Grazie mille!

美しさは日々の小さな積み重ねから。

櫻景色

2013-04-01 14:00:03 | 日記

         


         今日から4月ですね。
         新年度・・新入社員の方のピカピカ姿が目を引きます。
         慣れないスーツ姿が何とも新鮮で・・
         思わず、「似合っているよ。大丈夫!!」と声をかけたくなりますね。
         これからが、人生の始まり。
         くじけず、勇気を持って、笑顔で過ごして下さいね・・って
         若者達の背中にせめてものメッセージ。

         3月30日、31日と冬のように寒くて
         せっかく咲いた桜がちじこんじゃっていないかな・・
         風に吹かれて散ってしまわないかな・・と心配でした。
         でも、やっぱり新渡戸稲造さんも仰っていたように
         「櫻は大和魂の典型」ですね。
         散る時期がくるまでは、何が何でも枝にしがみつく。
         そして、自ずと決めた最期の時期には潔い姿を見せてくれる。
         命のある限り、しっかりと自分のお役目を果たします。
         毎年、こうして櫻の美しい景色を眺めながら
         私は「命」を想います。
         


            


         櫻を題材にした和歌や俳句、<源氏物語>に描かれた桜の情景、
         櫻の名所での古式を大切にした数々の行事など、櫻をなくしては
         日本の文化は語れません。
         櫻は中国から渡ってきたと聞いていますが、櫻を日本人の心に刻みこんだの
         和歌だと言われています。
         その第一人者が西行ですけれど、和歌も中国の詩を平安貴族が十分に学び、
         深めて作り上げた文化だそうです。
         <櫻狂い>をした西行。その西行を慕う歌人や俳人達、又、その歌人を慕う
         歌人たちが櫻を愛し・・やがてそれは文学全般に染み渡り、絵画・着物・
         蒔絵・更に和菓子となって文化にまで高まっていったのでしょうね。
         日本の文化は殆どが海を渡ってきたものですけれど、日本流にアレンジされ
         独特の文化が定着しています。
         誇るべき、素晴らしい文化です。


              
          お気に入りのお店の玄関先


         昨夜、仕事が終わってから一人でお気に入りの場所でお花見。
         冷たい風にさらされながらも、凛とした美しさで輝いていた櫻。
         今夜はどんな表情を見せてくれるのでしょう。
         「花明かり」の中、今夜はしばし天へ昇った懐かしい方達との
         おしゃべりを楽しみたいと思います。

      





        


         



                                          





        





 


         






         
         

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