蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

中国とイスラム教

2017年11月03日 | 満洲
 まずは、中国の繁華街の写真3枚。
 北京、王府井(ワンフーチャン)

 ウランホト(内モンゴル自治区)
 ハルビン(東北地方)

 看板がいっぱい出ているが、ほとんどが赤である。
 たまに青い文字、青い地色の看板がある。それは回教徒、イスラム教徒の家であると聞いた。東北地方は多いのだとも。

 満州時代には、中国にはイスラム教徒が500万から1千万、甘粛と新疆合わせて300万~450万、満州にはイスラム教徒は15万~30万いいたと推定されている。
 満州国軍にも1個連隊(約300名)の回教部隊が編成されている。兵営の中に拝殿がつくられ、豚肉を供さない食事など、信仰上、生活上の違いのために編成された。
 あの関東軍でさえ、認めていたのである。

 何世紀にもわたり、イスラムを目の敵にしてきた欧米と、中国はこれからどうやって付き合あっていくのだろう。どんな割合でいるか現在の数値はもたないが、今の体制では、やはり圧迫されていくのだろうか。

 次は、シンガポールで。

 男の子があまりに可愛いので、ノーマスクに。

 かたくなな国の人たちよ、シンガポールを見習って。
 2001年11月から12月にかけて。
 目抜き通りのオーチャード・ストリートはクリスマスの飾りつけ。
 折りしもラマダン(断食明け)のハリラヤの飾り。
 そしてリトル・インディアではヒンズー教のディパバリの飾り。
(この写真はネットより)
 10日ほどの滞在で、暦の関係上、みんな見ることができた。地下鉄で国じゅう一周しても1時間という狭い国で、みんな共存している。


 最後に名写真を。並河萬里 シルクロード2000-執念からの離脱
 ブズカシ競技 カーブル・アフガニスタン(撮影'57)絵葉書より


※ 余談であるが、ハルビンの二人連れの白シャツの女性は、97年と00年の旅行のスルーガイドさんだった。長春の旅行会社を経営している素敵な人で、よく話をした。竹下元首相や大平元首相の通訳もしたとのこと。


ツイートはプロフ窓下の鳩マーク


最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山すみれさんへ (つゆ)
2017-11-05 20:27:06
たぶん、そうではないかと、
推測していました。
返信する
ミスってすみません (山すみれ)
2017-11-05 18:56:21
私は
記憶
が全くもって・・・・・・

お恥ずかしいですが

そんなわけで 思わず感想を

急ぎすぎました^^。
返信する
ミルフィーユさんへ (つゆ)
2017-11-05 18:36:02
西欧から「眠れる獅子」と言われていたと
学校で習いましたが、怖い国だと思います。

文化大革命といい、現在の思想統制といい。
国内だけならまだしも、赤い舌だの、
インド洋の首飾りだの、いやはや。

ほんとに、私が出かけたときは、
のびのびと行けたのはラッキーでした。
眠っていたんですねzzzz
返信する
記憶さんへ (つゆ)
2017-11-05 18:27:34
中国は、たまたま3回も出かけたのと、
自ら知りたいと思ったので、
資料が捨てられず。

シンガポールは縁あって、
2回行きました。
返信する
Unknown (ミルフィーユ)
2017-11-05 11:19:09
つゆさんのブログを読んでいると、中国という計り知れない大国が、これからどこへ向かっていくのだろう?と少し心配にもなります。
でも、パワフルで混沌とした、人種、宗教、もちろん価値観それらを引っ張っていくのは並大抵のことではないでしょう。
圧政は表へあまり出ないけれど。。。
つゆさんは良いときにご旅行しましたね。
赤い看板が多いとか。
資生堂も中国人観光客のため、紙バッグを真っ赤にしました、、、
赤い色のイメージです、やはり。
日本は外から見たら、何色なんでしょうね。

返信する
Unknown (記憶)
2017-11-05 09:54:37
の鮮明な

お方つゆさん

ほんとうに

お詳しく勉強になります。


返信する
虎猫さんへ (つゆ)
2017-11-05 08:57:50
戦後は、もうアメリカ一辺倒でしょうね。
それに、空襲で、実物が残ってないとか、
ご苦労なさったでしょうね。

出かけたのは、変わったところばかりで……。
返信する
ベルママさんへ (つゆ)
2017-11-05 08:52:34
やはり、満洲にゆかりのある方ですか。
あるいは、中国の歴史や伝統が大好きという人も結構いますが。

青い看板は、羊の肉ですか。
イスラム教徒は豚肉を食べられませんものね。

また、お出かけください。
返信する
Unknown (虎猫)
2017-11-04 23:27:43
つゆさんがご紹介くださる世界や時代は、
とても興味深いです。

私は戦後の大衆文化に興味を持ってきたのですが、
アメリカナイズされてきた日本ばかりで、
アジアには目が向いていませんでした。
もっと視野を広げたいと思います。
返信する
中国とイスラム教 (ベルママ)
2017-11-04 20:36:24
何度か尋ねた中国、懐かしい。青い看板、青いちょうちんは羊料理のレストランらしいです。
返信する
チブリッツさんへ (つゆ)
2017-11-04 18:51:47
満州には、白系ロシア人が多く住んでいました。満軍にもロシア人部隊もあったようです。
私が東北地方に旅行したときも、同じような年齢のロシア人旅行者に出会い、彼らも満州生れなのか、と思いました。
夫の母が樺太生れで、色が白く背の高い人でした。もっとルーツを聞いておけばよかったと思います。

後先になりましたが、大変でしたね。
お疲れは、とれましたか。
返信する
Unknown (チブリッツ)
2017-11-04 17:04:09
息子の嫁の母親は中国人の2世でしたが色が白くてロシア系の中国人のようでした。 家族でDNAの民族検査をしたら面白い結果が出るかも等と話しています。 中国には本当に色々な人種がいるのですね。
返信する
みのりさんへ (つゆ)
2017-11-04 13:44:25
そう、私も意外でしたが、シルクロードをたどり、 仏教と同じように、伝わってきたのかと。
新疆ウイグル自治区に多いのも、
距離を考えれば、自然なことかと。
けっこう長い歴史を感じます。
返信する
Unknown (みのり)
2017-11-04 12:39:31
つゆさん
中国はイスラム教の
人が多いとか意外です。
返信する
あつをさんへ (つゆ)
2017-11-04 09:05:23
チベット仏教のお寺には、97年と00年に内蒙古地方を訪れたとき、行きましたよ。文化大革命で壊されたので、新しく建てられたものでした。
ただ江沢民時代です。
95年には、東北地方のイスラムの寺院も行きました。写真を探すのが面倒で。

問題は、周近平以降の弾圧です。
新疆や香港で起きる民主化運動も立ち消えて、権力に執着する人間の怖さ、追随する人たち。
いやぁな世の中だなと。
日本にも小近平がいるし。
返信する
無神論者 (あつを)
2017-11-04 08:12:12
宗教を語るのは難しい。
欧米のように神を崇めることはない無神論者です。
もちろん信教の自由はあると思います。
中国でのキリスト教も1970年代にようやく容認。
チベット仏教は未だに弾圧。
新興宗教の法輪功然り。
中国では権力者が国を脅かす宗教は認めず弾圧。
今の中国を表していますね。
民主化運動の弁護士を逮捕、軟禁。
中国の経済は世界で一流になりましたが、
国の形態としては後進国ですね。
返信する

コメントを投稿