日本海新聞に投稿したものです。
ミンクス室内オーケストラは、結成後すでに20年近くになります。小編成で、緻密なアンサンブルを目指し、小さなホールで細々と、演奏会を続けていましたが、近年活動が大きく変わってきました。
よりよい演奏を目指そうという姿勢が、幸い、多くの方々に認められ、すでに16年続けているアザレアの町音楽祭のオープニング演奏会、米子第九合唱団との様々な宗教曲の共演、鳥取県オペラ協会の専属オーケストラとして、モーツアルトのオペラ公演をたびたび行う、など思っても見なかった、いろいろな機会を与えていただきました。特に国民文化祭(クリックしてね)のオペラ公演では、新作の新倉健作曲、ポラーノの広場のオーケストラを担当し、モーストリークラシックという雑誌で、全国的に紹介されました。
今でこそ、当時の演奏形式である、小編成のオーケストラはむしろ古典の演奏では主流となっていますが、20年前、オーケストラといえば大編成の、迫力ある演奏が当たり前で、ミンクスが認められるようになるとは、考えても見なかったのですが、自分たちの予想以上に、聴衆の皆様の新しい時代への感覚は鋭かったと、驚かざるを得ません。
これまで、米子市における演奏会は、米子市民音楽祭参加の形をとってきましたが、このたび、久しぶりに自主公演を行うことになりました。これを機会に、初心に帰るつもりで、演奏会場を、米子コンベンションセンター小ホールに移し、小さなホールでもう一度原点である緻密なアンサンブルと、より皆さんに親しまれる音楽を目指すつもりです。メインの曲にも、ミンクスの原点である、モーツアルトの交響曲40番を取り上げました。指揮はすでにおなじみの松岡究氏です。ミンクスの最も得意とする、モーツアルト。お楽しみいただければと思います。
今回のもうひとつの注目は、地元の若手ピアニスト、星野智子さんをお迎えすることです。(星野映二先生のお嬢さんです)
星野智子さんは、米子北斗中、高等学校卒業後、桐朋学園大学においてピアノの研鑽を積まれました。1998年PTNAピアノコンペティション西日本大会第三位。同年カウベルピアノコンクールにてグランプリ受賞、という輝かしい実績を持っておられます。5歳より母でありピアノ教育者である、星野まり子氏のもとで、ピアノを始められました。
近年の、米子における、子供たちのピアノの演奏レベルの高さには、目を見張るものがありますが、彼女の世代はピアノ、バイオリンで、特に数多くの優れた演奏者を輩出しています。互いに競うように、その豊かな才能を花開かせていったのですが、その影には、星野まり子氏をはじめとする、優れたピアノ指導者の献身的な努力があったのは、言うまでもありません。こういったご努力ののおかげで、私たちの町で育っていった演奏家が数多く存在することは、米子の音楽ファンにとって、とても幸せなことです。演奏家には旬というものがあります。10代後半から、20代前半までの香りたつような演奏は、成熟した演奏以上に魅力的で、神様が与えた才能が、紛れもなく存在するのだ、ということを私たちに教えてくれます。それが私たちの町で育った演奏家であれば、感慨もひとしおです。
今回取り上げるのはベートーベンのピアノ協奏曲第2番。彼女の若さあふれる演奏で、彼がさっそうと音楽界に現れたころのこの名曲が、より活き活きと輝くことと思います。
新緑のさわやかな季節にふさわしい、若さにあふれる演奏会。どうかお楽しみいただければと思います。
ミンクス室内オーケストラは、結成後すでに20年近くになります。小編成で、緻密なアンサンブルを目指し、小さなホールで細々と、演奏会を続けていましたが、近年活動が大きく変わってきました。
よりよい演奏を目指そうという姿勢が、幸い、多くの方々に認められ、すでに16年続けているアザレアの町音楽祭のオープニング演奏会、米子第九合唱団との様々な宗教曲の共演、鳥取県オペラ協会の専属オーケストラとして、モーツアルトのオペラ公演をたびたび行う、など思っても見なかった、いろいろな機会を与えていただきました。特に国民文化祭(クリックしてね)のオペラ公演では、新作の新倉健作曲、ポラーノの広場のオーケストラを担当し、モーストリークラシックという雑誌で、全国的に紹介されました。
今でこそ、当時の演奏形式である、小編成のオーケストラはむしろ古典の演奏では主流となっていますが、20年前、オーケストラといえば大編成の、迫力ある演奏が当たり前で、ミンクスが認められるようになるとは、考えても見なかったのですが、自分たちの予想以上に、聴衆の皆様の新しい時代への感覚は鋭かったと、驚かざるを得ません。
これまで、米子市における演奏会は、米子市民音楽祭参加の形をとってきましたが、このたび、久しぶりに自主公演を行うことになりました。これを機会に、初心に帰るつもりで、演奏会場を、米子コンベンションセンター小ホールに移し、小さなホールでもう一度原点である緻密なアンサンブルと、より皆さんに親しまれる音楽を目指すつもりです。メインの曲にも、ミンクスの原点である、モーツアルトの交響曲40番を取り上げました。指揮はすでにおなじみの松岡究氏です。ミンクスの最も得意とする、モーツアルト。お楽しみいただければと思います。
今回のもうひとつの注目は、地元の若手ピアニスト、星野智子さんをお迎えすることです。(星野映二先生のお嬢さんです)
星野智子さんは、米子北斗中、高等学校卒業後、桐朋学園大学においてピアノの研鑽を積まれました。1998年PTNAピアノコンペティション西日本大会第三位。同年カウベルピアノコンクールにてグランプリ受賞、という輝かしい実績を持っておられます。5歳より母でありピアノ教育者である、星野まり子氏のもとで、ピアノを始められました。
近年の、米子における、子供たちのピアノの演奏レベルの高さには、目を見張るものがありますが、彼女の世代はピアノ、バイオリンで、特に数多くの優れた演奏者を輩出しています。互いに競うように、その豊かな才能を花開かせていったのですが、その影には、星野まり子氏をはじめとする、優れたピアノ指導者の献身的な努力があったのは、言うまでもありません。こういったご努力ののおかげで、私たちの町で育っていった演奏家が数多く存在することは、米子の音楽ファンにとって、とても幸せなことです。演奏家には旬というものがあります。10代後半から、20代前半までの香りたつような演奏は、成熟した演奏以上に魅力的で、神様が与えた才能が、紛れもなく存在するのだ、ということを私たちに教えてくれます。それが私たちの町で育った演奏家であれば、感慨もひとしおです。
今回取り上げるのはベートーベンのピアノ協奏曲第2番。彼女の若さあふれる演奏で、彼がさっそうと音楽界に現れたころのこの名曲が、より活き活きと輝くことと思います。
新緑のさわやかな季節にふさわしい、若さにあふれる演奏会。どうかお楽しみいただければと思います。