半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第24話

2017-09-14 10:21:01 | webブログ
谷町開設 祝 10周年 !!!! やった~っ!

皆さん、バレエ教師の半澤です!よっしゃ~っ、レッスンしましょう~っ!!
http://hanzanov.web.fc2.com/top.html (ホームページ)
http://hanzanov.web.fc2.com/index-J.html(オフィシャル ウエブサイト)
皆様、12月23日 天皇誕生日の祭日に私の発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus,eonet.ne.jp

連絡をお待ちしてますね!!

朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分から初級レベルの
レッスン、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

日曜日のバリエーションは考え中です。
ではクリスタル・ルームでお待ちしておりますね
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
遂にロンドン到着!!
第24話
そして遂にロンドンに到着した。その日、ショージは
まずヒースロー空港でパスポート検査に引っ掛かって
しまった。ユナイテッド・キングダムまたはグレート・
ブリテンと呼ばれるイギリスではヨーロッパの人でさえも
当時は往復券が無ければ入国は難しかった。

だが、それを知らずに日本から片道切符だけで来た
ショージはパスポートを見せた瞬間に検査官から「私に
付いて来てください…はい、こちらにどうぞ…」と一人
しか入れないような小さな部屋に入れられてしまった
のだ。無表情な顔の検査官が「私が再びこのドアーを
開けるまでここにいなさい」

まだ入国許可はおりていない空港の中である。ショージは
部屋の窓を見た。窓には鉄の格子が嵌めてあった。
「どう言う事だろう…」静かに3時間待った。
ショージは部屋のドアーに手を掛けてみると鍵が
閉まっていた。そこでようやくショージは気付いた。
その部屋は一種の牢獄だったのだ。ショージは浮浪者
として扱われ、指名手配されている犯罪者であるか
どうか調べられていたのだ。

全ての荷物を取り上げられていたが、ショージの
持っていたバッグの底から元ロンドン・ロイヤル
バレエのダンサーだったバレエ教師からの招待状の
手紙が見つかり、牢獄のような部屋の鍵を開けに
来た検査官が「これはお前の物か?ここに何と
書いてあるか言ってみろ」と聞いて来た。ショージは
「バレエ!私はクラシック・バレエをやるために
ロンドンに来たのです!そこには私を招待してくれた
先生の名前があるはずです!」と即座にマイムを
入れたり、足を上げたりして必死で検査官に説明した。

ショージは全く英語が出来ない。高校の通信簿で
英語の成績は最低の1であった。ショージは薄々、
「ああ…これは駄目だ…十中八九私は日本に送り
帰されるだろう…」と直感した。だが必死で身振り
手振りをしての説明した事が通じた。

「よし、ここから出ろ!お前の持っている金を
すべて見せるんだ!」そしてショージはチケット購入
にも満たない金を見せ、その他に預金証明書を
見せると、幸いにも2日間だけロンドンに入っても
良いという許可がおりた。その預金証明書は
ショージが麻布十番で働いていたクラブ「愛」の
ママに頼んでわざわざ作って貰っていたのだ。
外国に行った事のある人から「預金証明書を作って
おけば万が一の時に助かる…」と聞いたのだがこれが
誠に功を制したのだ。
 
そのたった2日間の内にショージには探し出さな
ければならないものがあった。それはショージの
身柄を必ず責任を持ってロンドンで監視出来る人、
または学校の許可があれば滞在許可が延長になるのだ。
それにしても空港の牢獄のような部屋では事実上
3時間の拘束であった。ショージは何も悪い事は
していないのだが、未然に犯罪者などをイギリス
国内に入れないためと言うイギリスのセキュリティの
厳重さが分かる。

「それにしても酷過ぎる…」ショージの初めての
海外生活のプロローグはそんなドロドロの苦い経験
から始まった。
(つづく)

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第23話

2017-09-13 09:29:09 | webブログ
谷町開設 祝 10周年 !!!! やった~っ!

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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
モスクワ空港に到着
第23話
日本からは遥か遠いモスクワまでようやく辿り着いた。
国際線ロビーだと言うのに、明りが点いておらず、
薄暗いターミナルの中で8時間も次の乗り換えの
便を待たなくてはならない。初めて外国に来た
ショージはこんな極寒だとは知らずに軽装で
旅立ってしまったのだ。あまりの寒さで死にそうで
あった。

ふと見れば何故か「ラーメン」と書いてある文字が
まず目についた。おまけに日本にしかないと思って
いた料理のサンプルがガラスのケースの中に並んで
いる。「腹も減っているし、まあ美味しそうなラーメン
そうだから食べてみるか…身体も温まるに違いないし…
でも1200円はちょっと高過ぎるけど…」

ショージは「よしっ!ラーメンを食べよう!」と
レストランに入った。かなり太めの体格で青い目を
したウエイトレスが黙って椅子に座ったまま動かない。
入口から入ってカウンターに座ったショージを
じっと見ている。その姿は笑顔などなく、まるで
不貞腐れているように見えた。

ショージは「ラーメン、プリーズ!」と注文したら、
そのやる気の無さそうなウエイトレスが30分以上も
待たせてやっとラーメンを持って来た。その器の
中身を見てショージは驚いた。全くサンプルとは
似ても似つかない代物だったのだ。なんと40円で
売っている乾麺のインスタントラーメンを持って
来たのだ。中身はネギやチャーシューなどの具が
全く入っていないにもかかわらず「こんなものが
1200円もするのか!」しかも麺は完全に伸びて
しかも冷めていた。

ショージは腹が立って「これは何だ!」と声を強めて
ウエイトレスに向かって言った。今度はロシア人の
大きなウエイトレスがショージが咳き込むほどの
大声で「ラーメンっ!!」と答えた。ショージは
諦めた。その通りだからだ。

金は注文と同時であったからどうせ戻って来ない。
下手したらそのまま警察にしょっぴかれてモスクワの
凍りつく刑務所に拘留させられたりしたら堪らないと
直感したのだ。ソ連は驚くほど怖い所だと誰かに
聞いた事があった。黙って退散する方が自分のためだと
悟ったのだ。これほどまずいラーメンをショージが
食べたのは初めてであった。
(つづく)

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第22話

2017-09-12 09:44:51 | webブログ
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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
1984年 夏(20歳) 念願の航空チケット ゲット!!
第22話
旅費を貯めるのに必死なショージは必要な物は出来る
限り道で拾い集め、無駄なお金を使わないでコツコツと
貯めて行った。そして遂にショージは念願の飛行機の
片道切符を買った。またロンドンでの生活費に必要な
ごく僅かな金も貯めた。

日本でさえもバイト先を見つけるのが大変困難な事で
あったがイギリスに渡ってから直ぐにバイトが
見つかるはずも無いと思ったのだ。英語が出来ない
不安も大きかったのは事実ではあったが、それよりも
夢が実現する方が勝っていた。大きく勝っていたのだ。
飛行機は、給油するために一度シベリアに停まり、
再び給油のためにモスクワに寄ってからロンドンに
向かった。ショージはソ連の航空会社の「アエロ
フロート」の片道切符を買ったのだった。当時
航空会社の中で一番安い切符であった。

「アエロフロートは飛行機が落ちるから止めておいた
方が良い…」と周りの人たちが言っていたが、
ショージには「絶対にアエロフロートは落ちない!
これ以上の貯金は無理だ…これに乗って僕は自分の
夢を実現するんだ!」と決めた。

成田空港からロンドンまでの間、飛行機の中で眼鏡を
かけた日本人の中年の男がショージの隣の座席に
座った。最初にショージの方から男に話しかけてが
男は面倒がっていた。しかしショージが初めて外国に
行く事を知ってからは少しずつロンドンがどう言う所
なのかを話した。

ショージは緊張しながら眼鏡の男の話に聞き入った。
だが男はあまり良い顔はしてはいなかった。いわゆる
仏頂面でショージの話などには興味が無い様子だった。
(つづく)

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第21話

2017-09-10 08:45:00 | webブログ
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日曜日のバリエーションは「眠れるの森の美女」からオーロラ二幕の
バリエーションです。
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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第21話
トボトボと暗い坂道を下がり歩いて来たショージは
坂の下を通る道の反対側を見た。数件のスナックが
見えた。道を渡り、スナックの並びの前に立った。
「多分駄目かもしれないな…ま、駄目元で聞いて
みようか…」そしてクラブ「愛」と言う字に惹かれ
重そうなドアーを開いた。中は満員のようであったが、
「こんなに忙しい状況で僕の話など聞いてはくれない
だろう…」ショージは開いたドアーの手を放そうとし、
店から去ろうとしたその時だ。

直ぐに綺麗な和服姿の主人と思わしき女性がわざわざ
ドアーの外まで出て来てくれたのだ。ショージの格好は
よれよれの服であった。ましてスナックなど未成年の
ショージには知らない世界であった。酒など飲まない
ショージは怖くて中に到底入る事など出来なかった。
店の外まで出て来てくれた和服姿の女性はショージの
姿を見て「はて…子供かしら?」ショージは躊躇する事
無く直ぐにその女主人にバイトを募集していないかと
聞いた。しかし、女主人は残念そうに「今はもういる
ので…」と断りかけた。

だが、ショージは「踊りを続けて行かなければならないし、
食べて行けなくなるのでお願いですから私を雇って
いただけませんか!」と懇願したのだ。女主人は「踊り
ですって?何の踊り?」と聞いた。ショージも躊躇わずに
「バレエです!僕はバレエダンサーに成りたいのです!」
と率直に答えた。

すると女主人は一瞬考えてから「明日から来なさい!
黒いズボンと白いワイシャツ、ネクタイを持っている
かしら?」ショージは頷き、「必ず明日には全て揃えて
持って来ます。どうぞ宜しくお願いいたします!店の
中を覗いた時に確かにカウンターの中に男が一人バーテン
として働いていた。彼が女主人を補佐しているのだろう。

女主人は「もう人手は足りているから雇えない…」と
言っていたのに何故か主人は意思を変えてまでショージは
次の日から雇ってもらう事が出来るようになったのである。
この水商売の世界では女主人をママと呼ぶ。ショージが
店で働き始めてから「愛」のママは、ショージがバレエの
レッスンが長引いて店に来るのが遅くなっても、ただの
1度も叱ることはなかった。店の従業員たちは怒った。

「おい、お前は本来なら必要のなかった男なのに雇って
貰っておきながら遅刻するなんてどう言うつもりだ!」
ホステスも同感だった。だが一人主人だけは違った。
むしろ周りに従業員がいない所にショージを呼んで、
「あなたは将来バレエダンサーになるのでしょう?
だったら何を置いてもバレエを優先しなさい。この
仕事はその次で良いのです。自分の夢を優先するの
です。」そしてバイト代も倍以上、ショージに払って
くれたのだ。

そして正しい言葉使いや作法、他にもショージが知らな
かったたくさんの事を教えた。ショージは心がとても
温かくなって行くのを感じるようになって行った。それから
ショージはこの「愛」で働かせてもらいながらロンドンに
行く夢を膨らませ、益々、バレエに夢中になって行った。
ママにはいくら感謝しても感謝仕切れない気持ちで
いっぱいのショージだった。
(つづく)

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第20話

2017-09-09 10:29:47 | webブログ
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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
1983年 春(19歳)六本木クラブ「愛」
第20話 
ショージは今までアルバイトとして勤めていた鉄板焼き
「アキ」を辞めてしまった。その理由はショージが
友人の女子ダンサーからある相談を受けた事からだった。
「仕事をしないと家ではもう助けてもらえないの…でも
今まで仕事なんてした事がないし、どうやって探せば
いいのかも分からないの…」そこでショージは自分が
働いている鉄板焼きの店「アキ」の店主に掛け合って
みる事にした。

店主は目を丸くしてショージに言った。「君一人でも、
本来ならいらなかったんだがね…ならばこうしよう。
私がこの女の子を雇うとする。だがその代わり君に
辞めてもらわなければならない…」今度はショージが
目を丸くした。「僕はまた仕事を探せばそれで良い。
だけど彼女をなんとか救ってあげたい…」店主に言った。

「では今日まで本当にありがとうござました。お蔭で
本当に助かりました。では由美ちゃんの事をどうぞ
お願い致します…」女の子はこれで救われた。
ショージは新しいバイトを探すために必死に六本木中を
歩き周ったが、働ける場所は見つからなかった。
働き口がないと言う事はバレエのレッスンがもう
出来なくなるだけではなかった。食っていけない事
であり、飢え死にする事だった。アパートの家賃も
2カ月分たまっていた。家主に言われた。「今週中に
家賃を払えなければここから出て行ってもらう!」

家賃をバレエのレッスン費に回してしまったのだ。
「今日中になんとか仕事を探し出さないと本当にまずい
事になってしまう…」必死になって探した。それで
も見つからなかった。そんな折、ある店のガラスに
「従業員募集」とチラシが張ってある。

「あ、ここが良いかも…」どうやら怪しいホスト
クラブだった。クラブがまだ始まっていない時間帯に
店の中に入って行った。中には自称マネージャーと
呼んでいる30代の怖そうな顔つきの男と面談した。
「ここで働きたいだと?お前は幾つだ?それにスーツ
を持っているか?」ショージはスーツなど1着も
持っていなかった。それよりもこんな恐ろしそうな
男の元では安心して働く事は無理だと思った。
ショージはそのホストクラブの店を出て来て道を
歩きながら途方に暮れた。


頭をだらんと垂れながら六本木から麻布十番への
坂を下って来ると、その坂の下から見えた一つの
小さな看板が目に留まった。それはクラブ「愛」
だった。ここでショージの人生の上で最も大切な
師であり、母のような大きな存在であり、また
ショージがバレエを続けていくに当たって最高の
応援者である人に出会う事になる。ショージの生涯の
大恩人であり、生きる強さを教えてくれた人だ。
(つづく)