秋祭の前夜祭

2009年10月12日 10時35分10秒 | Weblog
昨年もブログで書いたが,今年も八幡さまの秋祭りの時期になった。
(2008年10月16日「暗闇に浮かびあがる顔」参照)
どこの地区でも,秋祭りはあると思うが,
うちの地域は,その前夜祭がかなり派手な催し物となっている。
小地域別に,ステージでの出し物をするのだが,
その中でも特に,私の住む一丁目が世帯数が多いこともあり,
毎年,数にものを言わせた「群舞」的なパフォーマンスを繰り広げる。

今年の出し物は,初めは「日向ひょっとこ祭り」をパクったもの(?)
ということでほぼ決定していた。
ところが練習が始まりかけた初夏のある日,いつも一丁目の出し物を中心的に
引っ張って,みんなからの人望も厚い,フジカワさんというおじさんが,
くも膜下出血により,本当に突然に帰らぬ人となってしまった。
ダンナなどは,前日に町内のバラ花壇の手入れで一緒に作業をしていただけに,
にわかには信じられず,相当ショックを受けていた。

ひょっとこ踊りでほぼ決まりかけていた演目は一度御破算になった。
なぜかというと,
「どうすることが,フジカワさんが一番喜んでくれるだろう?」
という話になったからだそうである。
それで,メンバーのみなさんで話し合い,数年前に一度やった演目の
「マツケンサンバ」がフジカワさんはことのほかお気に入りだったので,
それをもう一度やろうではないか,ということになったらしいのだ。

えー・・・それ・・・古ぅー・・・
いくらフジカワさんがお気に入りだったからって,いまさら「マツケンサンバ」ですかぁ・・・
私がフジカワさんだったら,成仏できないような気もした。
でも,私は出し物には参加しているわけではないので,
じっと見守ることにした。

そんな私の思惑をよそに,練習は着々と進んでいるようである。
そういえば,ダンナは前回のマツケンの時は,こども会の役が当たっていたので
そちらに掛かりきりなっていたため,「マツケンサンバ」を踊るのは初めて。
こういう人には新鮮なんだな。
DVDを借りてきて,練習に励むダンナ。
どうのこうの言いつつも,見ているとつい私も職業柄(?),
口を挟み,指導に熱を入れてしまう。
「ちがーうッそこ準備動作があまーいッ」
などと,ビシビシと特訓。
おかげで,ちょっとは人様にお見せできる感じになってきた。

さて,花形のマツケン役は毎年,どんな演目をやっても必ず主役のミハラさん。
この人,見た目はかなりの巨漢なのだが,これが,もう素晴らしいエンターテナー!
ものすごくリズム感がよくて,毎年どんな踊りもパーフェクト。
「キレのいいデブ」
という感じ。(←言い過ぎ)
でも,ほら,ホンジャマカの石塚くんとか,故ウガンダ・トラとか,
あんな感じ。
どんな曲でもその曲の持つビートをバチッととらえて,体の芯から
表現できるんです,この「キレのいいデブ」。
とにかく,ミハラさんが出てきたらもう,やんややんやの大喝采。
私も,ミハラさんの踊りの大ファンの一人だ。

一方,ダンナはというと,もちろんそんなふうに踊りがうまいわけでも,
華があるわけでもなく,その他大勢の「腰元ダンサーズ」の一人。
はい,昨年のグランディーババレエ団に続き,またもや女装ですわ。
ただ,彼は色白で肌のきめも細かいので化粧が綺麗にのるんだな,これが。

祭り当日,各地区の演目は進み,一丁目の番が来た。
音楽が鳴り,腰元ダンサーズが着物(といってもさサテン生地の手作りだが)姿で
出てきた。(写真参照。わかりづらいですが。)
ダンナは前にも書いたがド近眼&ド乱視でメガネが片時も手放せないため,
彼一人だけ,着物にメガネ。
もう完全にその時点で「出オチ」。
もう,義母や義姉たちと,腹を抱えて笑ってしまった。
踊りどうこうじゃない。腰元姿でメガネって,アンタ,ずるいわ。
私の特訓の甲斐あり,軽やかにステップを踏む姿もまた笑える。
思えば,グランディーババレエ団の時もそうだったんだろうな。
私はそれは仕事で見られなかったけど,どう考えても
バレリーナ姿でメガネ,これまた「出オチ」だもんなぁ。

散々笑っているうちに「マツケンサンバ」,終了。
ミハラさんの華麗なステップも健在でした。
最後に,なにやら台詞を言ってらしたのだが,
お酒がだいぶ入ってて何言ってるかわからなくてグダグダに。
そりゃ,一杯ひっかけないとやってられんだろうよ,みなさん。
んッ?でもまてよ,ダンナはお酒は強くないから,呑んでないはず。
えーッアンタ,しらふであんなことやってたんかーいッ

ということで,昨年に引き続き,
遠くこの地まで嫁いできたことに疑問を感じずにはいられない
秋の夜なのでした・・・。

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3 コメント

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楽しすぎる… (nanako)
2009-10-12 22:53:16
今年もやってくれましたねえ
メガネの腰元って…、バカ殿に出られそう…
さぞ、あさひさんも踊りたかったことでしょう。
ご実家でも、嫁ぎ先でも、お祭りが盛んで…
楽しすぎてうらやましいです
ぜひ、動画をお願いいたします

だんなが最近気になるのが、
「プラズマクラスター」
イオンなどを発生させる装置なのですが、
今日も、家電量販店にテレビを見に行って、
「これこそ、学校におくべきだと思いますよねえ
電子黒板を置くくらいなら、ねえ
と、店員さんに同意を求めていました。

母校にハードな贈り物をするのなら、
同窓会様、ご検討いただけますか?
返信する
ラリックス (理事長改め会長)
2009-10-13 00:29:40
あさひさんは本当に遠くに嫁いでしまわれたのですね。毎年のことながら笑えます。いたわってあげてください(笑)

nanako様「プラズマクラスター」ですか。電子黒板よりはるかによさそうですね。虎姫の澄んだ空気をさらに清浄せて 勉強させましょう。
同窓会で一刺ししてきます。勇気を出して

今日は「湖北学生応援会議」という事業の開催日でした。
市内の中学生を集め学校では習わないことを地域の大人がリーダーになって教えともに社会活動をするというものです。

毎年テーマは変わりますが今年は
「商店街のイイ点、だめな点を見つけ改善提案を議論しよう」でした。

この事業は5年前に私が発案し仲間と一緒に
当時も今も教育長の「コータロー先生」に直談判しにゆき 予算を確保して実施してもらっている教育委員会主催の事業です。

覚えていますか?中学時代に生徒会の研修合宿でサイクリングターミナルにてウオークラリーを体験したことを。
そのとき確か先生以外の地域の大人のひとがお世話をしてくださいました。
それを思い出しそのときの大人の人の年齢に自分がなったので恩返しのつもりで思いつきました。
教育長もひとつ返事で決裁してくださいまして校長会で各校に号令をかけてくださいます。

年々参加学生が増えまして今年は6中学から43名もの参加でした。

公民館に集合してアイスブレークタイム、議論の進め方のKJ法を学びます。市職員さんの手づくりカレーの昼食を頂き 
曳山博物館へ、
街の歴史のDVDを見て説明をきき デジカメ片手にグループにわかれて街なかにくりだします。課題はまちなかのお気に入りの場所とそうでもない場所を撮影してくるということです。

時間は1時間。みんな地元にすみながらもあまり散策したことがないらしく修学旅行気分で終始たのしい雰囲気でした。

帰館後 写真を現像して拡大地図にはり コメントをつけて議論、そして発表会、記念撮影。とおおいに盛り上がりました。

まあ ほとんどの生徒が生徒会役員ですので基本的に素直な子達ですので指導は楽といえば楽です 日ごろ生徒指導で苦闘されている現場の先生に申し訳ないかんじです。

開始冒頭 代表代行の挨拶(後輩の現代表が所要で欠席のため)を頼まれました。

独演会20分を要求したのですが即座に断られました。「代行、なるべく短くお願いしますっ」
と指1本出しそれこそ懇願されました。

なので
「おはようございまーす。
シミズといいまーす
42才でーす。
皆さん今日はどうか
・・ラリックス・・・・
いやリラックス・・・・して一日過ごしてくださいお願いしマース」

と言いました。私は時間も短くすんだし「やったった」感いっぱいでしたが生徒たちは きょとんとして小笑いでした。

 担当の市職員がこうぬかしよりました。
「代行、尺を考えてください尺を、挨拶短すぎますっ、」となんじゃい、短くっていうたの
きみやないかーい。(笑)

確かに オヤジギャグに酔うオヤジはタチがわるいです 自覚しています。


そんな一日でした。




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ほどほどに (あさひ)
2009-10-13 09:56:17
プラズマクラスターはやたら売れてますね。
私の働いている楽器店は,なぜかシャープの
電化製品も扱っていて,そのプラズマ・・・は
よく売れているようです。
はい,電子黒板よりずっといいです。

会長,オヤジギャグを言う歳になってしまった
のですね。
ほどほどにしましょう。
中学生はリアクションに困ったはずです。

そのうちに会長が「ドキがムネムネ」とか言い出す
のではないか,とご心配申し上げるあさひです。
返信する

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