内田樹氏とイスラム学者の中田考氏の対談本「一神教と国家」(集英社新書)では、中田氏は昨年シリアの反政府勢力の支配地帯を訪れたが、イスラムの教えに従い秩序が保たれていたことを話している。さらに、カザフスタンやウズベキスタン等からは自由なシリアに逃げてきているとも言っている。イスラムには国家や政府はいらないとも・・・。
昨年、駒場祭の講演会の時に、中田氏はシリアが国民国家づくりに失敗したという評価を下していた。イスラム国にしても、スコットランドのような欧州国内の独立問題にしても、現行の国民国家が時代に合わなくなっているための揺らぎではないかと思う(まあ、沖縄問題等を抱えている日本も例外ではないが…)。国民国家の支配層にとって、国民国家という体系を崩すイスラム国は自分たちの権益を揺るがす不倶戴天の敵なのだろう。欧米がイスラム国を躍起になって叩こうとするわけがわかるような気がする。
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追記:以下のBLOGによれば、フジサンケイグループの鹿内信隆氏が、対談本『いま明かす戦後秘史』(サンケイ出版)で、経理将校が担当する任務として「慰安所ノ設置」を教わったことを告白しているという。朝日新聞の慰安婦問題が大きくなるほど日本に不利な材料が出てきて、逆効果ではないかと思うが…。
フジサンケイグループの鹿内信隆氏が陸軍経理学校時代、「従軍慰安所について、詳細な設置要項を学んだ」と、05年の新潮ドキュメント賞受賞作、中川一徳著「メディアの支配者 上」(講談社)P245にも書かれているし…。
いささかも自責の念を抱かず、笑い話のように『従軍慰安婦』を語っていた産経新聞総帥・鹿内信隆
http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/499f27d475f1daa4c75e70e418b3b83b
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