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ミュージシャンの演奏映像を見てると、そのミュージシャンがどんなギターを弾いてるかによって、そのミュージシャンが先人のどのミュージシャンに憧れてたか、あるいは影響を受けていたかがなんとなく分かることがある。
例えば、ベーシストがヘフナーのバイオリンベースを弾いてると、そのミュージシャンはたぶんポール・マッカートニーが好きなんだろうなと思う。
ギター兼ボーカリストがリッケンバッカーの黒い325を弾いてると、その人は多分ジョン・レノンが好きなんだろうなと思う。
リッケンバッカーの12弦を弾いてる人は、ジョージ・ハリスンか、ロジャー・マッギンが好きな可能性は高いだろう。
また、ビートルズ初期にジョージが弾いてたグレッチのギターも、ジョージのおかげで大幅に売り上げを伸ばしたという。
エピフォンのカジノというギターもそうかもしれない。
マカフェリギタータイプを弾いてる人は、多分ジャンゴ・ラインハルトが好きなのだろう。
ダブルネックのギブソンのエレキギターを弾いてる人は多分ジミー・ペイジが好きなんだろう。
黒いストラトを弾いてる人は、たぶんエリック・クラプトンが好きなんだろう。
利き腕と逆のストラトを上下逆にして弾いてる人は、ジミ・ヘンドリックスが好きなのかもしれない。
70年代にギブソンの335というセミアコエレキを弾いてた人は、ラリー・カールトンやリー・リトナーが好きな人が多かった。
これ以外にもあるが、とりあえずすぐに思いついた例をあげてみた。これらの例は、それぞれ象徴的な例。今あげたミュージシャンたちは、もちろん上記以外の楽器も使っている。
だが上記の楽器を代表する使用ミュージシャンとなると、一般的には上記の人があげられるとは思う。
上記の使用ミュージシャンは、誰もが有名で絶大な人気を誇ったミュージシャンたち。
そういうミュージシャンが象徴的なギターを使うと、そのギターやメーカーには最高の宣伝になるし、そのミュージシャンに憧れる人は、そのギターを欲しがることになる。
そうなると、そのギターは売れ、人気ギターになっていく。
メーカーは、時々特定のミュージシャンが使っていたギターと同型のギターを「シグネチャーモデル」として製作販売することがある。ギターは年月の推移と共に仕様を替えてゆくことがあるのだが、それはメーカーにとって材料の調達が難しくなったり、製作方法が難しくなったり、音楽の流行の変化に対応するためだったりする。
そうなると、同じモデルであっても、特定のミュージシャンが使っていたギターとは、仕様が違っていくことがある。
でも特定のミュージシャンのファンは、自分の憧れのミュージシャンと同じ仕様のギターを欲しがるものである。
それに応えるためにメーカーが製作するのが、特定のミュージシャンの名前をモデル名に入れたシグネチャーモデルだ。その場合、そのシグネチャーモデルは、復刻モデルという、現行の同じ名前のギターとは違うギターになる。
そうなると、特別仕様のモデルということになり、スタンダードモデルよりも割高になる。
シグネチャーモデルとして大人気になったギターで、私がすぐに思いつくギターは、マーチン社が製作した「000-42EC」や「000-28EC」というアコギ。
エリッククラプトンが「アンプラグド」というアコースティック番組に出演して使用したビンテージマーチンギター「000-42」「000-28」の復刻ギターであった。
エリックがその時に使用した000-42や000-28は、元々は古いビンテージマーチンギターだったのだが、それらのギターは時代の変化と共に仕様が変わっていった。
それを、エリックが使用したビンテージマーチンと同じ仕様で復刻したのが「000-42EC」や「000-28EC」。
モデル名に入っている「EC」というのは、もちろんエリッククラプトンのイニシャルである。これらのギターは大人気だったらしく、今では限定生産モデルではなく、マーチンの正式ラインナップに入っている。
この通り、ミュージシャンの使用ギターは、そのミュージシャンが有名であればあるほど、ギターの宣伝になり、そのギターの売上に大きく貢献することになる。
冒頭でふれたヘフナーのバイオリンベースや、リッケンバッカーの325あたりは、ポールやレノンは代名詞的な使用ミュージシャン。ビートルズがもしも存在しなかったら、その後のような人気楽器になったかどうか。
ちなみに私が特定ミュージシャンに憧れて入手したギターは、SGタイプのエレキギター、マカフェリタイプのジプシーギター、リッケンバッカーの12弦エレキギターなど。
SGタイプのエレキギターは、グレコという国産メーカーが製作したギブソンSGのコピー。
クリーム時代のエリッククラプトンに憧れたから入手した。
マカフェリタイプのジプシーギターは、もちろんジャンゴ・ラインハルトに憧れたから。
リッケンバッカーの12弦エレキは、ジョージ・ハリスンの醸し出してたビートルズサウンドが好きだったから。
アコギに関して言えば、特定のミュージシャンに憧れて特定のアコギを購入したことはないが、私が好きなミュージシャンたちが多数手にしていたのがマーチンやギブソンだったので、むしろ特定のミュージシャンに憧れて買ったというより、ブランドそのものに憧れたのがマーチンやギブソンであった。
アコギの場合、特定のミュージシャンが弾く代名詞的な特定のアコギは私の中ではなかった。
まあ、強いてあげればニール・ヤングのD45や、吉田拓郎さんのJ45あたりかな。
エレキギターはボディの形状をアコギより自由に作れるから、それだけ個性的なギターがアコギより登場する。それが他の人があまり使っていないギターだと、余計に目立ちやすいのだろう。そのミュージシャンが人気があればあるほど。
稀有な例としては、ミュージシャンが自分でオリジナルギターを作ってしまい、そのギターを使い続けると、今度はメーカーの方がそのギターをコピーするケース。
わかりやすい例がクィーンのブライアンメイだよね。
まあ、これなどは最強の例だろう。
ブライアンメイのオリジナルギターをコピーしたメーカーのギターを使ってるミュージシャンがいたら、そのミュージシャンは明らかにブライアンメイに憧れているとわかりやすいので。
うちのダンナもやはり好きなジェフポーカロモデルのスティックを持ってますが、1番使いやすいのはファンでも何でもない日野元春モデルだそう。
私も昔は大好きだったキーボーディストが使っているシンセサイザーに憧れていましたが高価すぎてとても手が出ませんでした。
ギターはいいですよね、メンテナンスして弦さえ張り替えればずっと使えますもん。シンセサイザーはなかなかそんなわけにはいかないんですよね。
また特にエレキはそのデザインもカラフルで、時にはファッショナブルですから、なおさら。
ポーカロ、TOTOですね。人気ありましたよね。
私、その来日公演に行きました。
ロザーナやアフリカという曲がヒットしてました。
TOTOは全員腕利きのスタジオミュージシャンでもありましたよね。
私はスティーブ・ルカサーが好きでしたよ。
シンセは、大昔ヤマハのDX7を買ったくらいです。
スティービー・ワンダーが使ってたので、間違いないだろうと思って買いましたが、録音以外では使ったことないです。
シンセって、寿命短いのですか。
ならば我が家のシンセはもう使えなくなってるかもしれません。