半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第18話

2024-11-21 08:00:27 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/



連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションはパキータより第4ヴァリエーション「アルミードの舘より」です。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
埼玉県狭山市から六本木に引っ越し
第18話
ショージは埼玉県の狭山市という田舎町に住んで
いた。六本木に行くには電車を何度も乗り換え、
2時間半も掛かった。つまり往復5時間を電車の
中で費やす事になる。交通費は新宿のフラメンコ・
レストランでのバイト代に含まれていた。だが
この5時間は非常に無駄な事だと気が付いた。
六本木に越してくれば無駄なこの5時間と言うものが
省けると言う事に気が付いたのだ。そして虎ノ門
と言う場所に6畳一間のボロアパートを借りた。
時間の節約の代わりにアパート代を新たに稼がねば
ならなくなった。


バイトも新宿のレストランを辞めて虎ノ門の
アパートの近くの花屋で朝早くから働き始めた。
アパートの窓を開けば、そこは東京タワーの真下だ。
バイト代からアパートの家賃とバレエのレッスン代
を出すとショージの手元には一銭のお金も残って
なかった。「もっとバイトを増やさなければ…」
しかしそれとは裏腹に「レッスンの回数ももっと
増やさなければ上達出来ない…」とも思った。
そんなショージの実情は腹が減り過ぎて死にそうで
あった。


ショージは食事が出るバイト先を探せば、食費が
掛からないと言う事に気が付いた。スタジオの傍に
鉄板焼きをやっているレストランがある。ショージは
数回ほど教師の小川に連れられて一緒に行った事が
あった。腹が減り過ぎたショージは取りあえず、
その店に行った。そして「三日以上も食べてなくて
死にそうだからここで働かせてくれないか…」と
店主に詰め寄ったのだ。


そこに居合わせた客、そして店主の奥さんも含め、
10人くらいでパーティーを催していたのだが、
この招かざる男が侵入し「ご飯を食べさせてください!
お金は全然持って無いんですがここで何でもして
働いて返します」と店主に必死に頼んだ。楽しんでいた
であろう店主の家族と客がこの男の言葉で静まり
返った。店主も困惑したが、「何でもいいか?」と
言って肉野菜ご飯を作った。


ショージは食べ終わってから、「金を持っていない
のでここで皿を洗わせてください!」と再び頼んだ。
店主は「金を持っていないのは食べる前に聞いたよ。
そんな皿洗いなんて事はしなくてもいいからまた
お腹が空いたらここに来なさい」と言った。ショージは
真剣な目で店主に食い下がった。「明日も必ず腹が
空きます。その次の日も、いや必ず毎日腹は空きます。
ですが私はお金を持っておりません。ここでバイト
させてもらえればありがたいのです!どうぞ頼み
ます!」と更に懇願した。パーティの最中だった
場はしらけてしまい、「もうバイトは男が一人いる
から雇えないんだ…」とマスターは繰り返して言った。


しかしショージの懇願する回数が店主の断る回数を
上回った。とうとうショージはこの鉄板焼き屋の
「アキ」で働き始める事に成功した。働き始めて
数日が経った時に新たな事実がショージを驚かせた。
この鉄板焼きレストラン「アキ」の店主はなんと、
元バレエダンサーだったのだ。
(つづく)



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