酒田のお獅子の会

昨日の土曜日、また女川へ行ってきました。
酒田のボランティアバスで・・・

酒田の八幡神社のお獅子の会の方々が
女川で獅子舞を舞ってくれる。
去年に続いて2年目

この会の方々は
去年の3月の震災の時
私達家族が震災後　初めて女川に行く時
声を掛け合ってくれて
300個以上のおにぎりとパンや食料
トイレットペーパーなどの生活用品まで
かき集めてくれた。
酒田で被災地に一番に
食料を届けたのが
これだったんじゃないかと思う。

あれから
女川とのつながりを少しずつつないでくれた。
名目はボランティア
でもアユと凛がいた
女川と酒田を結ぶための
心ある思いからであると思っている。

これで悲しみが少なくなるわけじゃない。
でも何人かの酒田の人が
会った事のないアユと凛のために
女川に何度も来てくれて
少しでも思ってくれた事に感謝したいと思います。
アユと凛がいた女川
アユと凛が幸せだった女川
それを知ろうと努力してくれる事に感謝します。

アパート跡地にも行き
皆さんで黙とうしてくれました。
本当は獅子舞してほしかったんだけどね。
アユと凛もいました。皆さんの後ろに
泣きながら話す私を笑いながら見てたよ　ねアユ

獅子舞は大盛況
町民体育館の仮設では
100人近くの方が喜んで見てくださいました。
また来年も行ってくれるそうです。

命の重み

月曜日の女川以来心がザワザワする。
涙がすぐそこまで来ていて
こぼれてしまいそうです。

ちょっと疲れてるかな
風邪だし

26年元気でいたアユが
何だかわからない内にいなくなって
1年7ヶ月

人一人行方不明や亡くなったりしたら
世間では大々的なニュースになって
４～５日はそんな話題で騒ぐのに
震災で亡くなったり行方不明者は
約2万人を一括りにされていて
１年７ヶ月でニュースにもならない。

１人で4～5日だったら
2万人分で10万日
10万日　キチンとニュースにしてほしい。

テレビに出してほしいのではなく
一人の命の重みをちゃんとわかって欲しいと思う。
「震災」はすべて何でも一括りそれが違うと思う。
「震災」という一つの大変な事の悲しみ　ではなく
2万人分の一人ひとりの違った悲しみがあるんだと思う。

子ども一人　虐待でも大変な騒ぎなのに
行方不明になった凛はそのまま・・・
たまに捜索活動のニュースが出るけど
本当にちゃんと探してくれているのだろうか？
お国のパフォーマンスに見えてしまうのは
私だけでしょうか？

戦争を知らない私達だけど
体も何もないなんて
戦争で帰らない人達と一緒です。
震災の後も爆弾でも落とされたような
悲惨な状態は戦争と一緒です。

大勢だからひとり一人の命の重みを
感じなくなっているように思う。
戦争で帰らない人たちを
諦めたように
私達にも「諦めろ」と言われているような
時々そんな気持ちになる。

女川のアパート跡

久しぶりに女川


アユ達が住んでいたアパート跡地は
会社の土地だからか多分
さっさと国に引き渡したのか
きれいに整地されていて次の準備が
整っているように見えました。

私達の気持ちはどうあれ
復興のためだと思ったら
悔しくてしかたありませんでした。

何も無かったかのように・・・
何も無かったようにしたいなら
アユも凛も返して下さい。

戻りの車の中で
悔しくて悔しくて
久々声をあげて泣きそうになりましたが
後ろのくーちゃんに気づかれないように
声を殺して泣きました。
途中の
「がんばろう女川」の文字も
憎らしくて「がんばれないよ」と
心でつぶやいてしまいました。

やっぱり女川に来ると
心がつぶれてしまいます。
隠してる気持ちが現れるのかもしれません。

3ヶ月結婚が遅かったら
3ヶ月凛が生まれるのが遅かったら
アユも凛も今ここに居ると思う。

毎日 想う

1日のうち何度もアユや凛を思い出す。
想いながら何を考えてるんだろう？　私

凛にしてあげたかった事
アユと凛にしてあげたかった事
ゆう君とアユと凛にしてあげたかった事
話したかった事もたくさんある
毎日、毎日溜まっていく。

寂しいのは日々当たり前になってきたように思う。
だから日々は普通にできるようになってきた。
日々を普通に過ごせるから　大丈夫ではないのですよ
寂しい気持ちも、哀しい気持ちも
少しも減ってはいないのです。
増えもしないけど
減ってもいないのです。

だからそこは　
「あの日」から変わらないのです。

時々無性に哀しい日もあるけど
自分で自分の気持ち何とかできるように
なってきたのです。
実際は「自分で」じゃなく
家族とか、犬のベッキーとか猫のポポちゃんに
癒してもらっているのだと思います。

でも想う事をやめる事はないから
やっぱり１日に何度も
アユと凛を想う。

毎日、毎日想う

生きてるだけで幸せなんだよ

仕事の保育園の運動会
子ども達の日々の頑張りが
そのままで表現できてた良い運動会でした。

去年はまだまだ気持ちが沈んでいて
入場行進から涙が出ました。
赤ちゃん組の親子のリズムも見るのがつらかったなぁ

そういう意味では
今年はちょっと落ち着いて見る事ができました。
でも
やっぱり・・・
アユはこんな事もないまま
消えてしまって
ゆう君は凛にこんな事もしてやれないまま
凛は消えてしまって
そんな風にフッと考えてしまって
涙が出そうでした。

どのお父さんもどのお母さんも
何より誰より大事な子ども
皆一生懸命でした。

アユと凛もそんな大事な子どもです。
だから同じようにしてあげたかったな。

反省会でイロイロはなしたけど
どの人にもいってあげたかった。
「生きてるだけで幸せなんだよ」って