私の旧姓はちょっと変わっていて,同姓に出会うことは,今まで親戚の人しかなかった。
しかし,嫁いだ先の苗字はどこにでもある,ありふれたものである。
結婚した当初は,三文判が手軽に買えることや,
聞き間違えや読み間違えをされないことが,
ひどく嬉しかったものである。
職場に,3年前に私と同じ名字の若い子が入ってきた。
手足がスラリと長く,顔も美人で,ちょっとリア・ディゾン似。
仮に,私たちの苗字をここでは○○とさせてもらおう。
先日,職場のある先輩(50代女性)に尋ねたいことがあり,
御自宅にお電話さし上げた。
「こんばんは。○○です。お世話になります。」
しかし,どうも,回線の状態が悪いのか,私の声が聞き取りにくいらしく,
怪訝そうにしておられる。
すると彼女は,いぶかしげに,こう言った。
「えーっと・・・○○さんって2人おられるけど・・・
スラッとした方の○○さん?」
私は言った。
「えー・・・あのーう・・・
あいにく,スラッとしてない方の○○です・・・」
この日ほど,ありふれた苗字を憎く思ったことは無かった・・・
しかし,嫁いだ先の苗字はどこにでもある,ありふれたものである。
結婚した当初は,三文判が手軽に買えることや,
聞き間違えや読み間違えをされないことが,
ひどく嬉しかったものである。
職場に,3年前に私と同じ名字の若い子が入ってきた。
手足がスラリと長く,顔も美人で,ちょっとリア・ディゾン似。
仮に,私たちの苗字をここでは○○とさせてもらおう。
先日,職場のある先輩(50代女性)に尋ねたいことがあり,
御自宅にお電話さし上げた。
「こんばんは。○○です。お世話になります。」
しかし,どうも,回線の状態が悪いのか,私の声が聞き取りにくいらしく,
怪訝そうにしておられる。
すると彼女は,いぶかしげに,こう言った。
「えーっと・・・○○さんって2人おられるけど・・・
スラッとした方の○○さん?」
私は言った。
「えー・・・あのーう・・・
あいにく,スラッとしてない方の○○です・・・」
この日ほど,ありふれた苗字を憎く思ったことは無かった・・・