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8月28日の祈祷会の内容です。

2024-08-27 20:23:00 | 日記
祈祷会    士師記9:1~20「アビメレクとヨタム」   2024.8.28

 士師記6~8章にかけて士師ギデオンのことが書かれてありました。イスラエルの人々が、神の目に悪とされたことを行ったがために、神は怒り、敵としてミディアン人を送りました。ミディアン人の支配によって、イスラエルの人々は苦しみ、神に助けを求めて叫びました。神はその叫びを聞いて憐れみ、士師ギデオンを送ったのでした。士師ギデオンは勇者300人と共に敵ミディアン人13万5千人と戦い、勝利します。ギデオンは残ったミディアン人を追撃して行き、イスラエルの人々は一時的な平和を手に入れることができました。

 士師ギデオンは神への信仰者として考えられていましたが、晩年はそうではない面も見られました。イスラエルの人々は、敵ミディアン人を撃退した士師ギデオンとその子どもたちに、自分たちの王になって欲しいと願いましたが、ギデオンは拒否しました。その理由は、神がイスラエルの王であるからだというものでした。その後、ギデオンはイスラエルの人々に戦利品としての金の耳輪などを求めてました。多くの金があつまり、それでギデオンはエフォド(大祭司の祭服の前掛け)を作り、自分の町オフラに置いたのです。ギデオンは多くの妻がいて、70人の息子がいました。また、シケムにいた側女も1人の子を産み、アビメレクと名付けました。こうして、ギデオンは長寿を全うして死に葬られました。ギデオンが死ぬと、イスラエルの人々はまた神の目に悪とされることを行うようになってしまいます。バアルに従い、バアル・ベリトを自分たちの神としました。イスラエルの人々は、すぐに神を忘れてしまったのです。ギデオンの行為も顧みることがなくなってしまいました。

 ギデオンは仲間300人と共に敵のミディアン人と戦ったことより、信仰者というところがありますが、晩年は悲しいかな、罪と思われることを犯してしまったのです。聖書は人間の弱さをそのまま描いています。このギデオンの弱さが、士師記9章で実際の事件として起こっていくのです。それは、ギデオンの家族の問題から悲劇として展開されていきます。ギデオンの晩年ですが、多くの妻があり、70人の息子たちがいたとあります。また、シケムにいた側女の子アビメレクがいました。このアビメレクは成長する中で、側女の子として、70人の息子たちからいろいろな差別を受けていたと思われます。この9章では、ギデオンではなくて、エルバアルという名前が使われています。

 そのアビメレクですが、シケム(母親の生まれた町)に来て、母方のおじたちに会い、おじたちと母の家族が属する一族全員に「シケムのすべての首長にこう言い聞かせてください。あなたたちにとって、エルバアルの息子70人全部治められるのと、1人息子に治められるのと、どちらが得か。ただし、わたしが、あなたたちの骨であり肉であるということを心に留めてください」といいました。これを聞いた人々は「これは我々の身内だ」と思い、その心がアビメレクに傾いていきます。彼らがバアル・ベリトの神殿から銀70をとってアビメレクに渡します。アビメレクはそのお金で命知らずのならず者を数名雇い入れ、自分に従うようにしました。アビメレクはオフラにある父の家に来て、自分の兄弟であるエルバアルの子70人を1つの石の上で殺してしまいました。末の子ヨタムだけは身を隠して生き延びたのです。アビメレクにとって自分の兄弟70人を殺すことは、仕返しだったのかもしれません。そこまで兄弟を憎んでいたのでしょう。

 シケムのすべての首長とベト・ミロの全員が集まり、赴いて、シケムの石柱のあるテレビンの木の傍らでアビメレクを王としたのです。(ここでは一部地域の王ということで、イスラエル全体の王ということではありません)このことがヨタムに知らされると、ヨタムはゲリジム山の頂に行き立って、大声を張り上げていいます。「シケムの首長たちよ。わたしのいうことを聞いてください。そうすれば、神はあなたたちのいうことを聞いてくださる」と。詩を作り、木々が、だれかに油を注いで、自分たちの王にしようとして、オリーブの木、いちじくの木、ぶどうの木に頼んでいきます。これらの木は断っていきます。最後に、すべての木々は茨にお願いします。茨が王となるという話をしながら、アビメレクを王としたことを批判しています。

 ヨタムは「さて、あなたたちがアビメレクを王としたが、それが誠意ある正しい行動だろうか。エルバアルとその一族を正当に遇し、彼の手柄にふさわしく報いることだろうか。わたしの父はあなたたちのために戦い、命をかけて、あなたたちをミディアンの手から救い出した。ところが今日、あなたたちはわたしの父の家に背いて立ち上がり、その息子70人を1つの石の上で殺し、女奴隷の子アビメレクを、ただ自分たちの身内だからというだけで、シケムの首長たちの上に立てて王とした。もし今日、あなたたちがエルバアルとその一族に対して誠意をもって正しく行動したのなら、アビメレクと共に喜び祝うがよい。もしそうでなければ、アビメレクから火が出て、シケムの首長たちとベト・ミロをなめ尽くす。またシケムの首長たちとベト・ミロから火が出て、アビメレクをなめ尽くす」といい、逃げ去るのでした。

 ここまで見てくると、ギデオンの罪の結果が出ています。ギデオン、エルバアルが父親であり、その息子たちの争いです。一人生き残った末の子ヨタムと女奴隷(ヨタムの表現)の子アビメレクとの争いです。その争いに、シケムの首長たちが巻き込まれているのです。この問題の根にエルバアルの晩年の罪があるのです。このような問題はいろいろな時代に起っているものです。人間の罪の歴史がここにあります。

祈り 神よ、聖書の学びと祈りの時をありがとうございます。ギデオンの家族間の問題について見てきました。家族間にいろいろな問題が起って、それが大きくなって、多くの人々を巻き込み、悲劇につながっていきます。人間の罪の現実と、神の教えである律法を守ることに意味を考えていきたいと思います。神の思いを知ることができるように導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                               」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)



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