義母とトラ猫

2011年05月25日 08時29分25秒 | Weblog
愛猫のメルが亡くなって早や三カ月。
彼女がいない淋しさに少し慣れてきた。

先日,義母がよその飼い猫か,捨て猫かわからないが,
トラ模様の猫にエサをあげていた。
メルが思いがけず急逝したため,
彼女のキャットフードが大量に残っているのだ。
(ちなみに,義母はそれを時々みどにもあげている。みどは嬉しいのか嬉しくないのかは謎。)

そのトラ猫は義母には慣れていたので,
もう餌付けし始めて何日も経っているかと思われる。
それでも,警戒心を体全体に漂わせ,
私が近付くとビクッとして逃げる気満々の態勢になった。
しかし,義母が
「トラちゃーん,大丈夫よー。」
と声をかけると,また安心してエサを食べ始めた。

もう名前までつけちゃってんのーーーーーッ
しかも何のひねりもない名前ーーーーッ

義母も動物が大好きなので,そのような猫を見ると
ついついそういう行動に出てしまうのだろう。
夫にこのことを話すと
「その猫がうちの猫になるのも時間の問題やな。」
と言った。

数日して,息子と私が外出から帰ってきた時の事。
我が家の前栽の築山からサササーッと猫が出てきた。
例のトラ猫「トラちゃん」だ!

すると,「トラちゃん」から遅れること数メートル,
もう一回り小さなトラ猫がついて出てきたではないか!!!
私と息子は顔を見合わせ,
「ふ・・・増えてる!!」
と叫んだ。
もしや,この界隈の猫のあいだで,
「あの家へ行ったら,なんか知らんけど,ばーさんにゴハン食べさせてもらえるらしいで。」
と噂になっているのでは!?

私は,義母にすぐ尋ねると,
「あぁ,あれは親子よ。」
と,彼女は事も無げに言った。

承知済みですかーーーーーッ

そんなこんなで,数日経ったある日,
夫が仕事から帰ってこう言った。
「今日,職場の外に子猫が捨てられてて,もうちょっとで連れて帰りそうになって
 一応アンタに御相談の電話をしようと思って迷ってるうちに,
 他の女性職員が連れて帰ってしもたわ。」

あんたら親子してどんだけ猫好きなんですかッ

後で,義母にそのことを言った。
いくら野良猫を可愛がっても,まだ本格的に飼うことには
ためらいがあるのではないか,と思ったら,彼女は
「あらー,そりゃ残念じゃったねー。」
と言った。

飼う気満々ですやん

さて,トラ猫親子は日増しに人懐こくなっていき,
昨夜,私が帰宅した時には玄関のところにじっと座っていた。
私が近寄っても逃げようとはしない。
それどころか,足元にすり寄ってくるではないか!
私は
「トラちゃん・・・」
と声をかけた。
すると,
ニャーニャーと鳴き甘えてきた。
喉を撫でてやるとひどく喜んだ。

か・・・可愛いやないか・・・

そのことを家に入って義母に話すと,ちょっと困ったふうだった。
そこまで懐かれてしまうのも,彼女の中ではためらいがあるらしいのだ。

だったらエサあげたらアカンでしょーーーーーッ

彼女の言い分は,家で本格的に飼うのなら,子猫から育ててしつけたい
ということだそうな。
そして,義母のとった行動。
知り合いの猫好きのところへ,あげてきたのだ。

情が深いのか,薄情なのか,どっちなのッ

というわけで,せっかく私にも慣れてくれたトラちゃん親子は
居なくなってしまった。
ちょっと淋しい気持ちの自分に驚く。

でも,このぶんだと,猫を飼い始める日はそう遠くないな,
と確信したあさひなのでした。
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息子の授業参観

2011年05月12日 10時08分03秒 | Weblog
今日は息子の参観日でした。

高校になっても授業参観があるとは。
まあこちらとしては、絶好の「観察記録日」なんですけどね(笑)。

勘のいい読者の皆様,キダタローのレポート第2弾です!!
(もう,みんなわかってるという前提・・・)

息子の学校は参観日はできるだけ,
担任の科目を見ることができるように組んである。
息子の担任「キダタロー」は国語の先生なので,
今日は古典の授業を参観することに。

ワクワクしながら教室へはいる。
のっけから「キダタロー」は圧倒的な存在感で教壇に立っていた。
しかし,今日の髪型は「キダタロー」のそれとは少し趣が違っていた。
ここ数日の雨のせいかと思われるのだが,
かっちり撫でつけていたはずの髪は,ばらーんと解けてしまい,
また,後ろ髪もずいぶん伸びてしまっているので,
「キダタロー」と言うよりも,マンガ「美味しんぼ」の「海原雄山」のようだ。
それはそれでかなりのインパクト。

「キダタロー」は首と腰に手ぬぐいをぶら提げていた。
タオルではなく,「手ぬぐい」。
しかも,最近いろんな柄のオシャレな手ぬぐいがいろいろあるけれど,
そのような女々しいことは「キダタロー」は決してしない。
「○○新聞」と染め抜いた白い手ぬぐいを首に,
そして,唐草模様のものを腰にぶら提げていた。

この手ぬぐいが大活躍していた。
「キダタロー」,とにかく熱弁をふるうため,汗と唾の量がハンパではないのだ。
大声で授業を進めながら,口の脇に溜まる唾を手ぬぐいで拭う。
また,額から噴き出す汗も拭う。
あの手ぬぐいには絶対に触りたくない,と思った。

息子が言うには,この「キダタロー」,意外にもギターがかなりの腕前らしい。
学園祭の出し物で,毎年先生のバンドも発表されるらしいのだが,
そこでいつもその腕前を披露されているとか。
国語課の教員室の「キダタロー」の机のそばの壁には
レッド・ツェッペリンのポスターが貼ってあるというプチ情報も
息子は報告してくれた。

首と腰に手ぬぐいをぶら提げて,気分はジミー・ペイジとばかりに
エレキギターをうならせる海原雄山っぽい「キダタロー」・・・。
濃い。濃すぎる。
夫に話したところ,
「その濃さならもういつでも『東進ハイスクール』からお声がかかっても大丈夫やな。」
と言った。

さて,たいてい,私がこういうふうに観察しまくるときは,
その人の話している内容がそっちのけになることが
大変多いのだが,今回は違った。
実は「キダタロー」の古典の授業が大変面白かったのである!!!

今日の題材は「伊勢物語」であった。
「昔,男ありけり。」ですね。
ひとつひとつ聞きながら,あー,習ったなぁ,習ったなぁ,
と思い出し,噛みしめた。

係り結びの法則!!
おおー!ぞ,なむ,や,か,こそ!!
下二段活用!!
おおー!へ,へ,ふ,ふる,ふれ,へよ!!
学生たちと一緒に小声でリピートしてしまった。

思えば,私の高校1年生の時,古典の先生が尋常ではなく恐ろしかった。
(これをお読みの同窓生の皆さん,誰の事かすぐおわかりでしょう。)
国語課の先生なのに,なぜかいつも竹刀を持ち歩き,
何かっちゅうとすぐにその竹刀で黒板をバババーンと叩き怒りまくる。
どこで逆鱗に触れるかわからず,まだ中学を卒業して間もない女子にとっては
恐怖以外の何物でもなかった。

一度,その逆鱗に触れてしまったことがある。
それは5時間目の授業だった。
たしか,その頃私はエレクトーンのコンクール前で練習に忙しく,
午後一番の授業で眠くてぼんやりとしてしまっていた,と記憶している。
授業が始まるやいなや,何だったかわからないが,とにかく私は当てられた。

ぼんやりしていて先生の質問をよく聞いていなかったので,
当然答えられるわけもなく,
「えっと・・・聞いていませんでした・・・」
と言うのがやっと。
その時,バババーンと竹刀が黒板に叩きつけられる音がして,
「何をしとるんじゃーいッッッ,立っとけーーーーッッッ」
と,言われ,私はずっと立たされていた。

運の悪いことに,その日は時間割が変更になって,
5,6時間目ぶっ通しで古典。
しかも休み時間もなし。
5時間目のしょっぱなで立たされた私は
合計110分間立ちつくしていたのでした・・・

話が思いっきり逸れてしまいました。
そんなこともあり,古典にはそれ以来苦手意識を通り越して,
恐怖感を植え付けられトラウマになっていたのだが,
基本的に国語は好きなので,古典そのものが嫌いなわけではない。
なので,「キダタロー」の授業も興味津々で受けさせていただいた。

たとえ話もお上手でだし,文の解釈も文法の説明も大変わかりやすい。
メリハリがあるので,ポイントとなる個所もよくわかる。
そんな「キダタロー」の口角泡を飛ばしながらの熱血授業に
それはそれは惹きこまれ,授業はあっと言う間に感じられた。

いやー,知れば知るほど幅広く,且つ奥行きの深い「キダタロー」。
まだまだ目が離せません!!
今後も注意深く彼を見つめ続けていこう,と決意を新たにしたあさひなのでした。

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爽快、爽快

2011年05月05日 17時08分13秒 | Weblog
勝ちましたー!!

久しぶりに勝ち試合に会えました。

良い席だったので廣瀬のファインプレーを
間近で見ることができ満足。

今日は大量の紫外線を浴びてしまいました。
今夜は美白ケアしなければ…。

連休を良い形で締めくくることができました。

明日からの仕事、
新たな気持ちで頑張ります!!
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連休最終日のお楽しみ

2011年05月05日 11時27分12秒 | Weblog
最近、せっかくコメントを入れていただいても、
なぜか入ってない、ということがお二人ほどありました。
なんでかなあ、ゴメンなさいね!!

さて、これは携帯から書いてます。
お出かけです。

それは…

カープ観戦です!!

今回は広島市内在住の友人Yちゃんも誘い、
うちの夫や息子とともに楽しみます。

Yちゃんは上海での5年間の仕事を終え、
先月帰国してきたばかり。
飾らないさっぱりした気性と、
ユーモア溢れる語り口が非常に愉快な、
大切な友人です。

帰国後間もない頃、会っていろいろ積もる話を楽しんだのだが、
その時に
「次にカープ戦に行く時は声かけてよ!!」
と言われていたのだが、
早くも実現。

あー、楽しみです。
ここのところ、勝ち試合に当たってないので、
今日こそは勝ちたいッ!!
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連休の散歩

2011年05月02日 09時07分35秒 | Weblog
連休も半分まで済んでしまった。
あー,これといったこともせぬまま,もったいない。
でも,地味に片付けなどをしてはいて,物を捨てまくっている。
おかげで,日に日に家の中がスッキリ。

さて,4月中の私と言えば,おそろしく忙しかった。
私たちの新年度は5月からなのだが,
そこへ向けて諸々の準備が例年以上に忙しく,
ストレスフルな毎日であった。

その皺寄せは愛犬みどへいってしまっていた。
散歩もごく簡単にくるくるーっと済ませる毎日で,
彼は彼でストレスを溜めていたと思われる。

ようやく連休に入り,
みどとゆっくり時間をかけて
散歩に行くことができるようになった。
近頃は,私になんの期待も持っていなかったのか,
外へ出ても犬小屋から出てくることなく,
だらりと寝そべっていることが多かったみどなのだった。

連休初日の朝,私が出ていくと,
御多聞にもれずみどはだらりと犬小屋に寝そべっていた。
その顔は
「どーせ,今日もかまってくれないんでしょ。」
と拗ねているかのようだった。

ふっふっふっ,みど,今日は違うのだよ・・・
リードと散歩用バッグを手にした私を見たみどは,
急に体を起こし,ダダダダッと出てきた。
もう狂喜乱舞で,わっほわっほとはしゃぎまくるみど。
「わーい,わーい,散歩じゃーい,散歩じゃーいッ」
とばかりに,ぴょいんぴょいんと跳ねまくる。
すまんのう・・・ほったらかしの毎日で・・・

暴れまわるあまりに,リードになかなか繋ぎかえることができず,
「ええかげんにせえよッ」
と,鉄拳制裁をくらわす。
ようやく繋ぎかえるも,もうすでにヘトヘト。

気をとりなおし,散歩へゴー。
気持ちが先走るみどはグイグイと私を引っ張り,若干ウイリー気味。
遠出が嬉しくてしょうがないんだねぇ。

今日は,ここしばらく通ってなかったコースを歩いてみる。
以前はよく通っていた道なのだが,
途中に生意気な犬がいて腹立たしいので,
最近は避けていた。

どんな生意気な犬かと言うと・・・。
犬種はミニチュアピンシャー。
御存知でしょうか。
一言で言うと,ドーベルマンをチワワみたいに小さくした感じの犬。
コイツが,傍を通っただけで,ものすごい剣幕で家の中からダッシュしてきて,
「ワンワンワンワンワンワーーーーーーンッ」
と吠えまくるのだ。
もうやかましいことこの上ない。
しかし繋がれているので,ギリギリ私たちには届かず,
それこそ「ウイリー」状態になって,吠えまくっているのである。
まぁ,見苦しいったらありゃしない。

ミニチュアピンシャーを調べると,
「攻撃的で自尊心が強く,恐れを知らず,
自分より大きな相手に果敢に立ち向かい
前ぶれなく噛み付く事がある。」
(犬図鑑ワールドドッグ図鑑ミニチュアピンシャーより抜粋)
と書いてある。
おいおい,厄介な犬だなー。

そこへ行くと我が愛犬みどは大したものである。
そんな小物のことなど歯牙にもかけず,泰然自若としている。
さすがだねー,みど,あんたは大物だねー。

そして,私とみどはそのミニチュアピンシャーの届くか届かぬか
ギリギリのところまで寄っていって,そいつが狂ったように
「ワンワンワンワンワンワーーーーーーンッ」
と吠えまくるのをしばらく悠々と眺め
「ばーか,ばーか,届かないんだよーん」
と言っていた。
私が一番の小物だっつーの。

あるママ友(京都より嫁に来ている。美容師さんでいつも彼女に髪を切ってもらっている)がこのミニチュアピンシャーの家の隣に住んでいる。
このことを彼女に話したところ,
「あぁ・・・『じゅにちゃん』のことやろ。
 もうやかましぃてしゃーないねん。
 回覧板を持って行っても私が見えんようになるまで
 吠えまくってるわ。」
と言った。
「じゅにちゃん」っていう名前なんや・・・。
なんやろ,本名は「なんとかジュニア」っていうんかな。
これもなんか腹立つわぁ。

ママ友は続けた。
「で,ここの奥さんがなぁ,吠えまくってる犬に
『もーぉぅ,じゅにちゃぁ~ん,イケマセンよぉ~,そんなに吠えたらぁ~,ねぇ,じゅにちゃぁ~ん』
って言いよんねん。
で,私,心の中で,
『じゅにちゃん,アンタの言うこといっこも聞いてへんで。』
って思ってんねん。」
ママ友も,相当じゅにちゃんには辟易しているようである。
私は「ばーかばーか」の話をママ友にしたところ,
「アンタ・・・アホやな・・・」
と呆れられた。

ママ友が言うには,「じゅにちゃん」もだいぶん歳をとってきて,
客に気づくのが以前より遅くなってきているらしいが,
腹立たしいことには変わりないらしい。

まぁ,そんなこんなで,かなり「じゅにちゃん」が鬱陶しいので,
そのコースは当分避けていたのだ。
でも,しばらくぶりに,「じゅにちゃん」が気になり,通ってみることにした。

いつもなら,「じゅにちゃん」宅の数メートル前から,
「ワンワンワンワンワンワーーーーーーンッ」
と飛び出してくるのだが,今日は家の真ん前まで来ても
「じゅにちゃん」の気配がない。
死んだか?と思い,しばらく佇んでみると,
縁側に丸めてあった毛布がごそごそと動き出した。
そして!!
「ワンワンワンワンワンワーーーーーーンッ」
と「じゅにちゃん」がその毛布の中から勢いよく飛び出してきたのである。
ママ友の言っていた通り,歳をとって,耳が以前より
遠くなっていたと思われる。
死期も近いかもしれない(酷い)。

私とみどはしばらく「じゅにちゃん」の
「ワンワンワンワンワンワーーーーーーンッ」
を鑑賞したのち,また
「ばーか,ばーか,届かないんだよーん」
と捨て台詞を残し,「じゅにちゃん」宅を後にした。

死期も近そうだし(酷い),
いつ,この
「ワンワンワンワンワンワーーーーーーンッ」
が見られなくなってしまうかわからないので,
これからはちょくちょくここを通ろうと決めた。

貴重な連休,こんな過ごし方でいいのかッ!?
コメント (2)
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