初代犬…それは厳密に言えば、伯母から一時的に預かった雑種犬だったかもしれない
しかし仔犬から飼ったと言えば、これまた雑種のオス、名前はBUTCH(ブッチ)
名前の由来は、我が家に連れて来られた日にひと目見た瞬間が、白眼剥いて半分酔っ払ったふてぶてしい仔犬だったから
実はこの仔犬を運んで来たのは隣家のご主人
自分の家に飼う為に2頭貰って、片方をウチに譲ってくれたのだったが、運んで来るのに使ったのが自転車
この自転車で車酔いをしたらしく、その日以降、クルマに乗せるのに大変苦労し、その都度車酔いをしたのであった
さて、このBUTCH、貰ったその日は一晩中クンクン、ギャンギャンと鳴く
近所迷惑を考えた両親が玄関のタタキに段ボールと毛布をひいて寝かせるつもりが、人がいれば鳴き止む、居なくなればまた鳴き出すの繰り返しw
翌朝の母の目の下にはクマが2匹
本犬はブヂュンと段ボールの中で鳴き疲れて寝ている
そんなこんなで三日三晩鳴かれたが、それからは番犬としてしっかり我が家だけでなく、自分が見渡せる範囲の家々の見張りをこなしてくれた
怪しいセールスにはことごとく吠えたくり、見知った近所の小中学生や大人には吠えない
なぜなら、小中学生は給食の残りのパンをくれてたからw
時々、焼き芋屋さんから焼きすぎの芋なんかも貰ってたっけ
家族が帰宅した時は声色が全く違い、全身で喜びを表現する
父と私のクルマの音を覚えていて、車検で代車を借りて来ると怪しい奴と吠えたくられたが、クルマを降りてダレに向かって吠えようとね?!とひと言言うと申し訳なさげにいつもの家族を迎える声色になるといった、家族に忠実な犬だった
時系列が前後するが、成長すると体重が18㎏ほどになり弟が散歩に連れて行くと引きずられることがままあり、1才になる前に去勢したのだが、チカラは相変わらず
雷、花火が大嫌い
夏には網戸を突き破り、畳の上に乗っていたことや、雨戸を閉めていたのに雨戸を開けて、また網戸を突き破る…これも何回あっただろう?
その度に父が網戸を直してたっけw
季節は流れ、私も嫁ぎムスコを出産後、しばらく実家静養
乳臭いムスコを見たBUTCH、強面でありながらも匂いを嗅いで口をアワアワと今まで見た事もないような顔でムスコをあやすような様子
こんな強面のBUTCHにもいわゆる母性本能ならぬ父性本能があったんだと感心
そして出産から4ヶ月後、夫と別居→実家に居候、離婚後再就職しムスコと2人で団地に引っ越した矢先、突然のBUTCHの死
まさに突然死だった
兆候は見られず、朝、雨戸を開けた母が軒下で伏せた状態で固まっていたBUTCHを発見
全く苦しんだ様子もなく眠るように死んでいたらしい
10才
まだ若い
その頃はフィラリアに感染してはいたが、そんなに悪い状態ではなかったのだが…
市の衛生局に連絡をしたら引き取りに来てくれ、死亡の時の様子を訊かれたらしいのだが、その際に衛生局の方が仰られたのは、その頃、毒エサを撒いた事件が多発していたらしくそれを疑ったのだと
しかしそんな気配もなく、BUTCHは母が用意した真新しいシーツに包まれ呆気なく衛生局の方によって運ばれて行った
残念ながら、その頃はペットの葬儀はあまり普及しておらず遺骨を遺すとか葬儀という概念が無い時代だった
遺されたのは写真と想い出だけ…
これは弟がマジックでイタズラしたものw
しかし仔犬から飼ったと言えば、これまた雑種のオス、名前はBUTCH(ブッチ)
名前の由来は、我が家に連れて来られた日にひと目見た瞬間が、白眼剥いて半分酔っ払ったふてぶてしい仔犬だったから
実はこの仔犬を運んで来たのは隣家のご主人
自分の家に飼う為に2頭貰って、片方をウチに譲ってくれたのだったが、運んで来るのに使ったのが自転車
この自転車で車酔いをしたらしく、その日以降、クルマに乗せるのに大変苦労し、その都度車酔いをしたのであった
さて、このBUTCH、貰ったその日は一晩中クンクン、ギャンギャンと鳴く
近所迷惑を考えた両親が玄関のタタキに段ボールと毛布をひいて寝かせるつもりが、人がいれば鳴き止む、居なくなればまた鳴き出すの繰り返しw
翌朝の母の目の下にはクマが2匹
本犬はブヂュンと段ボールの中で鳴き疲れて寝ている
そんなこんなで三日三晩鳴かれたが、それからは番犬としてしっかり我が家だけでなく、自分が見渡せる範囲の家々の見張りをこなしてくれた
怪しいセールスにはことごとく吠えたくり、見知った近所の小中学生や大人には吠えない
なぜなら、小中学生は給食の残りのパンをくれてたからw
時々、焼き芋屋さんから焼きすぎの芋なんかも貰ってたっけ
家族が帰宅した時は声色が全く違い、全身で喜びを表現する
父と私のクルマの音を覚えていて、車検で代車を借りて来ると怪しい奴と吠えたくられたが、クルマを降りてダレに向かって吠えようとね?!とひと言言うと申し訳なさげにいつもの家族を迎える声色になるといった、家族に忠実な犬だった
時系列が前後するが、成長すると体重が18㎏ほどになり弟が散歩に連れて行くと引きずられることがままあり、1才になる前に去勢したのだが、チカラは相変わらず
雷、花火が大嫌い
夏には網戸を突き破り、畳の上に乗っていたことや、雨戸を閉めていたのに雨戸を開けて、また網戸を突き破る…これも何回あっただろう?
その度に父が網戸を直してたっけw
季節は流れ、私も嫁ぎムスコを出産後、しばらく実家静養
乳臭いムスコを見たBUTCH、強面でありながらも匂いを嗅いで口をアワアワと今まで見た事もないような顔でムスコをあやすような様子
こんな強面のBUTCHにもいわゆる母性本能ならぬ父性本能があったんだと感心
そして出産から4ヶ月後、夫と別居→実家に居候、離婚後再就職しムスコと2人で団地に引っ越した矢先、突然のBUTCHの死
まさに突然死だった
兆候は見られず、朝、雨戸を開けた母が軒下で伏せた状態で固まっていたBUTCHを発見
全く苦しんだ様子もなく眠るように死んでいたらしい
10才
まだ若い
その頃はフィラリアに感染してはいたが、そんなに悪い状態ではなかったのだが…
市の衛生局に連絡をしたら引き取りに来てくれ、死亡の時の様子を訊かれたらしいのだが、その際に衛生局の方が仰られたのは、その頃、毒エサを撒いた事件が多発していたらしくそれを疑ったのだと
しかしそんな気配もなく、BUTCHは母が用意した真新しいシーツに包まれ呆気なく衛生局の方によって運ばれて行った
残念ながら、その頃はペットの葬儀はあまり普及しておらず遺骨を遺すとか葬儀という概念が無い時代だった
遺されたのは写真と想い出だけ…
これは弟がマジックでイタズラしたものw