書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

習作  王之渙詩 涼州詞

2012-07-04 08:59:13 | Weblog

 

黄河遠上白雲間

一片孤城万仭山

羌笛何須怨楊柳

春光不度玉門関

 

黄河 遠く上がる 白雲の間

一片の孤城 万仭の山

羌笛 何ぞ須(もち)いん 楊柳を怨むを

春光度(わた)らず 玉門関

 

黄河をはるばる遡り、白雲の中へと分け入っていくと、

険しい山々に囲まれて、ぽつんと小さな城がある。

 

その城から羌笛の音が響いてくる。羌の人たちよ、そうやって悲しい音色で

我々の郷愁を誘い、戦意をくじこうなんて、そんなことする必要は無いのだ。

 

どうせ春の光はこの玉門関の外までは届かないのだから。