暑い日に発症する熱中症という言葉は、今やすっかり浸透しており、その対策などもよくテレビなどでは語られている。
私にとってはこの熱中症という病名は、近年浸透してきたイメージがある。
私が若かった頃は、熱中症という言葉ではなく、「日射病」という言葉の方が一般的だったと思う。だが今は、日射病という言葉よりも熱中症という言葉の方をよく耳にする。
勘違い野郎の私は、日射病は熱中症という言葉に置き換えられたのかと思っていた。
同じ内容でも、時代の変化と共に呼び方を代えるというのは、よくある話だし。
では、なぜ日射病という言葉よりも熱中症という言葉のほうをよく耳にするようになったのだろう。
そう思い、調べてみた。
すると・・・熱中症というのは総合的な病名であり、日射病というのは強い日差しが原因で発症する症状で、暑い部屋や車の中で高温状態から発症する症状は熱射病であり、日射病も熱射病も熱中症の中に含まれるようだ。
なので、どちらも熱中症なのだ。
熱中症を、その要因から区分分けしたのが日射病であり、熱射病である・・・そういうことらしい。
で、熱中症とは高温の場所で引き起こされる熱障害全体を指す・・・とのこと。
暑い日差しの中で外にいて熱障害が発生した場合は日射病、部屋の中にいて冷房などを入れずに高温による熱障害が発症したら熱射病。
なるほど。
熱中症が高温による熱障害全体を指すのであれば、そちらの言葉の方が使いやすいのかもね。
ちなみに、私は熱中症になりかけたことは、すぐに思い出せるのは2度ほどある。
1回は、数年前に奥大井湖上駅に行った時。
そう、今や秘境駅として有名な、あの湖上駅だ。
私があの秘境駅に行ったのほ確か5月下旬だったが、真夏のように暑い日だった。5月と言えば季節的にはまだ春であろう。
なので、真夏の暑い気温に体がまだ慣れていない時期だった。
そんな時に真夏のような暑さがやってきたので、体が暑さについていけなかったのだと思う。
湖上駅で降りて、山の中腹にある展望台みたいな場所まで山道をテクテク歩いていったのだが、飲み物のスペアを持っていなかったのがまずかった。
駅を降りて山の中腹まで延々と歩き、展望台みたいな場所にたどり着き、その後再び駅まで帰ってきた時は、暑さのために汗だくだった。喉が思い切り乾きまくった。
一応水分はペットボトル1本は持っていたのだが、湖上駅では自動販売機も売店もないので、水分の「おかわり」は買えなかった。
なので、かろうじて持ってた1本のペットボトルをチビチビ飲んでいたのだが(山歩きしてる時の段階で水分の残量はほとんどなかった)、体の暑さや喉の渇きは、とてもじゃないがペットボトル1本に残されてたわずかな残量では間に合う状態ではなかった。
でも、おかわりは買えない。
もう体はフラフラで、へたしたら視界が遠くなりそうだった。意識がもうろうとしていた。
動くのが辛かった。
帰りの電車内では喉の渇きが半端なく、少しでも喉を冷やそうと思い、窓際の席に座り、窓を開けて、更に口もあけて、電車の走りによって生じる風を口の中にいれて喉を少しでも冷やそうとしたが・・・かえって喉の渇きが強まってしまった・・・。はっきり言って、思考力もなかったのだと思う。
その時は、帰りの電車が途中駅に停まった時に、途中駅のホームに自動販売機が見えたので、電車のわずかな停車時間中にダッシュしてペットボトル1本購入。
だが1本じゃとても喉の渇きは収まらず、目的駅に着いた時に更にペットボトルを2本購入。
途中駅での1本を加えると、その移動の時にペットボトルを都合3本近く飲みほしたことになる。
こんなに喉が渇いたことって、それまでの私にあっただろうか・・・・と思うほどだった。いかに体が水分を欲していたか。いかに体が脱水状態だったか・・ということを思い知らされた。
で、もう1回は、これまた数年前。
真夏に小学校時代の同窓生が亡くなったので、その葬儀に参列した時。
葬儀なので礼服を着て行ったのだが、さすがに真夏での礼服は暑かった。だがこれぐらいなら、ままあること。
辛かったのは、会場で長蛇の列の中に並んだ時。
その人は某宗教団体でもそれなりの地位の人だったようで、葬儀にはその宗派関係の人が何百人も参列しており、真夏に礼服を着た状態で、しかも混雑の中で屋外で長時間並ぶことに。人の多さからくる熱気もかなりのものであった。
並んでる時点で少しボーッとしてきてたのだが、やばかったのは会場から帰る時。
帰りの電車の中、なんというか体がフワフワした状態で、頭もボーッとして、どこか夢の中のように、リアルな世界に実感を感じられなかった。
帰りの電車の中の混雑も、私の不調に拍車をかけたのかもしれない。
さらに、私の住む町の駅に着いた後、駅から家に帰るまでの道を歩いてる時、体がサウナ状態で、意識がもうろうとし、さらに頭痛や吐き気までしてきた。
道行く人に次々に追い抜かれてゆく私。
きっと、よたよた歩いていたのだろう。
時には立ち止まったりもしたかもしれない。よく覚えていないが・・。
この時ほど、駅から自宅への道が長く感じられたことは・・・ない。
時間をかけて家に戻り、水分をとり、ぐったりとソファに横たわった。
体全体が熱を帯びてる感じで、意識はボーッとしたまま。
しばらく休んでいて、正気に戻れた時、この時の自分は熱中症になりかけ、倒れる寸前だったと思った。
私が熱中症を実感したことですぐに思い出せるのは、上記の「近年の2例」だ。
頭がボーッとし、体がぐったりし、思考力がなくなり、動きが遅くなり、しまいには頭痛や吐き気までくる・・・いつ倒れてもおかしくない状態・・それが私が思い出せる熱中症。
熱中症で倒れて病院に運びこまれる人のことがニュースで伝えられることがあるが、それを耳にするたびに他人事とは思えないでいる。
ともかく、現実感がなくなるのだ・・・。
熱中症は、暑い環境の中では、そこかしこに要因が潜んでいる。
どうか、皆さんもお気をつけください。
過信してると・・・いきなり「来ます」。その症状が。
オーバーヒートした状態だから、かなり
ヤバい状態だと思います。
無理すれば、クルマだとピストンが焼き付き廃車になるし、
人間だと第Ⅲ度以上になると、予後は厳しいようです。
だんぞうさんのケースも、かなり危なかったですね。
無事、回復されて良かったです。
でも男って人前で絶対、弱音は吐けないから、
ついつい無理して倒れるってことが、世の中にはよくあります。
熱中症にも負けず、新型コロナにも負けず、生活習慣病にも負けず、
そんな強い人間になりたい…ですw
よくお年寄りが、真夏の部屋の中にいて、冷房をいれなかったために熱中症で命を落とすケースも、ニュースでは報道されてますしね。
私の場合も、後で考えるとヤバい状態だったと思います。倒れてもおかしくない状態だったと思います。
まさか、吐き気や頭痛まで起きるとは思ってなかったので、これはただ事じゃないなとは思ったのですが・・。
心の中で、単に「暑さでのぼせているだけだろう」ぐらいにしか思ってなかったので、そういう意味では強がっていたのかもしれません。
雨にも負けず、風にも負けず、根拠のない楽観にも負けず(笑)。