歌集「春雷」

生きることはイッヒ・ロマン(Ich-Roman)....
   

蒼穹…

2009-03-22 15:10:50 | Ich-Roman
蒼穹(そうきゅう)はまんまろがまま星の刃に裂かれて夜叉の飛び散る夜も
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例えば (春の雨。)
2009-03-26 10:35:57
空は何時もと変わることなく

星は煌いて

月は優しく降り注いでも

此処にくると私は

何か別の生き物に変わる。

そして瞼の裏に

離れずに残る群青の中に

煌きたい筈の星の光を追いやる

妖しい月の光に包まれる。


その夜叉の面を

私が外しましょう。

何も纏う必要などない場所にいるから。



ひとつ 傷を舐めても

閉じようとする傷が

鋭利な星の刃で

また開いて血を流す筈だから

妖しい月の浮かぶ夜

私はそれを待っているのかもしれない。



時として

思うのです

痛みのない場所は

私には似合わないと。




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