前回の日記の続編となる
先週金曜日、1時間残業を終えてロッカーの中のiPhoneを見ると、老母の入院する病院の病棟から複数の不在着信
それを見てもう駄目かと悟った
着替えてクルマに乗り込んで直ぐに連絡してみた
もう厳しい状態なので来てもらえませんか?
予期していた事だし、落ち着いて行動したつもりだが、思い返してみるとやはり慌てていたようだ
弟の携帯に連絡するが出ない
自宅架電に連絡しても出ない
ムスコのiPhoneにかけるが、仕事中で出ない
仕方なく業務用端末に電話し状態説明、病院へ行って様子を見てからまた連絡するから、会社に話をしておくように伝える
再度弟に電話
のんびりとした調子で出る(この段階でムカついている私)
状態を説明し、ムスコと同様に病院に着いてから再度連絡する旨伝える
病院に到着、すでに19時を回っている
受付で名前を言うと、直ぐに通される(通常は足止めされる)
病室はナースステーションのすぐ隣
老母の顔は歪み、酸素マスクをつけ意識はなく呼吸は荒い
ナースに簡単な説明を聴き、弟にビデオ通話をする許可を得て、繋ぐ
フェイスタイムの使い方を知らず、子どもらにやり方をレクチャーされている
弟の次女がばーば、ばーば!と声をかけ続けるが反応はない
続いて弟の長男が声をかけるが、これも反応はない
何も言わない弟…
途中で焼酎か何か氷の入ったグラスを傾けている(この時点でかなりムカつく私)
歩きながら昨日、お袋さん宛に手紙を送ったけど、俺、失業中なんよ
金が無いから、そっちには行けない
これを聴いた時の私の顔は鬼の形相だっただろう
アンタ1人でも来なさい!
いや、金が無い
もうこんなヤツに関わりたくないと真から思った
お金が無いのなら、悪いけど貸してくれんか?
必ず返すからとナゼ言わない?!
しかし今、コイツに関わってる暇は無い
電話を切り、潮の満ち引きをネットでググると、福岡の干潮が1:30
ここだな…とナースに話し、危なくなったら電話しますので携帯を手放さないでください…と言われ、帰宅
ムスコに、直ぐ帰って来いと連絡
大分の地方都市で働くムスコ、かなり飛ばして帰って来た
先に病院へ向かい、まだ息のある老母と面会して帰宅して来た
そして多分1:30頃だから、風呂に入って少しでも寝なさいと、私も少しまどろんだところで起こされた
時間は1:35
あ…やっぱりな…
急いでムスコと病院へ向かうも、間に合わず
血圧は0
先程のナースから、さっきら1:30が干潮と言われてましたが、やはりそのぐらいから呼吸の間隔が長くなって、1:55には…
それから当直医の死亡確認が2:17
その時、本当に死亡した時間ではなく、医師が死亡を確認した時間が死亡した時間なんだと知った
全然涙が出なかった
むしろ、先の事、やらなきゃいけない事を考えるのでいっぱいだった
葬儀場の事も、此処にしようと考えていた所はあったが自宅から若干遠く、私たちが疲れる(もう既に自分たちの事しか考えていない)から、自宅に近い場所を選んだ
遺体安置室に運ばれた老母の顔は、老母の母(私の祖母)では無く、亡父の祖母(私の曾祖母)に似て見えた
そして葬儀場に安置され、式の段取りを決めて自宅に戻ったのが5:00
残業終りからたった11時間の慌ただしい出来事だった
長々と備忘録のような日記にお付き合い頂き、ありがとうございます
まだまだ書き足りない事があるので、もう少し落ち着いたらアップします