秋雨

一昨日から降り続いている雨は　一向に止む気配がない
近年はこんな長雨とは無縁の気候が続いているような気がする
町中に住んでいて　
秋を感じる事無く　夏から冬に一気に突入する感じの　ここ何年かだ
　
以前は　こんな雨の日でも　よく歩いた
雨音も雨の匂いも雨色も好き
自由な時間がたっぷりとあるのに　一歩踏み出す気力がおきない
体力も気力も萎えてしまっている
その刹那は　今の所　正比例で私に襲い掛かってくる
アンバランスであれば　空気も動くであろうに
『気』は微動だにせず　立ち止まったままだ

こんな時は形ある過去を捨てるに限る
写真をどっさり
手紙をどっさり
生きて来た証の書類をどっさり
見もせずに捨ててしまった　
それらは何年も　手に取る事もなくであったし
心に未練残こすことなかれである

私の
過去を引きずり
未来も巻き込む男が起きて来た
ゴルフ中継を観るために

珈琲を入れようか
私も飲みたいや
ひとりだとそんな気もおこらない
人の為にならの　ついでの自分
それでやっと生かされている