思い出したので…

あの時
「見つかってよかったね〜」
と何人からとなく言われた。

7年たって
見つかったアユ
と
見つからない凛

どっちを比べても
どちらも
「よかった」とは決して思えない。

どちらも絶対よくないよ。

なのにどうして
「よかったね」
と言えるのか
今も疑問です。

そんな時は言葉
ちゃんと選んでほしい

言葉見つからなかった
何も言わないでもらいたい。

何も言わないって
案外
すごく親切だと思います。

なんだか
ふっと思い出したので…

今年も

楽しい事は沢山ある
嬉しい事も
そんな事を過ごしながら時間をすすめる。
日々を進める。

でも
今日みたいな日が
自分の中の全てをめちゃくちゃにしてもいいくらい

沈む…
ではない

止まる…
でもない

フツフツと
何かが湧いて出てくる感じ

多分
何日か前から
そうだったのだと思います。

だから
お祭りは楽しくあってほしかったはずなのに
楽しく過ごしただけ
悲しい反動はすごいよ。

今年もまた

アユを返してほしい
生きてるアユの身体を
返してほしいと
涙が流れます。

骨でさえ愛おしい

そして今夜は
7年前の今夜を思い出して
痛いよ。

7年前
明日女川に行くための準備をして

みんなで…
家族、一族みんなで
ブルーシートに包まれた
何かわからない
アユかわからない
アユ…

見守りました。

あのまま
時が逆戻りしてしまえばいい

あの時
そう思った様な気がします。


ブルーシートに包まれた身体は
骨になって出てきました。

お年寄りの骨じゃないのが
よくわかる
ガッチリしたキレイな骨だった。

骨でさえ
愛おしい

そう思いました。

その後
何度その骨を眺めて
その骨を並べて触って撫でて過ごした事か…

普通じゃ
信じられない事ですけど…

お祭りの後に
いつも思う
いつも思い出す。

お祭りの日

雨が降ったのがウソだったかのような
いいお天気のお祭りの日でした。

女子会の皆んなと一緒に
くーちゃんの山車行列を見て

楽しい時間を過ごしました。

時々
何かの話しに胸が痛かったりしたけど…
聞かなかったふりをして…

日曜日のお祭りはすごい人でした。