父は昔は長男の自分をかなりかわいがってくれましたから、おあいこです。
今日はなかなか口を開けてくれなくて、往生しました。
説明すると「そうか、そうか」といってくれるのですが、
なかなか言うことを聞いてくれませんでした。
父は海軍兵学校のある江田島で終戦を迎え、そのあと
京都大学に進み、ノーベル賞をとった福井先生についていたそうです。
たしかに書庫にはいっぱいの本があって、その影響でぼくも
小学校の頃から、父の書庫からボーボワールなんか出して
読んでいました。英語を小学校の頃から自分で勉強を始めたのですが、
それも父の書庫から松本亨先生の本を読んだ影響です。
英語が読めないのに大人の聞く「英語会話」を始めたのです。
これが良かったんだな。今英語ができるのは
そのおかげです。結局、おやじの書庫っていうのは宝物みたいなもんなんですね。
英語は英語で考えろ というタイトルですが、よい出会いを与えてくれました。
父は、60代の頃は物理でも化学でもバリバリと解いてくれました。
ヘルパーさんが、父のことをとても気に入ってくれて
とても紳士ですよ、お父さんは。といってくれると本当に
うれしいです。まだまだ良い所がたくさん残っているのです。
認知症という病気は本当に怖い病気ですが、上手に付きあうことが
大切です。また接する方も心の余裕が絶対必要です。
あすはわが身、人に好かれるお年寄りになれるよう
精進しなくちゃね。
音楽に取り組んでいるのも、その影響があることは間違い無いです。