6月に久しぶりにユーミンのコンサートへ行ってきました。
ユーミンのコンサートへは独身の頃はよく行っていたが,
結婚してからは殆どチャンスがなく,本当に久しぶりに行った。
まず観客の年齢層の高さに驚いた。
・・・って自分もその年齢層を上げてる一人なんだけど。
そりゃぁ,そうだ。
80年代のあの頃に青春を送っていた人たちなのだ。
しかも私はユーミンに「手を染めた」年齢が早かったのだから,
この人たちは当時大学生・・・
ということは50歳前後の人が中心なのである。
その観客を見渡して,ユーミンは
「まぁ・・・新型インフルエンザにはかかりにくそうな年頃のかたたちばかり・・・」
とのたもうた。
さすがユーミン,毒が効いてます。
そういうところも大好きです。
私がユーミンを聴くようになった入口の話から。
私には6歳年上の兄がいる影響もあり,
聴く音楽のチョイスが友人と若干違うことも時々あった。
もちろん,小さい頃から音楽をやっているので,
友達とは違う曲を聴く環境ではあったが,
そういう意味ではなく,いわゆる,ローティーンからミドルティーンに
かけてみんなが通るミーハー路線が友人とは少し違ったのである。
小学校高学年からは女子はどうしても「ジャニーズ路線」を歩むことになる。
それは今も昔も変わらないと思う。
私の頃はたのきん→シブがき隊という時代だった。
もちろん嫌いだったわけではないが,友人たちのように
下敷きにトシちゃんやマッチの切り抜き(「明星」より)を入れたり,
ステッカーを学生カバンに貼ったりというようなことはなかった。
そんな中,私は小学生後半からは兄の聴くユーミンにハマりだしたのである。
多分,友人には,ワケのわからないものを聴いてると思われていただろう。
初めは彼女のメロディーとアレンジに感覚的に惹かれたのだと思う。
なんとなくレコード(!)をかけて流しているのが心地よかった。
しかし,もう少し年上になり,中3~高校生くらいになると,
歌詞から喚起されるイメージや,頭の中に浮かぶ映像が
たまらなく気持ちをワクワクさせるようになってきた。
それはきっと「お年頃」ということもあったのかもしれない。
ユーミンのコンサートから帰ってから,
昔のアルバムをもう一度引っ張り出して聴き始めた。
恐ろしいもので,よほど聴き込んだのか,曲が流れだした途端,
その頃の空気,匂い,映像までフラッシュバックしてきた。
複雑な気持ちだったのが,「時のないホテル」というアルバムを聴き返した時。
私は,大学入試を10日間で5校受けたので,超ハードスケジュールだったのだが,
その時にウォークマンに入れていったカセットテープ(!)が
「時のないホテル」だったのである。
今のようにiPodにざくざくと何百曲も入れて持ち歩けるわけではないので,
荷物になるからテープも限られたものしか持って行ってなかったわけで,
必然的に同じものを繰り返し繰り返し聴くことになる。
あちこちへの入試会場へ行く道すがら,私の耳には
「時のないホテル」が寄り添っていた。
久しぶりに聴く「時のないホテル」の1曲目が始まった途端,
あの2月の曇天や,切羽詰まった気持ちや,マークシートの鉛筆や,
ボストンバックや,受験票などなどが目の前にちらついた。
そんな中,当時レコードで所有していたが,CDに買い替えることもなく,
ずっと聴かないままだった「VOYAGER」というアルバムを久々に手に入れた。
聴いた瞬間,胸がギュッとなった。
表現する力がないのが悔しいがとにかく「胸がギュッと」なったのである。
当時,どれくらい聴き込んだのであろうか。
曲が終わろうとすると,自動的に次の曲のイントロがもう頭に浮かんでくるのである。
ところが,5曲目だけは,曲の終りにさしかかっても次の曲の
イントロがすっとは出てこない。
なぜだろう?
わかった!
当時はレコードで聴いていたので,5曲目を聴いた後,
B面へひっくり返す時間があったので,
6曲目のイントロが出るまでには
それまでの曲と曲との間よりは少し時間があったのだ!
そんな「ポーズ」の時間まで,記憶に組み込まれているとは!
私の「胸がギュッと」する感覚は全く落ちない。
それどころか,ますます高まる。
これはきっと・・・
私は「VOYAGER」を聴きながら
その頃の「恋心」も一緒に聴き込んで
「憧れ」,「ときめき」,「焦燥」,「嫉妬」,「落胆」など,
さまざまな思いを,気持のひだへ深く深く織り込んでいたのだろうなぁ。
・・・などと,いつものキャラにはないことを書いてしまい,
ちょっとこっぱずかしい気持ちのあさひなのでした。
ユーミンのコンサートへは独身の頃はよく行っていたが,
結婚してからは殆どチャンスがなく,本当に久しぶりに行った。
まず観客の年齢層の高さに驚いた。
・・・って自分もその年齢層を上げてる一人なんだけど。
そりゃぁ,そうだ。
80年代のあの頃に青春を送っていた人たちなのだ。
しかも私はユーミンに「手を染めた」年齢が早かったのだから,
この人たちは当時大学生・・・
ということは50歳前後の人が中心なのである。
その観客を見渡して,ユーミンは
「まぁ・・・新型インフルエンザにはかかりにくそうな年頃のかたたちばかり・・・」
とのたもうた。
さすがユーミン,毒が効いてます。
そういうところも大好きです。
私がユーミンを聴くようになった入口の話から。
私には6歳年上の兄がいる影響もあり,
聴く音楽のチョイスが友人と若干違うことも時々あった。
もちろん,小さい頃から音楽をやっているので,
友達とは違う曲を聴く環境ではあったが,
そういう意味ではなく,いわゆる,ローティーンからミドルティーンに
かけてみんなが通るミーハー路線が友人とは少し違ったのである。
小学校高学年からは女子はどうしても「ジャニーズ路線」を歩むことになる。
それは今も昔も変わらないと思う。
私の頃はたのきん→シブがき隊という時代だった。
もちろん嫌いだったわけではないが,友人たちのように
下敷きにトシちゃんやマッチの切り抜き(「明星」より)を入れたり,
ステッカーを学生カバンに貼ったりというようなことはなかった。
そんな中,私は小学生後半からは兄の聴くユーミンにハマりだしたのである。
多分,友人には,ワケのわからないものを聴いてると思われていただろう。
初めは彼女のメロディーとアレンジに感覚的に惹かれたのだと思う。
なんとなくレコード(!)をかけて流しているのが心地よかった。
しかし,もう少し年上になり,中3~高校生くらいになると,
歌詞から喚起されるイメージや,頭の中に浮かぶ映像が
たまらなく気持ちをワクワクさせるようになってきた。
それはきっと「お年頃」ということもあったのかもしれない。
ユーミンのコンサートから帰ってから,
昔のアルバムをもう一度引っ張り出して聴き始めた。
恐ろしいもので,よほど聴き込んだのか,曲が流れだした途端,
その頃の空気,匂い,映像までフラッシュバックしてきた。
複雑な気持ちだったのが,「時のないホテル」というアルバムを聴き返した時。
私は,大学入試を10日間で5校受けたので,超ハードスケジュールだったのだが,
その時にウォークマンに入れていったカセットテープ(!)が
「時のないホテル」だったのである。
今のようにiPodにざくざくと何百曲も入れて持ち歩けるわけではないので,
荷物になるからテープも限られたものしか持って行ってなかったわけで,
必然的に同じものを繰り返し繰り返し聴くことになる。
あちこちへの入試会場へ行く道すがら,私の耳には
「時のないホテル」が寄り添っていた。
久しぶりに聴く「時のないホテル」の1曲目が始まった途端,
あの2月の曇天や,切羽詰まった気持ちや,マークシートの鉛筆や,
ボストンバックや,受験票などなどが目の前にちらついた。
そんな中,当時レコードで所有していたが,CDに買い替えることもなく,
ずっと聴かないままだった「VOYAGER」というアルバムを久々に手に入れた。
聴いた瞬間,胸がギュッとなった。
表現する力がないのが悔しいがとにかく「胸がギュッと」なったのである。
当時,どれくらい聴き込んだのであろうか。
曲が終わろうとすると,自動的に次の曲のイントロがもう頭に浮かんでくるのである。
ところが,5曲目だけは,曲の終りにさしかかっても次の曲の
イントロがすっとは出てこない。
なぜだろう?
わかった!
当時はレコードで聴いていたので,5曲目を聴いた後,
B面へひっくり返す時間があったので,
6曲目のイントロが出るまでには
それまでの曲と曲との間よりは少し時間があったのだ!
そんな「ポーズ」の時間まで,記憶に組み込まれているとは!
私の「胸がギュッと」する感覚は全く落ちない。
それどころか,ますます高まる。
これはきっと・・・
私は「VOYAGER」を聴きながら
その頃の「恋心」も一緒に聴き込んで
「憧れ」,「ときめき」,「焦燥」,「嫉妬」,「落胆」など,
さまざまな思いを,気持のひだへ深く深く織り込んでいたのだろうなぁ。
・・・などと,いつものキャラにはないことを書いてしまい,
ちょっとこっぱずかしい気持ちのあさひなのでした。