アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

人の2倍上手くなるには、その人の10倍描かないと駄目(続き)。

2020-03-05 05:40:56 | 画材、技法、芸術論、美術書全般、美術番組
*「人の2倍上手くなるには、その人の10倍描かないと駄目」(2019-02-13の記事)の続き。


 藤田嗣治はこう言っています。

「自分が天才だったら遊んでいたかもしれないが、自分が愚鈍の人間だとわかっていたから、人の10倍も勉強すればどうになかると思い、一生懸命やったまでのこと」


 これならわかります。つまり(普通の)人の10倍も努力すれば、何とかなる、絵で食っていけるどころか、世界的な名声を獲得できるということになります。

 しかしながら常人の10倍も努力するのは並大抵ではありません。だから藤田嗣治は巨匠になりました。

 藤田が実際に人の10倍勉強したのかはわかりません。ひょっとしたら5倍かもしれませんし、あるいは20倍かもしれません。

 しかしながらこの発言には重みがあります。藤田は自ら実行したのですから。そして成功しました。そうした人の言葉だけに説得力があります。

 人の2倍努力することだって大変です。10倍努力するには、並外れた体力と気力、そして睡眠時間を削る必要があります。

 どこまでやれるのか、どこまでできたのか。やった人だけが到達できる境地があるのだと思います。

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