投資家の目線

投資家の目線910(プーチン大統領のクリスマス停戦指示)

 5日、ロシアのプーチン大統領は36時間のクリスマス停戦を指示した。ユダヤの大切な祭り「ハヌカー」の最中も戦闘を続けたウクライナのゼレンスキー大統領とは大違いだ。クリスマス停戦は、戦術上の問題ではなく妊娠中絶やLGBTQと同様に信仰に関わる問題である。ロシア以外でも、信仰に配慮するプーチン大統領を支持する人が増えるのではないだろうか?そもそも時間稼ぎが必要なのは、電力を失いヘロヘロの状態にあるウクラウナの方である。

 

 米国のバイデン大統領は教会から破門され、ペロシ前連邦下院議長は教会から聖体拝領を禁じられているという。妊娠中絶等への賛成が教義に反すると考えられているようだ。「ヤバい経済学 増補改訂版」(スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー著 望月衛訳 東洋経済新報社 p137~139)によれば、チャウシェスク政権下のルーマニアでは中絶や避妊、性教育が禁止され、出生率はそれ以前の2倍になった。しかし、「中絶が禁止されてから生まれた世代の子供を、ちょうど前の年に生まれた子供と比べみると、どの指標も悪化している―学校の成績は悪く、仕事で成功することも少なく、そして犯罪者になる可能性はずっと高くなっていた」(同書p138)。中絶を禁止してもまともに育てられなければ禁止の意義も薄れるとは思うが…。インフレで中間層が没落すれば、養子として引き取って育てる余裕のある人も少なくなるだろう。

 

 ロシアは日本との友好をあきらめたようだ。日本政府が国家安全保障戦略・国家防衛戦略・防衛力整備計画など安保3文書の改正案を通過させたことを受け、ロシアのアンドレイ・ルデンコ外務次官は『「岸田文雄首相の日本政府が数十年間の平和主義を放棄して軍事主義を強化していることに注目している」と明らかにした。(中略)ウクライナ戦争以降、日本が西側の対露制裁に参加している点にも言及して「露骨に非友好的な国家と平和条約締結を議論できない」と述べた』(『「日本の平和主義放棄に対応する」予告したロシア、「北朝鮮支援には感謝」』 2023/1/4 中央日報)という。防衛力整備で兵器を作っても、企業の品質不正が続く日本製では外国では売れないのではないか?

 

 岸田政権は、「毒を食らわば皿まで」の精神でこのまま対決に突き進む心づもりのように見える。「無知な友人ほどに危険なものはない。賢い敵のほうがよっぽどましだ。」(ラ・フォンテーヌ 「寓話」)。味方に無能がいて、しかもそれが権力を持っているとロクなことがない。

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