投資家の目線

投資家の目線634(グローバルGAP)

 グローバルGAP(Good Agricultural Practice)は、食材の安全性に関する国際認証制度である。グローバル企業が設立した「世界食品安全イニシアチブ(GFSI)」という組織はグローバルGAPを採用しており(「農産品輸出、1兆円へ壁、安全認証、世界に後れ、東京五輪の食材調達懸念。」2017/8/6 日本経済新聞 朝刊)、今後グローバル企業と取引するにはグローバルGAPを取得する必要が出てくるかもしれない。ただし、認証を受けるにはコストがかかり、「認証取得には200万円程度がかかるとされ、更新時には数十万円が追加で必要」(同記事)とされる。

 グローバルGAPを取得できるのはかなり大規模経営の農家だけではないだろうか?日本の農業を大規模農家だけに集約しようとする圧力が強まっていくように思う。そうなれば、農村部の人口は減少し、その分都市部に流入して過密が加速するだろう。農村では人口減少によるインフラストラクチャーが維持困難に、都市部では人口の過密による学校等のインフラストラクチャーが不足するという問題が出てくる。農村、都市ともに地域社会に大きな影響が出ることになるが、それをどう解決するかは政治の問題で、国政、地方政治ともに選挙の争点にすべきことだと思う。
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