「まったく…0Ωを抵抗というのかどうか…」
ある日の社長様の捨て台詞でございます。
その仕事は約5㎝角の基板を製作する作業で、基板上に搭載します小さな抵抗やコンデンサなどのマウント作業は、外注さんに出しておりました。
毎度同じ外注先に依頼してきた作業でしたので、いつも客先から届いた資料を外注先に丸投げしては、金稼ぎのみやっている社長様です。
心配性のわたくしは、毎度外注さんからの仕上がりもチェックしていました。
(まぁ当たり前ですけど)
ある時、いつものように無駄とは思いつつもチェックしていると、おかしい…
以前の図面と比較しても、やはり仕上がりがおかしい…
付いているべき部品が付いていませんでした。
それが
「0Ωのチップ抵抗」
でございます。
(1.5㎜×2㎜角程の大きさ)
客先との打ち合わせ事項は、ほとんど現場にフィードバックされず製品が仕上がってから、
社長様
「そういえば、◯◯◯の作業やったか?」
わたくし
「はっ?
何ですかそれ?
聞いておりませんが?…」
製品が完成後に、
手直し→洗浄→再検査
と、結局は二度手間をかけての完成…
このパターンが日常茶飯事の社長様ですので、今回もそうだろうと報告に赴きます。
わたくし
「あの~すみません、図面では0Ωの抵抗を載せるトコが空になってますけど、客先から仕様変更入りましたか?」
社長様
「何っ!」
と顔色を変えまして、すぐさま外注先へ電話をかけ始めました。
何やら話していますが、外注先の作業担当者では埒があかず結論が出ないようなので、わたくしは一度その場を退散。
しばらく経って工場内に来た社長様は、
「いつも付いてたか0Ω?」
と聞いてきます。
わたくし(はぁ…愚問だ…)
「0Ωのチップ抵抗は支給部品リストに入っていて実際支給されていますし、◯◯社の回路図は何も載せない箇所に『NMT』の表示をしてますので、載せないとまずいのでは?」
(正直、客先に確認しろっ!と言いたくなります…)
と答えますと、再び事務室へお戻りになり、電話をなさっているご様子…
今度は外注先の工場長が相手のようです。
まとめ
社長様の 話をまとめると、本件の流れは次の通りだったようです。
①外注先担当者から0Ω抵抗の扱い方の確認連絡(メール?)が入る。
抵抗を載せる?それとも他の方法?
(後から思うに作業担当者が変わられた可能性が高いです)
②社長様から載せなくてよいと、口頭での指示。
(何を根拠として回答したのかは、全くもって不明…)
③無事に製品が納品され、わたくしが0Ω抵抗の欠落を発見・報告。
④社長様が外注先にクレームの電話。
⑤外注先の工場長から、社長様の指示で0Ω抵抗を載せなかったんでしょう?との反論。
⑥社長様は
「オレはそんな事は言っていない」
とゴリを押し通し、手直しを要求した模様。
(電話での会話を聞いておらず、話の前後から推測)
最終的には、
①手直しはこちらで行なう事。
②外注費は支払わない。
と決まったようで、わたくしには手直し作業が増えました。
ふぅ…簡単に言うなよ…
結果は、社長様の願ったり叶ったりの内容となりましたが、散々責められたのがまだ腹立たしいようで、
「◯◯さん(外注先工場長)バカだよな~、『もう金はいらない』だってよ~」
「だから、え~いいの~って言ってやったよ。」
と、ニヤつきながらドヤ顔をなさっております。
(外注先の工場長が、心根の汚い人間から約5万円の工賃受け取りを拒否しただけですが、心根の汚らしい社長様は踏み倒せてただただ喜んでいます)
そして…最後に吐き捨てた言葉が冒頭の、
「まったく…
0Ωを抵抗というのかどうか…」
でした。
この言葉を聞いて、事の成り行きの真相が分かりました。
心の底から外注先の方々を気の毒に思い同情の念が湧き出しました…
社長様は、己の発言を都合の良いように曲解して、恥じる事の無い人間です。
この言葉の意味から推測するに、
社長様は
「0Ωは抵抗ではないから、そんな物はこの世に存在しない、お前(外注先担当者)の聞き方が悪いんだろう!」
で、押し切ったモノと思われます。
さてさて、0Ωは抵抗なのか?
わたくしは抵抗であると信じております。
社長様の工場内にも0Ω抵抗の在庫はございました。
抵抗メーカーのカタログにも、他の抵抗値と共に並び記載されております。
何より「Ω」は抵抗の単位でありますので、抵抗以外の何物でもないでしょう。
よくもまぁヌケヌケと…
ま、心根が汚いから、当たり前か。
では0Ωのスペック値を持った、抵抗らしき部品は何とお呼びすればよいのでしょうねぇ…?
難しい問題です…
世の中の皆が判りやすく表現するならば、やはり「抵抗」とお呼びするのが適切ではないでしょうかねぇ?社長様?
後日辞める段に至り、わたくしは社長様から散々嘘つき呼ばわりされますが、笑止千万・片腹痛いとはこの事よ。
嘘つき野郎から「お前は嘘つきだ!」と呼ばれたと云う事は…
わたくしって正直者なんだなぁ~
と、逆に自信を持ってしまいました
己の嘘を正当化する為には、わたくしのことを嘘つきに仕立て上げなければ、さすがに整合性が取れないこと位は判ったようですね。
よくできました、ハナマルをあげましょう。
ある日の社長様の捨て台詞でございます。
その仕事は約5㎝角の基板を製作する作業で、基板上に搭載します小さな抵抗やコンデンサなどのマウント作業は、外注さんに出しておりました。
毎度同じ外注先に依頼してきた作業でしたので、いつも客先から届いた資料を外注先に丸投げしては、金稼ぎのみやっている社長様です。
心配性のわたくしは、毎度外注さんからの仕上がりもチェックしていました。
(まぁ当たり前ですけど)
ある時、いつものように無駄とは思いつつもチェックしていると、おかしい…
以前の図面と比較しても、やはり仕上がりがおかしい…
付いているべき部品が付いていませんでした。
それが
「0Ωのチップ抵抗」
でございます。
(1.5㎜×2㎜角程の大きさ)
客先との打ち合わせ事項は、ほとんど現場にフィードバックされず製品が仕上がってから、
社長様
「そういえば、◯◯◯の作業やったか?」
わたくし
「はっ?
何ですかそれ?
聞いておりませんが?…」
製品が完成後に、
手直し→洗浄→再検査
と、結局は二度手間をかけての完成…
このパターンが日常茶飯事の社長様ですので、今回もそうだろうと報告に赴きます。
わたくし
「あの~すみません、図面では0Ωの抵抗を載せるトコが空になってますけど、客先から仕様変更入りましたか?」
社長様
「何っ!」
と顔色を変えまして、すぐさま外注先へ電話をかけ始めました。
何やら話していますが、外注先の作業担当者では埒があかず結論が出ないようなので、わたくしは一度その場を退散。
しばらく経って工場内に来た社長様は、
「いつも付いてたか0Ω?」
と聞いてきます。
わたくし(はぁ…愚問だ…)
「0Ωのチップ抵抗は支給部品リストに入っていて実際支給されていますし、◯◯社の回路図は何も載せない箇所に『NMT』の表示をしてますので、載せないとまずいのでは?」
(正直、客先に確認しろっ!と言いたくなります…)
と答えますと、再び事務室へお戻りになり、電話をなさっているご様子…
今度は外注先の工場長が相手のようです。
まとめ
社長様の 話をまとめると、本件の流れは次の通りだったようです。
①外注先担当者から0Ω抵抗の扱い方の確認連絡(メール?)が入る。
抵抗を載せる?それとも他の方法?
(後から思うに作業担当者が変わられた可能性が高いです)
②社長様から載せなくてよいと、口頭での指示。
(何を根拠として回答したのかは、全くもって不明…)
③無事に製品が納品され、わたくしが0Ω抵抗の欠落を発見・報告。
④社長様が外注先にクレームの電話。
⑤外注先の工場長から、社長様の指示で0Ω抵抗を載せなかったんでしょう?との反論。
⑥社長様は
「オレはそんな事は言っていない」
とゴリを押し通し、手直しを要求した模様。
(電話での会話を聞いておらず、話の前後から推測)
最終的には、
①手直しはこちらで行なう事。
②外注費は支払わない。
と決まったようで、わたくしには手直し作業が増えました。
ふぅ…簡単に言うなよ…
結果は、社長様の願ったり叶ったりの内容となりましたが、散々責められたのがまだ腹立たしいようで、
「◯◯さん(外注先工場長)バカだよな~、『もう金はいらない』だってよ~」
「だから、え~いいの~って言ってやったよ。」
と、ニヤつきながらドヤ顔をなさっております。
(外注先の工場長が、心根の汚い人間から約5万円の工賃受け取りを拒否しただけですが、心根の汚らしい社長様は踏み倒せてただただ喜んでいます)
そして…最後に吐き捨てた言葉が冒頭の、
「まったく…
0Ωを抵抗というのかどうか…」
でした。
この言葉を聞いて、事の成り行きの真相が分かりました。
心の底から外注先の方々を気の毒に思い同情の念が湧き出しました…
社長様は、己の発言を都合の良いように曲解して、恥じる事の無い人間です。
この言葉の意味から推測するに、
社長様は
「0Ωは抵抗ではないから、そんな物はこの世に存在しない、お前(外注先担当者)の聞き方が悪いんだろう!」
で、押し切ったモノと思われます。
さてさて、0Ωは抵抗なのか?
わたくしは抵抗であると信じております。
社長様の工場内にも0Ω抵抗の在庫はございました。
抵抗メーカーのカタログにも、他の抵抗値と共に並び記載されております。
何より「Ω」は抵抗の単位でありますので、抵抗以外の何物でもないでしょう。
よくもまぁヌケヌケと…
ま、心根が汚いから、当たり前か。
では0Ωのスペック値を持った、抵抗らしき部品は何とお呼びすればよいのでしょうねぇ…?
難しい問題です…
世の中の皆が判りやすく表現するならば、やはり「抵抗」とお呼びするのが適切ではないでしょうかねぇ?社長様?
後日辞める段に至り、わたくしは社長様から散々嘘つき呼ばわりされますが、笑止千万・片腹痛いとはこの事よ。
嘘つき野郎から「お前は嘘つきだ!」と呼ばれたと云う事は…
わたくしって正直者なんだなぁ~
と、逆に自信を持ってしまいました
己の嘘を正当化する為には、わたくしのことを嘘つきに仕立て上げなければ、さすがに整合性が取れないこと位は判ったようですね。
よくできました、ハナマルをあげましょう。
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