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欲張り?いえいえだたの貧乏性な旅【②時間を無駄にしたくないなと旅程変更して伊勢湾フェリー特別運航】

2024-10-15 15:01:58 | 旅行

実は、今回の旅

一番最初に日程を決めたキッカケが

ネットニュースで知らされたこの↓情報

なんせ、幼少の頃からお伊勢さん詣でと言えば

地元からの団体バス

渥美半島の付け根の故郷豊橋からバスで伊良湖岬へ行き

伊勢湾フェリーで鳥羽に渡り

二見ケ浦の夫婦岩に立ち寄ってから外宮、内宮を周り

また伊勢湾フェリーで帰るのが最もポピュラーなコース

 

なんせ当時は陸路を電車で名古屋回りするにしても

近鉄は宇治山田までしかなく

 

道路では東名しかない時代で

せいぜい国道1号線から名四国道で四日市に出てから延々と下道を走る

 

そんなとてつもなく不便で面倒な時代だったので

豊橋より東方面からの利用者(団体バス)は、東名を三ケ日か豊川ICで下りて

間違いなく伊勢湾フェリーを使っていたため大盛況だったのですが・・・

 

自分自身も中学を卒業して鳥羽の商船学校に入学し

全寮制でしたが、父が大病を患ったこともあって、母から顔を見せに帰っておいでと

月に2度ほど帰省時に利用していたため

学生時代だけでたぶん200回は乗船

 

その後も奈良から豊橋に帰省するのに度々利用してきたフェリー

何だかんだ300回くらい乗ったでしょうか。

 

高速道路も東名名古屋ICから名古屋市内の都市高速に

東名阪に繋がるバイパスができ

東名阪も年々延伸してゆき

更には伊勢自動車道も年を追うごとに延伸し

伊勢までつながったのは2005年だったかな?

 

そうして陸路からのルートも選択肢となっていたところに

あの悪夢の民主党政権時代に

休日高速道路上限1,000円なる愚策によって

 

伊勢湾フェリーの利用者が激減

 

そのうえ、2005年に師崎航路を常滑航路に変更し

伊勢にターミナルを新設する計画が頓挫するなど

経営の失敗もあって立ち行かない状態に追い込まれ

 

2010年に運航を終了して会社を清算すると発表して廃止届を提出したことから

関係自治体(愛知県、三重県、田原市、鳥羽市)が全株式を買収して

航路が存続されることになったものの

 

経営状況は、初詣やGW,夏休み、SW以外はガラガラで

そのため運賃(特に車両の航送)も高めとなってしまい

一時期は6隻もあった船も3隻となって

船齢も29年、20年、19年と老朽船ばかり

 

これからどうなっちゃうんだろう?と不安に思ってたので

このニュースは信じられないような画期的な朗報

と言うのも

蒲郡は、東名なら音羽蒲郡ICから距離にして10km弱

まもなく全通する国道23号線バイパスの蒲郡ICからならたぶん5km以内

鉄道では豊橋で新幹線から東海道本線に乗り換えて蒲郡駅までわずか10分

駅から埠頭まで徒歩5分程度なのでアクセス抜群なんです。

 

今回は、蒲郡市が積極的に動いて実証実験を兼ねた臨時特別運航でしたが

愛知県三河以東、関東方面から伊勢志摩だけじゃなく関西方面へのアクセスにも使えるルートで

勿論反対に関西方面から東海・関東方面へのアクセスも混雑する名古屋周辺を迂回できて

乗船中は身体を休めることができるし

 

乗船運賃や車両の航送運賃が納得できる額であれば

伊勢湾フェリーも復活できるかも

 

と心の底から期待してるんです

 

(現在は、加藤汽船のグループ会社らしいです)

 

そんな背景もあって

この実証実験運航に乗ってみたくて

 

何日にどこから乗ろうか?といろんなパターンで得意の妄想をしていたのですが

 

この特別運航を知ったのが8月26日

京都南座の錦秋喜劇特別公演のチケットを購入したのが9月9日で

観劇日を10月11日午前の部に決め

(稲刈りに気を揉まなくてもよい頃にと思って)

 

乗船は京都から日を置いて三連休の最終日にしようと思っていたところ

YouTubeで観たTV愛知の番組で紹介されていた

名古屋の飲食店(あんかけスパ”コモ”、香蘭園、屋台ラーメンヤムヤム)と
飲み助の投稿で豊橋の飲み屋(”カク一”、”花せん”、”喜喜”)に無性に行きたくなってしまい

 

それならとりあえずと

11日に京都での観劇を済ませてから直接豊橋に向い”カク一”の下見を終え

12日はホテルでのんびりと”母の待つ里”をネットで鑑賞して

夜、”花せん”を訪ねゆっくりと酒と肴を楽しみ

 

13日に豊橋で大好物の食材を買い込んでから蒲郡に移動して

フェリーに乗って鳥羽から奈良に帰ろうと思っていたのですが

 

”カク一”で楽しい時間を過ごせたのに気を良くして

『昼からホテルで缶詰めしてちゃあ勿体ないな』と思いだし

 

急遽、どうせなら蒲郡航路の第一便に乗ってやろうと

朝一で豊橋駅に向かい

東海道本線の岐阜行快速に乗車

蒲郡駅から徒歩数分距離の埠頭に着いたのが

出航時間の9時より30分以上前だったので余裕だろうと思っていたら

この↓大行列 

実は、ほとんどが前売り券を買っていた人達でしたが

ネットで購入するため、その確認作業が遅々として進まず

 

当日券の乗客は後回しとなって

この時すでに時刻は8:57

(中央右のGAMAの前で名刺交換してるのは蒲郡市長)

 

それでも一応8:59には乗船できましたが

船内はこの有様

三谷水産高校の漁業実習船も”賑やかし”に来てました

(↓ 蒲郡のランドマーク、蒲郡クラッシックホテルと竹島)

西浦温泉街と三ヶ根山も遠望でき

佐久島、日間賀島、篠島を横目に伊勢湾に入り

伊良湖沖からはいつもの航路

 

つい最近就航した鳥羽市営船の新造船と行き違い

答志島と菅島の間を抜けるとやがて鳥羽の町が

 

いまや廃墟となってしまった”ニュー美しま”

 

ミキモト真珠島を眺めながら

『海女の実演だけなら久慈まで行かなくてもいいんだけど、北限の海女はまた違うんだよなぁ』 

と先日、海が荒れてて中止となったのを思い出してました

11:00 蒲郡から2時間後 無事鳥羽到着

水族館の入場口へのショートカットを抜けようと思ったら

いまは通れなくなっていて結局大回り

ミキモト真珠島

学生時代の1973年頃には

まだ橋が架けられてなく通船で渡ってたんですけどご存知かな?

 

あと、学生時代の漕艇(カッター)の時間は

学校から漕いできて真珠島を一周してましたねぇ

(夫婦岩の二見ケ浦方面も良く漕いでいってましたが、

当時は団体の観光客だらけで黄色い声援に喜んだりしてました

入場料を見たら1,650円だったかな

学生時代は鳥羽水族館もミキモト真珠島も気楽に入れる料金だったのになぁ

(もしかしたら学割りだったかも

 

こちらは、廃墟となったニュー美しまの本店 ”美しま”

倒産してこちらも廃墟となってしまいましたが

少し年上の美人の娘さん(美しまのエッチャン)に片思いしてたなぁ

こちらは、”喫茶テネシー”

ここのオーナーさん、他所から来た方で

学生時代、居酒屋でアルバイトしてた時に

毎晩のように訪れて常連になっていて

カウンターに座ってはバイトにもビールを注いでくれました

こちらも居酒屋時代の常連さんのお店

いろんな因縁を持った間柄でした

↓この通りが鳥羽のメインストリートで

道路の左の空き地に修学旅行生や団体観光客が下駄履きに浴衣姿でウロウロしてたお土産屋さん

その奥に”国際秘宝館”もできてたんですよ。(結局入ったことなかったけど

 

この↓真珠屋さん、同級生の一人がここの娘に惚れ込まれて追いかけられてましたねぇ

こちらは地元の漁師の嫁さん達が商売している飲食店

その昔、俺たち商船学校の学生の、特に若い低学年が歩いてると

「ほらニイチャン、これ見てみぃ!オ〇コそっくりやろ

とニタリ貝を手にもってからかわれたものでした。

 

それにしても、今時は大あさりが1,100円もするなんてビックリ

学生時代は200円もしなかったと思うんだけどなぁ

そんな想い出探ししながら鳥羽駅に到着

電車の運転士さんに尋ねたところ

名古屋方面の特急の乗り継ぎが宇治山田だったので

停車していた普通電車に乗車

最近、中吊り広告を含めた一切の広告を無くして

テーマでデコレーションした車両が登場していますが

これもそのひとつ

伊勢志摩のマリンリゾート車両で売り込んでいました。

やがて伊勢方面に向かって右手に海が見えたら

その反対側には我が母校が

その昔は学校の敷地ギリギリの海岸線に沿った国道しかなく

 

入り江には旧艇庫と古い大昔には陸上帆船もあったのですが

国鉄の線路ができ、近鉄も延伸して並行する線路ができ

その後線路沿いに直線のバイパスができてしまいました。

 

やがて電車は宇治山田駅に到着

 

↓この宇治山田駅前にある伊勢市民会館

丁度1年生の年(1973年)の秋にキャロルのコンサートがあり

メンバーの誰かと鎌倉出身の上級生に縁故があったとかで

ほぼ無理やりチケットを買わされて観に行きましたが

超絶頂期で痺れちゃいました

この右手の和風の建物は

宮内庁、神宮司庁御用達とも言われてる老舗割烹の”大喜”

まだ古い建物だった時代に

電車でお伊勢さん詣りをした帰りに家族でお昼に立ち寄って 

ビールのアテに伊勢名物の”サメのタレ”を注文したのですが

給仕のオバチャンが目の前で一切れ落としてしまい

 

「新しいのを持ってきます」と厨房に戻ったのですが

すぐに「新しいのお持ちしました」と言ったのですが

実は、厨房で「サッと拭いといたらええやん」と話していたのが筒抜け

 

申し訳ないけど、もう30年近く前のことなのに

すっかり脳裏に刻まれてしまいました

この近鉄宇治山田駅

その昔は修学旅行生だらけでしたが

昨今はガラガラ

でも歴史を感じさせるとても魅力ある建物なんですよ。

ほどなくして到着した特急に乗り込み 一路名古屋へ

 

名古屋駅で地下鉄東山線に乗り換えて

栄の久屋大通を横切って

そう、実は”行きたいところ”のひとつ 

名古屋のあんかけスパ”コモ”へ今回の旅の間に行こうと思いついたのが

日程&旅程を変更した理由でした

なんせ豊橋の人間にとっては

あんかけスパ=オーギヤのすぱげっ亭”チャオ”で

鉄板に溶き卵を敷いた上でジュージュー音を立ててるスパを

ハフハフ、フーフー、ズルズルと食べるものを思っているため

 

ここまで必死になって食べてみたものの

あんかけソースもパスタも、残念ながらわたくしの好みではありませんでした。

14:20 まあ、そんなこともあらーな(味が期待外れ)と思いつつ

前日の飲み疲れ+移動疲れもあって

さっさと豊橋に戻ろうと今度は名城線で金山に出ることに

金山に到着してからは

昔からのクセで、豊橋までの切符は金券ショップでと

駅近の自動販売機で購入

(JRなら1,010円、名鉄は株主優待で1,100円)

往路が蒲郡までJRだったので

子供の頃から乗りなれた名鉄にしちゃいました。

この金山~豊橋の運賃(所要時間)

いまは名鉄が1,270円(45分) JRは1,180円(51分)で

名古屋になると

名鉄1,270円(50分) JR1,340円(56分)

 

国鉄時代は、本数は少ないし所要時間はもっと長く運賃もずっと高かったため

豊橋人の頭には名古屋方面へ国鉄(JR)を使うことは考えられませんでしたねぇ。

そんな他愛もないことを思い出しながら

15:40豊橋到着

そこそこ移動疲れしていたので

とりあえずホテルに戻り

 この日の移動はこんな感じ↓

蒲郡駅前から臨時フェリー乗り場となった埠頭まで


こちらは鳥羽のフェリー乗り場から近鉄鳥羽駅まで

そして名古屋
名駅から地下鉄東山線で栄
栄の久屋大通から大津通&広小路のコモで食事して
地下鉄名城線で金山に出て名鉄に乗車


それにしても
ホテルで缶詰めになってるのがイヤだからって
こんな大回りするかなぁ
 
ああヤダヤダ
貧乏性な我が身が情けない
 
 
その後、

今夜訪れようと考えていた”花せん”に電話したのですが

まだ時間が早すぎて応答がなかったので

お風呂に入って疲れを癒してから5時過ぎに電話すると

「本日はカウンターが埋まってるので、空いたらお電話します」とのこと

 

開店が6時だったので

少なくとも2時間は空かないだろうなと見当をつけて一眠り

そろそろかなと8時過ぎにホテルを出て

繁華街に向けて歩いていると電話が入り
「遅くなりましたけど、いまカウンター空きました。来られますか」と尋ねられたので

「はい、15分くらいで着けると思います」と返事して

駅前の昭和の香り漂う一角にある”花せん”に到着

口コミで魚が美味しいとあったので

またまた鰹の刺身と

マスターが一人で厨房をこなしてると書き込みがあって

時間がかかることがあるとあったので

作り置きのオデンと肉じゃがを注文

続いて 鰆のたたきと

焼き牡蠣を注文

 

実は、この店も年末の同級&同窓会の場所にとお試しで選んだのですが

お刺身類はそれなりのネタを揃えていて合格点でしたが

”オデン”と”肉じゃが”は味が濃すぎたのと

オデンネタが残念すぎて私のクチには合いませんでした。

 

まあ、人ぞれぞれ好みがあるので

もし店主の方がこのブログを読む機会があっても気にしないでくださいね。

 

そしてこの日も疲れからハシゴする気にならなくて

アッサリとホテルに帰りました。

今回泊まったホテル

そこそこ古くからのビジネスホテルで

1泊素泊まり5,500円と超リーズナブル

夜しか使えませんが大浴場もあって

ガテン系の利用者やスポーツ系の団体が

朝・夕の食事付きで人気の宿

 

駐車場もタダなので、お得に泊まろうと思ってる方には重宝すると思います。

 

【③に続く】


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