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日本人はリスニングの方が得意?

2020年07月25日 | 教えて!goo

わたしは先月から「教えて!goo」に参加して質問者の問いに答えていましたが、7月24日に初めて質問しました。私が想定(期待)していた回答ではありませんが、色々と考えさせるコメントを頂き、とても勉強になりました。

最も強く感じたことは、オンライン掲示板で質問しても、自分の意図が相手に伝わらない事があることを学びました。オンラインに限らず実社会で相手と直接会って意見を交換する時も、意思の疎通が困難であったり誤解を生む時があります。オンラインで全く初対面の人なら、なおさらです。


新型コロナウイルス感染拡大防止のため、自宅勤務を始めた人が多いと思います。確かにZoomやSkypeを使えば、自宅から職場の同僚・上司と会話できます。しかし、自分の気がつかないところで意思の疎通が図れていないことがあるかもしれません。

私は以前、スカイプ英会話を受講していたことがあります。その時は、フィリピン人講師と十分コミュニケーションできていたと思ったのですが、それは、「あらかじめ使用教材を指定して何を話すのか互いに分かっていた」からかもしれません。業務中は予想外のことが起こりえます。

 

さて、リスニング問題とリーディング問題の難易度を定量的に相対評価するのは難しいです。TOEICでは素点を統計処理して算出した換算点(Scaled Score)を使っていることにも留意して下さい。とはいえ、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に従って分類すると、TOEICでは275点以上がB1、275点未満がA2です。したがって、日本人受験者200万人以上を対象にしたとき、リスニング能はB1でリーディング能はA2になりました。平均点をCEFRで分類すると、日本人はリスニングの方が得意という結果です。


このような意外な結果に対して、TOEICの信頼性を疑う人がいるかもしれません。しかし、TOEICの年間受験者数は日本人だけでも毎年200万人以上です。さらに運営団体ETSはTOEFLも主催しており、その信頼性・再現性は極めて高いと言えるでしょう。


日本人はリスニングの方が得意なの?
私は自分で「リスニングの方が苦手だ」と感じています。ただし、ここ数年ほど英検、TOEIC、TOEFL、IELTSのような資格検定試験を受けていないので、「リスニングの方が苦手」を客観的/定量的に証明できません。単なる思い込みかもしれません(苦笑)。


TOEICに関して「日本人はリスニングの方が得意」という意外な結果になりましたが、平成29年度英語力調査結果(高校3年生)、TOEIC、TOEFL、IELTSの成績を総合的に勘案すると、「日本人のリーディングとリスニング能には大差なく、どちらもあまり高くない」が妥当な評価だと思います。

TOEFL iBT受験者は留学希望者が多いので英語学習に熱心な人達ですが、それでもR18とL18は全く同じ点数で、日本人受験者のトータル平均はCEFR B1(intermediate)です。ちなみに、IELTS Academicの受験者の平均はCEFR B2です。


個人レベルでは、リスニングの方がやや苦手な人もいるはずですが、全体として見るとリスニング能とリーディング能に大差ありません。


さて、2020年度から小学校英語教育の必修化が全面的に実施され、それに伴い、中学校で学ぶ内容も増えていくようです。その一方で「Go Toトラベル」という怪しげなキャンペーンもやってます(笑)。


<注記>
毎年日本人200万人以上が受験するTOEIC L&Rのデータは非常に説得力があります。「私はこう思います」とは比較になりません。ただし、TOEIC L&Rの結果を日本人全体(母集団)に外挿・一般化するときは注意が必要です。年齢層で最も多い受験者は20代であり、65歳以上の高齢者の英語力を反映しているわけではありません。同様に、小学生や中学生の英語力の指標にはなりません。世間一般で「日本人のリスニング力は~」と言うとき、たぶん、20~30代の日本人を想定しているような気がします。人によりけりですが(笑)。


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