子供時代に読んでた月刊誌は、なんといっても付録が魅力で、毎月の最大クラスの楽しみであった。
色んな付録が・・・あった。
なかでも、忘れられない付録のひとつに、ソノシートがあった。
紙製の付録が全盛の時代に、実際に音が出るソノシートが付録についた時、当初は驚いたものだった。
なんて豪華な付録なんだろう・・と思って。
付録のソノシートは、通常のソノシートよりもはるかに小さく、それこそドーナツよりも小さいサイズのもあった。
で、通常の市販ソノシートよりも薄くて、ペラペラであった。かなりチープ。
だが、音が記録されているのに違いはない。ソノシートは通常は300円近い値段で(絵本つきで)売られていたから、付録でソノシートがつくこと自体が驚きだったのだ。
だが・・ソノシートが付録についた時も驚いたが、さらにそのソノシートから実際に音がでるプレイヤーが付録についた時は、もっとびっくりした。
プレイヤーといっても、しょせんは付録。紙製の組み立て付録だった。
やや厚めの紙に、レコードプレイヤー風の絵が描かれており、パーツを差し込んだり、折ったりして箱状の形で完成。
気分だけはレコードプレイヤー・・・と言いたいところだが、しょせんは紙に描かれたシロモノ。
チープ度全開(笑)。
で、紙製のアームもあり、ソノシートを鳴らすためのレコード針もついていた。
この紙製のプレイヤーに、大事な市販レコードをかける気はさらさらなかった。
そんなことしたら、大事なレコードが傷んでしまいそうだったから。
なので、その紙製プレイヤーにかけるのは、もっぱら付録の「ミニミニソノシート」だけだった。
まあ、ミニミニソノシートがチープだったからこそ、痛んでもさほど気にならない気はしたから、その紙製プレイヤーでかけてもよかったのだろう。
で、問題はレコードをまわす動力源。
もちろん電気など使えない。
どうゆう原理で紙製のプレイヤーにソノシートを乗せて回す仕組みだったのかは、よく覚えていない。
もっぱら私は、手動でソノシートを乗せた円盤を回していたように思う。
だが、手動で回すものだから、その回転周期にはムラができる。
安っぽいソノシートからはわずかに音が出てはいたが、はっきり言って聴き取りは難しかった。
なので、結局は、そのおまけのソノシートを、家庭にある普通のレコードプレイヤーに乗せて聴いていた。
こうすると、しっかりと音源が聴こえた。
音質は最悪だったけど、子供には、主題歌さえ聴ければそれでも十分お得感があった。
そういう意味じゃ、私は安上がりな少年であった(笑)。
なお、写真は、実際に月刊誌「少年」についた「ソノシート&プレイヤー」の付録の写真。
なにやら、紙製のアームがゴツい。
アームの先端の丸くなってる部分の先っぽに、音を拾うための「針」が装着されていた。
これ、私も組み立てた覚えがある。
どうだろう?
普通のレコードやソノシートなどを、これで聴こうという気には・・・なれないでしょう?盤が痛みそうで。
まあ、でも。
ちゃんと主題歌が収録されているソノシートが、付録としてついただけでも、豪華感は大きかった。
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