書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

「桃天」1

2011-12-12 08:40:52 | Weblog
桃之夭夭
灼灼其華
之子于帰
宣其室家

桃の木は若く、その花は燃え立つ様に輝いている。
この娘がお嫁に行ったら、嫁ぎ先にふさわしい妻に成るだろう。


「桃天」

桃之夭夭
灼灼其華
之子于帰
宣其室家

桃之夭夭
有?其実
之子于帰
宣其室家

桃之夭夭
其葉蓁蓁
之子于帰
宣其家人

「桃天」は、中国最古の詩歌全集と言われる「詩経」に含まれる一編である。
「詩経」は中国古代、紀元前十一世紀から前八世紀の周の時代に謡われた民謡で、
単純素朴であるが、恋の歌、農事、結婚の祝、人々の生活、為政者の圧迫等々、
内容は多岐に渡っている。

詩経 (講談社学術文庫)
目加田 誠
講談社


詩経―中国の古代歌謡 (中公文庫BIBLIO)
白川 静
中央公論新社


詩経 (新書漢文大系)
福本 郁子
明治書院