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カラー版 絵画表現のしくみ 技法と画材の小百科 監修=森田恒之
美術出版社2800円+税 *値段は当時のもの。
絵画制作者にとって知っておくべき実践的な知識が詰まっている良書。題名の通り「絵画表現のしくみ 技法と画材の小百科」です。大変役に立ちます。巻末に表現用語辞典までついています。
残念ながら版画については触れられていませんが、それ以外は一通り詳しく書かれています。
描画材(顔料、岩絵具、木炭、チョーク・コンテ、パステル、オイルパステル、クレヨン、鉛筆、インク、マーカー、水彩絵具、合成樹脂絵具、油絵具)、支持体(紙、画布)、そして画材と支持体の関係、どうやって画材が支持体にくっつくのか、顔料と接着剤、絵の保存、と盛りだくさんです。
さりげなくですが、古典技法やテンペラ技法、フランドル絵画のパレット(油絵具)まで触れています。
絵画制作者に、描画材と支持体について強く意識させてくれる内容です。油絵初心者にもぜひ読んでほしいと思う。非常に内容の濃い一冊です。
絵画教室でもいきなり制作するのではなく、最初にこの本一冊くらいの知識を教えてもいいのではと思っているのですが、どうでしょうか。
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