かつてはオスカー・ピーターソンのコピーを良くしたのですが、
ハンプトン・ホーズなどもそうですが、演奏が薄っぺらく
聞こえます。
彼らはBlue Noteの使い方もそうですが、あまりに紋切り型の
フレージングを多用しすぎて、そのうち飽きが来てしまいます。
職人さんはそれはそれで何十年も同じ作業をある水準まで高めた技術を持って
製品を作ります。それが惰性であろうがなかろうが一定水準以上であれば
製品として成り立ちます。これは和ろうそくや、和紙や、木工、陶器、漆
などなど、職人の眼鏡にかなうものが製品となり、
水準以下のものは潔く捨てられます。
それと比べ演奏はどうでしょうか。演奏は瞬間芸術で刹那的です。
それが拙いものとわかると、西欧なら一斉にBooing!!!!!!です。
日本は優しい?リスナーが多いので、そこまではやりませんが、
厳しい目にさらされていることは確かです。
ここ数日、キース・ジャレットの酒バラのピアノソロを採譜しましたが、
内省的です。またコードもかなり揺らいでいます。
しかしそのメロディーは頑然と自己主張しています。
ただ聞いているより、採譜してそれをなぞっていくとわかります。
それをちょこまかと直したり、変更したりはなかなかできません。
心のうちから出たメロディーというのは強いものがあります。
音楽を作り出すにおいて、心から出てくる音をに耳を澄ませて
音を出していきたいと思います。
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