北海道は私にとって大のお気に入りの旅先である。
というか、多くの日本人にとっても北海道は日本全国の旅先の中でもトップクラスの人気の旅先てあろう。
私はこれまて北海道には何回旅しただろう。10回くらいは行ってるかもしれない。
そんな私であるが、私が始めて北海道を旅した時は、旅行会社の企画したツアーであった。
初めての北海道旅行ということで、その時はあちらもこちらも幅広く見たいと思った。だから北海道のあちこちに行けるツアーを選んだ覚えがえる。
あとから思えば、北海道初心者らしいコースだったと思う。
東京暮らしの私にとっては、北海道という旅先は大物。箱根や熱海に行くのとは違う。
箱根や熱海は東京の人間にとっては近場で身近なので気軽に行ける旅先だが、北海道となると飛行機を使わないと行けない。まあ電車で行けないこともないが、北海道の奥地の方に行くとなると、やはり飛行機を使ってしまう、かなり非日常の旅先。
そうそう気軽には行けないので、せっかく行くなら、あれも見たいと、これも見たいという気持ちになった。
その結果、少しでも色んな観光スポットを欲張って見るからには、旅行会社の企画した現地でのバスツアーを選ぶしかなかった。
その結果、各スポットでの滞在時間が短く、1日の行程がほとんど移動に費やされることになるということまで頭がまわらなかった。
私が初めての北海道旅行で参加したバスツアーのルートを、可能な限り思い出してみよう。ルート途中で立ち寄った場所ではもう忘れてる場所もあるだろうけれど。
まず東京から飛行機に乗って、北海道の新千歳空港へ。
そこで用意されていたツアーバスに乗り込み、確か札幌で昼飯を食べた後にバスが向かったのが小樽方面だった。
そして小樽では運河を見たりオルゴール館を見たり。
その後、またバスに。どこかの半島に立ち寄った気はするが、そのへんの記憶はおぼろげで、地名は覚えてない。さにその後、バスは札幌市内へ戻ったと思う。
その後またバスに乗り込み、バスが着いたのは1泊目の宿泊先である定山渓温泉へ。移動が忙しかった。
定山渓温泉で1泊し、ツアー2日目の翌日は朝からツアーバスに乗り込み、長い移動時間がはじまった。
途中、層雲峡に立ち寄り、原生花園にも立ち寄り、それぞれ短い滞在時間のあと、2拍目の宿泊地である網走へ。
網走の宿に着いたのはもう夕方だった。
そしてツアー3日目。網走の宿からツアーバスに乗り、網走刑務所の前を通過。この時、網走刑務所には立ち寄らなかった。あくまでも外観を見ただけ。
その後バスは知床へ。知床では遊覧船に乗った。
遊覧船の後は再びバスに乗り込み、ひたすら移動。途中摩周湖などに立ち寄った。もっと摩周湖には居たかった。摩周湖の滞在時間が20分くらいなのは、物足りなかったもの。
摩周湖に立ち寄った後はまた移動で3日目の宿泊地である阿寒湖へ。アイヌの民芸品の店が並んでいたのが印象的だった。で阿寒湖畔の温泉宿に宿泊。
さらにツアー4日目は阿寒湖の宿からツアーバスに乗り込み、またまた大移動。バスが途中でどこに立ち寄ったかはちょっと忘れたが、遠距離移動の末にツァー最終の宿のある登別温泉に移動。
で登別温泉で街をあれこれ散策し、登別温泉に宿泊。
そして5日目は支笏湖か洞爺湖のどちらかに立ち寄り(どちらの湖だったかは忘れた) 、新千歳空港に移動して東京に帰る飛行機に乗った。
都合4泊5日の大移動ツアーだった。
移動ルートを簡潔に書くと
1日目、新千歳空空港→札幌→小樽→札幌→定山渓温泉。
2拍目、定山渓温泉→層雲峡→原生花園→網走。
3拍目、網走→知床→摩周湖→阿寒湖。
4泊目、阿寒湖→登別温泉。
最終日、登別温泉→支笏湖か洞爺湖のどちらか→新千歳空港。
こんなルートのツアーだったと思う。途中、記憶がおぼろげで抜けてる細かい立ち寄り箇所もあったとは思うが、
大きな流れは上記の通りだったと思う。
後になって思い出すと、確かに色んなスポットを見ることはできたが、全体的にどの場所も、現地を味わうには中途半端で物足りなさが残った。
まるでダイジェストを見てるようだった。
正味20分くらいの滞在時間では、あまり現地に来たという実感が希薄だったというのが正直な感想だった。
まあ、あれも見たいこれも見たいという欲張りなルートだと、どうしてもこうならざるを得なかったのだろう。
その残念さがあったから、その旅以後に私が北海道に旅する時は、エリアを絞っていくようになった。
例えば道南エリア、道東エリア、道北エリア、道央エリア・・という感じで。
北海道は広いし、観光スポットは各地にあるから、まわりきれなくなるのだ。短い旅日程では。
北海道は本州で例えれば、4〜5県分の広さがあるということを、あまりなめてはいけないのだ。
例えば九州にしろ、四国にしろ、東北にしろ、どこにせよ、そのエリア全体を1回の旅行でまわろうとするだろうか。その場合、各県を一つかせいぜい二県まわるプランになると思う。
地方から例えば関東地方に旅行にくる人が、スカイツリーも見たい、秩父の長瀞も見たい、日光も見たい、犬吠埼も見たい、ディズニーランドも見たい、渋谷のスクランブル交差点も見たい、鎌倉も見たい、箱根や熱海も見たい・・なんてことになったら、どの箇所も中途半端に立ち寄るだけだったり、まわりきれなくなったり、旅の日程の大半が移動ばかりになるだろう。
北海道もそれと似たようなものだと思う。
もしもこれに函館だの稚内だの釧路だのを混ぜてたら、とてもじゃないが4泊ごときのブランではムリだ。
スポットという意味では函館には五稜郭や夜景スポットがあるし、稚内近辺には日本最北端の地・宗谷岬があるし、釧路近辺には世界遺産・釧路湿原があるしね。
少なくても1週間はとらないと。いや、それでもダイジェスト旅行みたいになってしまい、物足りなさが残るだろう。どの立ち寄り先も中途半端になって。
まあ、初めての北海道旅行だと、あれも見たい、これも見たいと思いたくなる気持ちは、わかる。
だが、そういうプランにしてしまうと、消化不良な旅になってしまいがちになる・・というのも現実だと思う。
まあ、初めての北海道はとりあえずダイジェストで見てまわり、その後は個人旅行でエリアを絞って何度も訪れるつもりなら、それでもいいかもしれないけどね。
私の場合は、結局そうなった。
さて貴方は?
時間の外にようこそ。
知床の遊覧船業に従事されてたのですか!
あの遊覧船は強く印象に残ってます。
海鳥が船を追いかけてきていたのが忘れられません。
実は最初の知床観光では遊覧船に乗っただけでしたから、どうも消化不良な思いがありました。せっかく知床まで行ったのに・・そんな思いが強く、結局その数年後には知床に行きなおしました。
2度目の知床では、しっかり知床に1拍しました。
その時は羅臼にも行きましたし、クルマが入っていける最深部の相泊まで行きました。
海の向こうては北方領土が近く見えたもんです。
やはり、印象度という意味で、現地で1拍できたのは大きかったです。
ちょっと立ち寄っただけでは、やはり物足りないですものね。
行きなおして本当に良かったと思ってます。
知床連山も美しかったです。
知床はまた行きたくなる、素晴らしい場所だと思ってます。
バスツアーのお客さんも乗せる事が多く
お客さんと話をすることも…
2時間かけて知床に来て
遊覧船に乗って知床に泊まるのかと
思ってると船を降りたら
そのままバスで阿寒に移動と聞いて
ビックリしました
もっとゆっくり知床観光してほしいな
ツアー会社も無茶するなぁ
と当時から思ってました
また知床に遊びに行ってくださいね