昨夜は満月の夜
いい夜だったと思う。
震災から2〜3年位経った時
世の中が
「大変だったけどもう笑おうよ」
的な空気だった。
人は楽しい事に反応するし
笑いに寄ってくる。
でも
2〜3年なんて経っても
そんなに笑えなかった。
笑う事に罪悪感も感じていたし
第一、心が重たくて、心から、腹の底から笑う事なんて出来なかった。
時々
「悲しい話しなんて聞きたくない」
「震災事なんてもう語るな」
って言う人もいた。
「忘れよう」じゃないけど
悲しい話しじゃなくて
面白い事、楽しい事をしたら人生はバラ色じゃないか
…………的な
もちろん
そんな事、できなかったし
そんな気持ちに持って行こうとしたら
私は病気になったと思う。
心からなんて笑えない
ずーっとずーっと思ってた。
11年が過ぎて
今
特に子ども達の前では
満面の笑みで笑う事にしてる。
そう思い始めて最初は
その反動で心が重くなったけど
最近、当たり前になって笑える……よ。
たぶん……
それで
悲しみが少なくなったり
小さくなったり
晴れやかな気分になったりはしないけど
元気にはなるなあ……と思う。
笑顔や笑いの影には
いつも
アユと凛がいて
そこも笑ってる。
時々
「それでいいんだよね?」と確認したりして……
昨夜も楽しい仲間たちと一緒に大笑いして過ごした。
いい夜だった。
笑うとか楽しい事をする
って簡単
そして人を引き寄せる。
悲しみに共感する方がずっと難しいと思う。
共感したい人はいっぱいいるかもしれませんが……
共感するって難しいよ。