汗と涙の着物生活 

突如着物に目覚め、ついに着物作成に挑戦。着付けに涙し、とどまらぬ物欲に冷や汗の毎日。

日本の美・発見III 茶 Tea ―喫茶のたのしみ―@出光美術館

2010-06-15 | お出かけ
お茶を習うようになってからの発見だけれど、東京ではやたらと「茶道」に関する展示会が開かれている。この春も、私が見たいとチェックしたものだけでもいくつもあって、とてもじゃないけど見きれない。

そんな中、見に行ったのが出光美術館の「―茶道具名品展―日本の美・発見III 茶 Tea ―喫茶のたのしみ―」。といっても見に行ったのはもう1カ月近く前になってしまったが…(汗)。

展示は、いわゆる抹茶を使う茶道の道具だけでなく、煎茶道具や書が、周辺の文具などにも及んでいる。

I 愛用・愛玩の美学

入ってすぐに飾られているのは、チケットの図にもある「青木木米」の像。愛用の道具を手にもって、いかにもくつろいだ様子。そしてその愛用の道具の展示につながる。

II 注ぐ――水注とポット

ここでは日本や中国、韓国のアジア、そして欧米のポットなどを比較展示。「注ぐ」といっても形が千差万別なのが面白い。お茶が道端の屋台で売り買いされていた時代の絵図などが展示されていたが、その絵を見ていると、お茶によって、現代のスタバのように、庶民にとってのちょっとした癒しの役割を果たしてきたことがわかる。

木米の図もそうだけれど、お茶を飲む様子を描いた絵は、どれもどこかユーモアがある。お茶を飲むくつろいだ雰囲気が絵に反映されているのだろうか。茶道というと形式があって堅苦しい印象があるけれど、本来の性質はこうしたくつろぎにあることを忘れたくないなあ。

その後、「III 茶の室礼」「IV 喫茶の彩り」と続く。「喫茶の彩り」では、私の好きな茶箱やら、炭を入れると龍の姿が浮かんでくる硯やら、普段は見られないものがいろいろあって楽しめた。

ところが、全部見終わってもどこかすっきりしない。確かにすばらしい道具を見せてもらったのだけれど、「すごい、よかったー!」という気がわいてこないのだ。どうしたんだ?

なんとなくの印象なんだが、展示されているものが中途半端な感じだったのだ。「Ⅱ 注ぐ」のところでは、中近東のお茶の習慣についての説明と写真のパネルが展示されていたのだけれど、とうの道具は展示なし。茶入れもお仕覆は写真のみと「???」な展示だったのですよ。けち~。ここまで並べるんだったらとことん並べてほしかったなあ…。


 実際にはこの日と同じコーデの別の日の写真(帯締めは違うけど)
例年だと五月も半ばを過ぎると単衣に切り替えるのだけれど、今年は妙に暑い日を除けば涼しい日が多い!
というわけで藍色の大島にしたのだけれど、気のせいか藍色の着物の人ばかりに出会ったのは偶然?やはり涼しいとはいえ初夏の空気には、藍と白の色合いのコントラストが涼やかで良いというのは、万人の一致した見解ってことですね!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
行ってらしたのですね! (神奈川絵美)
2010-06-17 00:45:57
こんにちは。こちらの展示、行ってらしたのですね。確かに地味目な展示でしたよね~私はお茶の知識がないので、中途半端感はあまりなかったのですが…。

青木木米のこの絵って、脱力系で心なごみます
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せっかくなのに (はつき)
2010-06-17 12:29:41
絵美さんも行かれたんですね!

これだけのお道具を並べたんだから、変なところけちらなくても…と、ちょっともったいない気がしてしまいました。

でも、文具などまで視野を広げていたのは新鮮に感じました。お道具も、どこかユーモアがあるものが多く、楽しめました。

行きたい展覧会が多すぎて悩ましいです~
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