肉屋のイラストは目を見張るものがある。
たいてい、豚キャラで
「美味しいブー」
とか
「お安いブー」
とか言ってる。自分の肉を自画自賛の上、安売りしているという、なかなかシュールな作品が多いのである。
こないだ姉様より、とても美味しい焼豚をいただいたのだが、その包み紙がまさにその、シュールな豚キャラであった。
パッと見、カワイイ~!と思うのだが、よく見るとなんとも言えぬ表情をしておる。
「肉を食べるんですかい?ま、美味しいですけどね。かなりレベル高いですけどね。そのために私の仲間はね…」
などと語りかけて来そうである。
一方、全身イラストになると、ひょうきんさを前面に押し出している。
ベレー帽をかぶり、上半身裸で肉の塊を串に刺した料理を持ち、ドヤ顔している者、
巨大なリボンを付け、裸エプロンでカゴいっぱいの肉加工品を買い込んでセレブをアピールしている者、
店のシンボルマークを持ち、下半身を露出し過度な広告活動に励む者、
明るさが紙一重である。取り締まりの対象となるギリギリのラインである。
しかし、肉屋系はたいていこのようなイラストだけど、同じ人が描くのかねぇ。日本画の狩野派みたいに肉屋派とかがあって、この絵柄を受け継いでいるのかねぇ。
絶対、先生は豚そっくりなんだぜ。語尾にブー付けるんだぜ。