早速コルグに連絡したら修理が必要なレベルだということで、送ってください。とあいなりました。いままでどんな安いピアノでもカチカチ鍵盤がぶつかるというのは体験したことがないし、
この音の不快感はかなり演奏の集中力を奪ってしまいます。
現状販売されている SV-1 はそうでないことを祈ります。
本体組立は 中国製ですが、SV-1 のホームページを見れば、鍵盤部は日本製にこだわっている
と書いて有りますし、また京都のいなかで手づくり同様に作っているといってあります。
このキーボード の機構はそれなりの重さがあってピアノタッチに似せています。
コルグのホームページには
「
RH3鍵盤。
グランド・ピアノと同様に低音部では重く、高音部へ行くに従い軽くなるよう鍵盤を4段階に分けており、ナチュラルな鍵盤タッチで繊細なニュアンスまで表現する鍵盤として高い評価を得ています。
この鍵盤は、雪深い気候と昔ながらの茅葺屋根が残る日本の原風景と言える山里、京都・美山町が生産地。一方でハイテク産業の企業誘致も積極的な土地 柄です。“ 1人の100歩より100人の1歩”という考えのもと、全員が高い意識で製造にたずさわっている宇治電器工業株式会社 美山工場に発注しています。生産か ら品質管理全てにわたり1人で生産し、流れ作業の一員という意識でなく、一つ一つの製品に作る人の気持ちを込めて作られた、技術大国日本の名にふさわしい 高いクオリティを誇る鍵盤です。
RH3鍵盤は、開発に際しても、表現力豊かな演奏が行えるよう、きちんと調整されたグランド・ピアノの鍵盤の加重を徹底研究しています。 」
これを読むと、ものすごく素晴らしいのかといえば、結果としてかちかち鳴る鍵盤。
もたつく鍵盤です。昔、青山タワーホールで、現代音楽の作品発表会を催すときに、ゲネプロでコンサート用のSteinwayを弾いたことがありますが、その軽さ、響きの良さは一生忘れません。コンサート用のグランドピアノって以外にタッチは軽いんんですよ。
ピアニストによってはわざと重いキータッチにして練習しているらしいです。
重いといえばRH3 は重いですが、やはり戻りがもたつくので、下手すると腱鞘炎になります。昨日、夜遅くまで2時間ほど久しぶりにKX88 で 今度ライブでやるピアノのオリジナル曲や”枯葉”の曲を転調して練習していましたが、右手の外側部分にひきつり感があったので、これは SV-1 で弾いていて無理したのかなと思い、ゆっくりと無理せず、リハビリっぽくKX88 で練習していました。比べちゃなんですが。
KX88 は実はカシオペアのライブを見に行った時、向谷さんが弾いていたので
影響されて買いました。全く音源も何も入っていないのに30年前で30万近くするってことは
いかに鍵盤部にお金を投入したかということでしょ。今弾いていてもストレスなく自分の思い通りに指が動いてくれるのは、このキーボードのお陰です。
楽器というのは人間の体に触れる部分が一番大事なのです。
そういう意味で KORG さん。 もっと鍵盤製作のレベルを上げてください。
鍵盤を押す指の方向は自在に変化します。実は真上からの打鍵というのはよほどゆっくりした曲でしか考えられません。速いパッセージになると手の甲はその動きに合わせてどんどん変化します。当然指の方向が斜め右、斜め左からぶつかっていきます。ぶつかるというのは表現としては大げさに思えるかもしれませんが、ジャズのアドリブはクラッシックと違って、非常にベロシティの変化が大きいです。むしろそれが魅力なのです。しかし残念ながら、 SV-1 の白鍵はこのときかちかち鳴ります。強く叩くときは特にカチカチなりますね。
僕が使っている ドングル付きのIVORY という アメリカのピアノ音源 でさえも
3万、4万するのです。最近あまりになりがひどいので使っていませんが、
それから考えれば本当に日本のメーカーの製品をつくり出していくレベルもコスト
管理もすごいです。感心します。当初 SV-1 は20万円で売りだされて、
いまや半額ですもの。これだけの音源をぶち込んで、この値段で売るというのは
大変な企業努力です。部品の調達、組立時のコストダウン。いろいろあるでしょ。
でも、鍵盤だけは日本製にしたこだわり、これは評価できます。
しかしこのかちかち鳴るこの状態。
これは最終チェックが甘いとしか言えません。実際のピアニストが
最終チェックしていないでしょう。単に上からポロポロ弾いたって
どのように鍵盤に力がかかるかわからないと思います。
ピアノ経験者でなければ、その打鍵のスピードや重量のかかり方は
再現できません。
開発の際にそこまで考えているはずですが・・・。
残念ですが、よくなって帰還するのを待ちます。
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