書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

呉城陶片

2006-04-17 09:58:48 | Weblog

少し時代が下がって殷代中期の台西遺跡、呉城遺跡からも、
やはり、陶器の破片に刻まれた線の構成が発見された。
これらはやや字形に近いが未だ文字とは結論付けられていない。
この模様には作者の遊び心を感じる。
少し誇張してみた。


半坡遺跡、大(サンズイに文)口遺跡での記号、符号、紋章もどき物と、
後の甲骨文字との間には文字としての発展を繋ぐには余りに大きな空白がある。
現在発見されている甲骨文は紀元前14世紀から12世紀頃の物であるが、
其処に書かれている甲骨文字は既に文字としての意味形を整えており、
現代の字体までの経過を辿ることが出来る、文法も現代の漢語に近い。
1000年、2000年の間に文字としての著しい進化があったのであろう。
その間の空白を埋めるには今後の発見、研究に委ねられる