旅に出て、宿に泊まる。
宿では夕飯や朝飯が出る。
旅先での宿での食事は、旅の大きな楽しみの一つ。
ただ、その場合、「食べられない食材」があったりすると、少し困ったりもする。
特にアレルギーの食べ物が、メイン惣菜で出された時などは。
だが、食事のスタイルがバイキング方式の場合は、便利。
多種の総菜が出され、食事をする人は、自分の食べたい惣菜だけを皿に盛ればいいのだから。
個人的には、バイキングスタイルの食事は好きだ。
だが、困ってしまうこともある。
テーブルに、多種の総菜が並んでいると、アレルギーのある惣菜以外は、ついついどれも皿に盛りたくなってしまうから。
そう、欲張って盛ってしまうと、後が大変なのだ。
分量をわきまえずに、いくら食べたいからといって、次から次へと皿に盛っていくと、皿の上は惣菜で山盛りになってしまう。
いったん盛った惣菜を、もとの皿に戻すなんてことはバツが悪くてしたくない。
そこで、自ら盛った責任をとって、取り過ぎた惣菜をたいらげようとする。
食べてる途中・・。
「まったく、どうしてこんなに盛るかねえ・・・。」
「減らない~~」
「おい、自分!欲張って取るから、このざまだ」
「こら!さっきの自分!取りすぎだよ。食べきれる・食べきれないをわきまえて取れよ」
「食べ飽きてきた・・」
「朝からこんなに食べたら、昼飯の名物料理を食べられなくなるぞ。それでもいいのか?」
「全部食べたら・・・動けなくなるぞ」
・・などと思いながら、自分で盛った以上、全部食べきるのが義務だと思って食べ続ける。
むは~・・・く、苦しい。
ぷは~・・・参った・・。
たいがいは、無理やり食べきる。
だが・・・バイキング料理に慣れなかった頃は・・・
ギブアップしたこともあった。そんな時に感じるのは・・
言うに言われぬ敗北感。そして、自己嫌悪だった。
いかに自分が欲張りだったかを思い知らされたような気がして。
バイキング惣菜によく出てくる惣菜と言えば、
ウインナー、スクランブルエッグ、ベーコン、肉じゃが、ポテト、豆腐、シューマイ、スパゲティ、やきそば、サラダ、納豆、海苔、玉子、おしんこ、味噌汁、パン、などなど。もちろん、他にもある。
バイキング料理などを何度も食べるうちに、上記の総菜の中で、やきそばやスパゲティなどを取り過ぎると、危険であることを痛感。
ご飯も、麺も、パンも、それぞれ主食。
なので、その時の自分が「ご飯族」なのか「麺族」なのか「パン族」なのかを把握しておかないと、えらいことになるのだ。
最初の頃は、納豆や海苔でしっかりご飯を食べ、更にやきそばやスパゲティもしっかり食べようとしていた。一番最初は、せっかくだからパンも・・・などと一瞬思ったもんだったが、さすがにそれはやめた。
なんていうか、出されたもの全てを一通り食べようとしてたのだった。
大体、主食であるご飯を食べ、おかずを何種類も食べ、さらにご飯と互角の主食であるやきそばもスパゲティも同じように食べようなんて・・無理があった。
そんな簡単なことにやっと気付いてからは・・・私は朝は基本的にご飯族であることをわきまえ、どうしてもやきそばやスパゲティも食べたい場合は、申し訳程度に数本だけ取るようになった(笑)。
そして、食べたいおかずが何種類もあって、どれも食べたい時は、一口分だけ取るようになった。
おどろくなかれ・・・その悟りの境地に達するまでに、私はバイキングで何度も失敗したのだった。
ついつい取り過ぎてしまって。
で、朝から動けないほど食べ過ぎてしまって。
そして・・・昼飯で旅先の名物料理などを食べようと思っていた「予定」が、朝飯を食べすぎた反動で昼飯を食べられなくなって、おじゃんになったことも・・。そんな時、深く深く後悔するはめになったのだった・・。
バイキングで、出ている惣菜を全てそれなりに食べようとするか、それともバイキング惣菜を取捨選択でだいぶ切り捨て、昼飯のための余力を残しておくか・・の選択なのだ。
バイキングで食べすぎるか、それとも昼飯のために余力を残しておくか・・・この選択に気付いてから、バイキングで「残すほど、盛り過ぎる」ことは・・なくなった。
皆さんは・・・旅先のホテルなどで、朝食バイキングで欲張りすぎてて食べ過ぎ、その反動で昼飯が食べられなくなった・・・・そんな不本意な状況になったことはないだろうか?
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