10年目の3月11日になってしまいました。
酒田の揺れだけでも怖かったのに、アユと凛はどれ程怖かった事か……それでも6ヶ月の凛はアユの腕の中で「泣いてなかった」と、アユと凛と最後まで一緒だった人が言ってくれました。
生きたかった。生きるはずだった。
アユは最後まで凛を離さず守った。
そんなアユと凛を今も誇りに思っています。
たまたま我が家に降りかかってきた災害
悲しすぎる出来事で、今も夢であってほしいと思います。
でもこれは、誰にでも起こりうる事だし、子どもは成長したら親元を離れて、そこで被災するかもしれない。
旅行に行って知らない場所で巻き込まれる事もあるかもしれない。
災害だけじゃない。事故や事件に巻き込まれるかもしれない。
誰にでも、どこでも起こりうる事だと思います。
あたりまえの明日は誰にもない。
誰もが自分の命を守れる人であってほしい。
家でも車でも、モノはなくなっても何とかなるけど、命は違う。
命を守る、命が大切だ。とみんなが命の大切さを語れる1日であってほしい。
3月11日は被災した人や場所を「大変だね」「今はどうなった」と見物する日ではなくて
この日が災害を伝える特別な日でもなくて
みんなが自分の事として考え
命の大切さを見つめる日であってほしい。
3年経つと悲しみは薄れるよ
と言われた事がありますが、そんな事は全くない!
10年経っても我が子の悲しみは薄れたりしないし、悲しい気持ちも苦しい気持ちも深く大きくなる。
悲しみに「節目」などない。10年目は「節目」なんかじゃない。
生きている子どもと同じ。今も抱きしめる。
会いたい…
今から女川へ
行ってきます。