ふきの指定席

終生 のほほんな生き様かと思いきや
人生の終盤にきて
ところがどっこいの日々

銀座のバー

2016-08-14 05:51:12 | のほほんの記
そのバーは
40代後半のママが1人で切り盛りをしていました
私はカウンターで皿洗いと賄いを担当
友人のピンチヒッターで半年間ほど働きました 28歳の時です
自分の仕事が終わった後の数時間だけでしたが
人間ウォッチャーの私としては とても楽しい時間でした
昔 浮き名を流したママも 当然女としてはひからびていました
当時の私にはそう見えました
今はその認識は間違いだったと理解できます
ママの人間力だけで経営が成り立っているお店でした
土地柄も ママの魅力も あるでしょうが
私でも知っている 経済界の重鎮達が よく来ていました
私は黒子に徹していましたが 耳はダンボ
話の面白さは 半端なし
その人が翌日TVのニュース番組で 真面目に解説をしていたりと
知力だけで世の中を変える事ができる男のすごさ
その時の経験を 語り出したら止まらなくなります

ある時
私の知っている男がカウンターに
「君○○だろう」
「えっ 違います」
私はとっさに 嘘をついてしまいました
高校時代の物理の教師でした
それも臨時教師で3ケ月ぐらいしかいなかった
その時12年振りぐらいの再会でした
よく私の事を覚えているものだと驚きましたが
男に言われて私も記憶が蘇えりました
とぼけましたから
話はそこから進展しませんでしたが
私は鮮明に思い出していました
この教師が嫌いで逆らってばかりいたことを
教師は企業人になり 大学でも教鞭をとっていると 
同行者との会話から推察できましたが
こんなこともあるんですね
冷や汗もんでしたが
あの教師は私だとわかっていたと思います
そんな事とは露知らないママが テーブルで接客をしていて
○○ちゃん 水持ってきてと 平気で呼んだしね
とても貴重な体験でした


                       



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2 コメント

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ふふふ。。。 (sake)
2016-08-14 19:30:28
最後にオチが。。。面白い。。
思わぬ所で昔の知り合いにあったら、私も咄嗟に知らないフリをしてしまう気がします。

私の場合、昔は今以上に恥かしい人間でした。
今も似たようなものだけど、過去の自分恥じてます。(^_^;)
他人だと思いたいです。
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sakeさん (ふき)
2016-08-15 03:25:44
人の人生は様々
後悔をすることがあっても
存在に恥じる要素は微塵もないと思います
頑張って生きてきた時間をよしとしなければ
人は前に進めません 

それにsakeさんは はたから見ても
魅力的な人間だと思います
とてもの最上級
今sakeブログの 
2004/12月を紐解いています
ちょっと ゆっくりですがあしからずです

多くのブロガーさんが
sakeさんの魅力の虜になっているのがわかります
今現在も
頭がよくて 可愛くて 正直で ちょっと生き方が不器用で
そんな魅力的な人間はそういませんよ

人生(生活)は上を見ても下を見ても限がありません
自分の子供の事もです
問題を抱えていない人間はいません
気持を負に持って行くか
正に持って行くかの違いだけ

私も問題は山積しています
これも人生 深く考えません
それにブログに愚痴ればすっきりもします

sakeさん
なんくるないさで 人生を乗り切ろうやないけ 



 
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