまり10 holes のように吹くのは良くないと思います。
音質は実に素直な音が出ます。車で言うと軽のような感じでしょうか。
一方 S-48は上品な乗用車かな。上級車の方でしょう。
ちなみにHOHNER の SUPER 64X はワーゲンくらいなものか。
実に吹きやすく、音が簡単に出ます。
吹いた時の息の抜けと鳴りのバランスがいいです。
スズキのハーモニカは気密性が半端なくありますので、さすが
日本製ですからね。きっちり作ってあります。ネジ一つも狂いが
ないし、細かいところまで製品に対する配慮があっていいですね。
例えば、HOHNERのドイツ製のネジですが、バリが残っていたり、
いまだに使いにくいマイナスネジです。あれは意味がわかりません。
プラスにしたほうがよほど簡単にドライバーが安定するのにと
いつも思います。
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