わが青春のユーミン

2009年07月22日 09時36分24秒 | Weblog
6月に久しぶりにユーミンのコンサートへ行ってきました。

ユーミンのコンサートへは独身の頃はよく行っていたが,
結婚してからは殆どチャンスがなく,本当に久しぶりに行った。
まず観客の年齢層の高さに驚いた。
・・・って自分もその年齢層を上げてる一人なんだけど。
そりゃぁ,そうだ。
80年代のあの頃に青春を送っていた人たちなのだ。
しかも私はユーミンに「手を染めた」年齢が早かったのだから,
この人たちは当時大学生・・・
ということは50歳前後の人が中心なのである。
その観客を見渡して,ユーミンは
「まぁ・・・新型インフルエンザにはかかりにくそうな年頃のかたたちばかり・・・」
とのたもうた。
さすがユーミン,毒が効いてます。
そういうところも大好きです。

私がユーミンを聴くようになった入口の話から。
私には6歳年上の兄がいる影響もあり,
聴く音楽のチョイスが友人と若干違うことも時々あった。
もちろん,小さい頃から音楽をやっているので,
友達とは違う曲を聴く環境ではあったが,
そういう意味ではなく,いわゆる,ローティーンからミドルティーンに
かけてみんなが通るミーハー路線が友人とは少し違ったのである。

小学校高学年からは女子はどうしても「ジャニーズ路線」を歩むことになる。
それは今も昔も変わらないと思う。
私の頃はたのきん→シブがき隊という時代だった。
もちろん嫌いだったわけではないが,友人たちのように
下敷きにトシちゃんやマッチの切り抜き(「明星」より)を入れたり,
ステッカーを学生カバンに貼ったりというようなことはなかった。

そんな中,私は小学生後半からは兄の聴くユーミンにハマりだしたのである。
多分,友人には,ワケのわからないものを聴いてると思われていただろう。
初めは彼女のメロディーとアレンジに感覚的に惹かれたのだと思う。
なんとなくレコード(!)をかけて流しているのが心地よかった。

しかし,もう少し年上になり,中3~高校生くらいになると,
歌詞から喚起されるイメージや,頭の中に浮かぶ映像が
たまらなく気持ちをワクワクさせるようになってきた。
それはきっと「お年頃」ということもあったのかもしれない。

ユーミンのコンサートから帰ってから,
昔のアルバムをもう一度引っ張り出して聴き始めた。
恐ろしいもので,よほど聴き込んだのか,曲が流れだした途端,
その頃の空気,匂い,映像までフラッシュバックしてきた。

複雑な気持ちだったのが,「時のないホテル」というアルバムを聴き返した時。
私は,大学入試を10日間で5校受けたので,超ハードスケジュールだったのだが,
その時にウォークマンに入れていったカセットテープ(!)が
「時のないホテル」だったのである。

今のようにiPodにざくざくと何百曲も入れて持ち歩けるわけではないので,
荷物になるからテープも限られたものしか持って行ってなかったわけで,
必然的に同じものを繰り返し繰り返し聴くことになる。
あちこちへの入試会場へ行く道すがら,私の耳には
「時のないホテル」が寄り添っていた。

久しぶりに聴く「時のないホテル」の1曲目が始まった途端,
あの2月の曇天や,切羽詰まった気持ちや,マークシートの鉛筆や,
ボストンバックや,受験票などなどが目の前にちらついた。

そんな中,当時レコードで所有していたが,CDに買い替えることもなく,
ずっと聴かないままだった「VOYAGER」というアルバムを久々に手に入れた。
聴いた瞬間,胸がギュッとなった。
表現する力がないのが悔しいがとにかく「胸がギュッと」なったのである。
当時,どれくらい聴き込んだのであろうか。
曲が終わろうとすると,自動的に次の曲のイントロがもう頭に浮かんでくるのである。
ところが,5曲目だけは,曲の終りにさしかかっても次の曲の
イントロがすっとは出てこない。
なぜだろう?

わかった!
当時はレコードで聴いていたので,5曲目を聴いた後,
B面へひっくり返す時間があったので,
6曲目のイントロが出るまでには
それまでの曲と曲との間よりは少し時間があったのだ!
そんな「ポーズ」の時間まで,記憶に組み込まれているとは!

私の「胸がギュッと」する感覚は全く落ちない。
それどころか,ますます高まる。
これはきっと・・・
私は「VOYAGER」を聴きながら
その頃の「恋心」も一緒に聴き込んで
「憧れ」,「ときめき」,「焦燥」,「嫉妬」,「落胆」など,
さまざまな思いを,気持のひだへ深く深く織り込んでいたのだろうなぁ。

・・・などと,いつものキャラにはないことを書いてしまい,
ちょっとこっぱずかしい気持ちのあさひなのでした。

コメント (4)
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獲ったどー!!!!!

2009年07月13日 16時37分59秒 | Weblog
ふー,またもやあんみつを食べてテンション上げたところですー。

もう1か月以上前になるが,
町内の川掃除があり,我が家からはダンナが参加した。
梅雨に入る前に掃除しておかないと,大雨で溢れたら危険だからである。
たいてい,どこの地域でも,梅雨前にあるのでは?

始まって3~40分しか経ってないのに,ダンナが息咳き切って帰って来た。
どうしたのだろう,もう終わったのか?
それとも,トイレにでも行きたくなったのか?

ダンナの顔はめちゃ嬉しそうで鼻の穴が大きくなり,興奮している様子。
そして,彼は,よゐこの濱口優のごとく,拳を突き上げ
「獲ったどー!!!」
と叫んでいるではないか。
何事だ!?

彼の手を見ると,そこには小さな小さなミドリガメが!
川の泥をすくいあげたら,中から出てきたので,思わず持って帰ってきてしまった,
というのだ。

ダンナは子どもの頃から,やたらと動物を拾って帰ってきていたらしい。
のび太くんのような人だ。
ただ,のび太家と違うところは,
のび太のママのように,ダンナのお母さんは
「すぐに元にいたところに捨ててらっしゃいッ!!!!!」
などとは決して言わず,
一緒に喜んで飼ってしまう,というところである。

そんなわけで,彼は何かっちゅうと小動物を拾って帰る子どもだったのである。
ダンナが中学生の時などは,すごいことがあったらしい。
なんと!
トンビを拾って帰ったというのだ!!

あんなもん,そんなやすやすと落ちてるのか?
と思うが,事の顛末はこういうわけで・・・

中学生だったダンナが自転車で走っていると,トンビが地上でじっとしていたらしい。
やんちゃ心を起こした彼は,自転車でぎりぎりまで近寄って脅かしてやろう,
と思ったらしいが,どんなにそばまで近寄っても,
トンビは飛び立とうとしないのだ。

おや?と思いダンナがそのトンビに近寄り,じっくり見てみると,
どうも羽根を怪我したらしく,元気もない。
ダンナは,そのトンビをなんと,自転車の前かごにのせて
連れて帰ってきてしまった。
思ったより大きくて,前かごを覆い隠すくらい,バサーッと乗っかっていたらしい。

連れて帰って,さすがの姑も驚いたらしいが,
手負いのトンビを見るやいなや,すぐに介抱し始めた。
(そのあたりがスゴイ・・・)

怪我したところに薬をぬってやり,鶏のササミをちぎって与えると,
トンビは少しずつ,少しずつ食べ始めた。

数日経ち,トンビはずいぶん元気になった。
どうやって飼ったらいいか,よくわからないので,
市の動物園に電話して尋ねたところ,
職員の人に
「猛禽類を勝手に飼ってはいけません。」
との回答が。
あちゃー,そういうことなのねー。
そんなわけで,そのトンビは動物園が引き取ってくださった。

話はミドリガメへ戻ります。
で,ダンナはとりあえずミドリガメを家へ持って帰ってきたが,
川掃除の作業はまだまだ終わらないので,ミドリガメを愛犬みどの水入れの予備に
水を張って入れ,
「帰ったら,水槽買ってきてそいつを飼うから。」
と言い残し,また作業へと戻った。

まだ赤ちゃんとおぼしき,本当に小さな小さなミドリガメだったので,
愛犬みどの水入れでじゅうぶんな大きさだった。
そいつはその中ですいすいと可愛らしく泳いでいた。

2時間ほどしてダンナが作業を終え帰って来た。
「あれーーーーーーーーッ」
ダンナの叫び声が外から。
駆けつけてみると,な,な,なんとミドリガメの姿が忽然と居なくなっているのだ!!!

・・・油断していた・・・
あんなに小さいんだから,水入れの高さは乗り越えられないだろう,と
家族誰もが思っていたのだ。

ミドリガメを飼うのを楽しみに帰ってきたダンナは
小さな目を皿のようにして,あたりを探しまくった。
しかし,どこにもいない。
挙句の果てにダンナは,愛猫メルに詰めより
「おいッお前が喰うたんかーッ」
と大声で詰問した。

私は,
「あんな超年寄りの猫のアゴじゃムリムリ」
と言いそうになったが,ダンナのあまりの真剣さに
何も言えなかった。

ダンナは
「縁がなかったのかな・・・」
と肩をがっくりと落としたのでした・・・。

こう思うと,トンビの恩返しも,ミドリガメの恩返しも何もやってきてない。
まぁ,いきなり来られて機を織られたり,竜宮城に連れて行かれても困るけど。

みんなが仲良く元気に暮らせていることが,一番のご利益ということかしら。
コメント (2)
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フリスク憎し

2009年07月09日 12時59分34秒 | Weblog
かなり忙しい毎日を過ごしていたので,ブログをほったらかしでした。
どんなに忙しくても,必ず一日一回,開くだけは開いていたのに
それすらできないこともあり,
今日久々に開いたら,案外たくさんの方が
のぞいて読んでいってくださってたようで・・・。
マニアのみなさま,感謝申し上げます。

はー,それにしても忙しい日々だった。
昨日も出張から帰ってきて,
夜はいつ眠ったかわからない状態だった。

今朝起きて,通常の毎日に戻る。
大きな仕事を終えたので,気分も晴れやか。
ダンナと息子をそれぞれ送り出し,さー,掃除に洗濯にー!!
今日は,たまたま仕事はお休みなので,馬力をかけて家事をしなくちゃねッ

まずは色柄物の手洗いを!
今日は幸い太陽が顔を出しているので,お布団も干さなくちゃー。

愛犬みどのご機嫌もうかがって,と。
「あさひさんお疲れ様ー」とばかりに顔をぺろぺろ舐めてくれる。
いや,みどはきっとそう思っているはずだ。(←妄想がハゲしい。)
愛猫メルは・・・相変わらず寝たまま微動だにしないので,これはスルー。
メルは歳も歳(御歳19歳!!)なので,一日22時間くらい寝ている。

手早くできる料理ばっかりだったから,今日は少し手の込んだものをしようかしら。
夏野菜をたっぷり使うのもいいねぇー。

ごちゃついた部屋も整理整頓!
おっと,昨日と一昨日の出張の荷物がまだ片付いてないわ。
おー,そうか,昨日はガクンと寝ちゃったからなぁ。

私は,キャリーケースから荷物を取り出したり,
ショルダーバッグの中身を入れ替えたりし始めた。

すると!!
ショルダーバッグのポケットの中から取り出した携帯電話が何やらベトついているではないか!
「・・・えッ?」

バッグのポケットの中を見てアゴがはずれそうになった。
なんと,眠気覚ましに常備しているフリスクの容器の蓋が開ききって
中身がぜーんぶポケットの中に散乱してしまっていたのである!!!
まだ新しかったので,その量はハンパではなかった!!!
しかも,いつからブチまけていたのか,この気温で溶けてベッタベタ!!!


ぎゃーッ
携帯がーッ
車のキーがーッ
ラベンダーの香りのサシェがーッ

ポケットの中のそれまでのラベンダーの香りは,
当然フリスクの歯磨き粉臭さへと変わり,
むせかえるような感じになっていた。

たまっていた家事を片付ける意欲は一気に失せ,
大好きなあんみつを食べて気持ちをもう一度高揚させようと試みるのが
精一杯のあさひなのでした。
コメント (4)
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