何が辛いって、ライブで歌ってる最中にクシャミやゲップが出そうになることほど辛いものはないだろう。
幸い私にはまだライブ本番ではそんな体験はないけど、こういうハプニングに見舞われたことがある人は、きっといるんじゃないかな~。
これが、演奏者として参加してる人はいい。
そう、例えばギター、ベース、ドラム、鍵盤などの演奏に徹している人。
だが、ボーカルをとってる人は、そうはいかない。
なにせ、ゲップもクシャミも口からでる。
それが出る時は、歌を一瞬中断することになる。
しかも、それらは「音」も出るのが一般的。
ましては、口元にはマイクがあって、音を拾ってる・・ときたもんだ!
歌ってる最中に「は・・ハ~~ックション!」などの音を出してごらんなさい。
それまでいかにうまく歌っていようと、ファッションを決めていようと、台無しになる。
しかもそれがしんみりした悲しい曲だったり、甘いラブソングだったりしたら最悪なことになる。
♪君も~見るだろうか~ いちご~・・ハックション!
♪笑ってもっとbaby 無邪気に は・・は・・はっくしょん!!
♪貴方にあえてよかった 嬉しくて嬉しくて ヘックション!
♪だからbye bye love 外は白い ヘックション!
♪私は泣いています~ ベッドで ヘックション!
だの・・。これじゃねえ・・。
また、我慢するなら我慢するで、こんなに辛いものはない。
出したい。スッキリしたい。
でも、出したらカッコ悪いし、台無しになる。
でも、我慢してる歌ってる時は、歌詞のことよりも、その曲への感情移入のことよりも、クシャミやゲップのことばかり気になっている。
へたしたら、歌詞を忘れたり、今どのへんを歌っているのかが「飛んだ」りして、歌に集中していない。
ともかく、今自分を襲っている、この魔物をどうしよう・・それが気になってしかたなくなるのだ。
昔、完成したある自作曲を弾き語りで歌って録音してた時のこと。
まだカセットが残っていた時代だったので、カセットに録音していた。
その曲を歌ってる最中、体の異変に私は気づいた。
鼻がどうにもムズムズしている。
いかん、こりゃあ、クシャミの兆候だ!
このままいったら、通常なら数秒後にはクシャミが出るだろう。
♪来るぞ、来るぞ、来るぞ、来るぞ、手強いぞ!
だがこの時は、通常のときではない。
歌って録音してる最中なのだ。
ここでクシャミなど出してたまるか。
呑み込んでやる、我慢してやる・・と必死になった。
なんでこんなタイミングでクシャミがやってくるのだ。
曲はちょうどサビにさしかかっていた。
盛り上がる場所だ。
こんなパートで出したくはない。
っていうか、歌って録音してる最中には出したくはない。
ここで出したら、一巻の終わり。歌を最初から歌い直すことになる。
ここまでの作業がムダになる。
くしゃみを我慢しながら歌うのは辛い。また、不自然な歌い方にもなる。
へたしたら言葉を呑み込みながら歌ったり、力を入れないで歌ったり、声質をうわっつらだけにして歌ったり、高音の音域はごまかしながら歌う。
また、本来繋がっているはずの言葉が、妙なところで間をとったり。
く~~、辛い、なんでこんな時に。
今クシャミなんか出したくないよ・・。
やがて脂汗が出て来る。
そうまでして歌い続けなくてもよさそうなもんだが、こうなると意地。
クシャミとの勝負。
この~、クシャミのアホチンがぁ!
我慢しきって歌い終わったら私の勝ち(爆)。
我慢しきれず出てしまったら、クシャミの勝ち(?)。
クシャミなんぞに負けてたまるか(爆)。
・・しょ~もない勝負だ・・・と思うと、しまいには自己嫌悪すら出て来る。
このサビさせ乗り切れば、残りは1コーラスだけ・・・そんな構成の曲だった。
この際、最高音は捨てよう。
最高音を歌うには喉をしっかり使わねばならなくなる。
そうなると、私の意地とは裏腹に、喉のほうがクシャミに負けてしまうだろう。
もう、ヤツはそこにいるのだ。
今か今かと虎視眈々と脱出を狙ってる。
私は口の奥にクシャミを閉じ込めているのだ。
最高音は小声でつぶやくように。
声は口先人間のような声色にして。
だんだん顔色が悪くなる。く、苦しくなってきた。これは辛い!
顔色は赤くなっているかもしれないし、顔面蒼白になっているかもしれない。
ようし、最高音を乗り切った。あとはゆるやかなサビだ。
ホッと安堵感。
・・・その時だった。
鼻が悲鳴をあげた。
鼻の穴を入ってすぐ・・のところに、妙なものが引っかかって、ロケット打ち上げで着火した瞬間のような状態になった。エネルギー充填120%の波動砲状態になった。
目を開けてられない。
で、こうなりゃ宙に飛び出すのはロケットの定め。
ハ~~~ック・・・
しかしここでも私はクシャミに負けることを潔しとしなかった。
結局クシャミは出てしまった・・。
だが、クシャミの後半パートは呑み込んでしまった。一矢報いた(??)。
ハ~ックション・・のションの部分を無理矢理呑み込んだら、明らかに顔は真っ赤になった。
クシャミの前半部分は体外で破裂、後半部分は体内で・・喉の中で爆発した感じになった。
都合、「ハックション」の「ハック」は体外で、「ション」は喉の中で破裂する有様になった。
それはもはや「ション」という破裂音ではなく、喉の中で「ブシッ」という音だった。つぶしてクシャクシャにしたような音のようでもあった。
ハァ~~ック・・ブシッ!
星飛雄馬にとって「ピシッ」という音は投手としての破滅の音だったが、私にとって「ブシッ」という音は「それまでの苦労が台無しになる音」だった。
いや~、喉が痛かった!
火花が散るのが見えた。
気分的には、クシャミが出る瞬間、咄嗟に「引き分け」狙いにいったのだが、歌ってた歌が台無しになったのは、言うまでもない。
「ハ~ック(ブシッ)&火花」の様は、しっかり録音されてしまった。
結局、歌い直し・・だ。
な~んだ、これじゃ「負け」じゃないか(爆)。
これまでの苦労は、なんだったんだろう。
ならば、クシャミが出そうになったら、おとなしく歌うのはやめて、クシャミを出してから再録音すればよかったじゃないか。
こんなんだったら、歌うんじゃなかった。
ギターなんて弾かなきゃよかった。
ギターなんて、買わなきゃよかった。
歌なんて作るんじゃなかった。
録音なんてしなきゃよかった。
学生時代、音楽サークルなんか入らなきゃよかった。
音楽になんか興味もたなきゃよかった。
人生、間違えなければよかった。←黙って聞いてれば、いいかげんにせんかい!
それを思うと、人生、切なくなる。
・・え?大げさ? ・・たかがクシャミ1噴射で。
だが、これは自宅での自分用の作業だったからいい。
もしもこれがライブ本番中だったら・・。
どうすればいいのだ。
どんなプロ歌手だって、クシャミをしない人はいないだろう。
コンサートなどで、歌ってる最中にクシャミが出そうになったら、どうするのだろう。
それを思うと、ライブに出るってのは、本当は怖いことなのだ(?)。
恥と紙一重。
と、ここまで書いてきてふと思ったんだけど、このクシャミのピンチって、何も歌い手側だけのピンチじゃないね。
リスナー側にも言える・・。
特に、静かなアコースティックライブで、歌い手が一生懸命歌い、客が皆し~んとして聴いてる時に、大きなクシャミがでそうになったら・・。
しょ~もない、くだらないネタで、スミマセン。
・・・・ブシッ!
幸い私にはまだライブ本番ではそんな体験はないけど、こういうハプニングに見舞われたことがある人は、きっといるんじゃないかな~。
これが、演奏者として参加してる人はいい。
そう、例えばギター、ベース、ドラム、鍵盤などの演奏に徹している人。
だが、ボーカルをとってる人は、そうはいかない。
なにせ、ゲップもクシャミも口からでる。
それが出る時は、歌を一瞬中断することになる。
しかも、それらは「音」も出るのが一般的。
ましては、口元にはマイクがあって、音を拾ってる・・ときたもんだ!
歌ってる最中に「は・・ハ~~ックション!」などの音を出してごらんなさい。
それまでいかにうまく歌っていようと、ファッションを決めていようと、台無しになる。
しかもそれがしんみりした悲しい曲だったり、甘いラブソングだったりしたら最悪なことになる。
♪君も~見るだろうか~ いちご~・・ハックション!
♪笑ってもっとbaby 無邪気に は・・は・・はっくしょん!!
♪貴方にあえてよかった 嬉しくて嬉しくて ヘックション!
♪だからbye bye love 外は白い ヘックション!
♪私は泣いています~ ベッドで ヘックション!
だの・・。これじゃねえ・・。
また、我慢するなら我慢するで、こんなに辛いものはない。
出したい。スッキリしたい。
でも、出したらカッコ悪いし、台無しになる。
でも、我慢してる歌ってる時は、歌詞のことよりも、その曲への感情移入のことよりも、クシャミやゲップのことばかり気になっている。
へたしたら、歌詞を忘れたり、今どのへんを歌っているのかが「飛んだ」りして、歌に集中していない。
ともかく、今自分を襲っている、この魔物をどうしよう・・それが気になってしかたなくなるのだ。
昔、完成したある自作曲を弾き語りで歌って録音してた時のこと。
まだカセットが残っていた時代だったので、カセットに録音していた。
その曲を歌ってる最中、体の異変に私は気づいた。
鼻がどうにもムズムズしている。
いかん、こりゃあ、クシャミの兆候だ!
このままいったら、通常なら数秒後にはクシャミが出るだろう。
♪来るぞ、来るぞ、来るぞ、来るぞ、手強いぞ!
だがこの時は、通常のときではない。
歌って録音してる最中なのだ。
ここでクシャミなど出してたまるか。
呑み込んでやる、我慢してやる・・と必死になった。
なんでこんなタイミングでクシャミがやってくるのだ。
曲はちょうどサビにさしかかっていた。
盛り上がる場所だ。
こんなパートで出したくはない。
っていうか、歌って録音してる最中には出したくはない。
ここで出したら、一巻の終わり。歌を最初から歌い直すことになる。
ここまでの作業がムダになる。
くしゃみを我慢しながら歌うのは辛い。また、不自然な歌い方にもなる。
へたしたら言葉を呑み込みながら歌ったり、力を入れないで歌ったり、声質をうわっつらだけにして歌ったり、高音の音域はごまかしながら歌う。
また、本来繋がっているはずの言葉が、妙なところで間をとったり。
く~~、辛い、なんでこんな時に。
今クシャミなんか出したくないよ・・。
やがて脂汗が出て来る。
そうまでして歌い続けなくてもよさそうなもんだが、こうなると意地。
クシャミとの勝負。
この~、クシャミのアホチンがぁ!
我慢しきって歌い終わったら私の勝ち(爆)。
我慢しきれず出てしまったら、クシャミの勝ち(?)。
クシャミなんぞに負けてたまるか(爆)。
・・しょ~もない勝負だ・・・と思うと、しまいには自己嫌悪すら出て来る。
このサビさせ乗り切れば、残りは1コーラスだけ・・・そんな構成の曲だった。
この際、最高音は捨てよう。
最高音を歌うには喉をしっかり使わねばならなくなる。
そうなると、私の意地とは裏腹に、喉のほうがクシャミに負けてしまうだろう。
もう、ヤツはそこにいるのだ。
今か今かと虎視眈々と脱出を狙ってる。
私は口の奥にクシャミを閉じ込めているのだ。
最高音は小声でつぶやくように。
声は口先人間のような声色にして。
だんだん顔色が悪くなる。く、苦しくなってきた。これは辛い!
顔色は赤くなっているかもしれないし、顔面蒼白になっているかもしれない。
ようし、最高音を乗り切った。あとはゆるやかなサビだ。
ホッと安堵感。
・・・その時だった。
鼻が悲鳴をあげた。
鼻の穴を入ってすぐ・・のところに、妙なものが引っかかって、ロケット打ち上げで着火した瞬間のような状態になった。エネルギー充填120%の波動砲状態になった。
目を開けてられない。
で、こうなりゃ宙に飛び出すのはロケットの定め。
ハ~~~ック・・・
しかしここでも私はクシャミに負けることを潔しとしなかった。
結局クシャミは出てしまった・・。
だが、クシャミの後半パートは呑み込んでしまった。一矢報いた(??)。
ハ~ックション・・のションの部分を無理矢理呑み込んだら、明らかに顔は真っ赤になった。
クシャミの前半部分は体外で破裂、後半部分は体内で・・喉の中で爆発した感じになった。
都合、「ハックション」の「ハック」は体外で、「ション」は喉の中で破裂する有様になった。
それはもはや「ション」という破裂音ではなく、喉の中で「ブシッ」という音だった。つぶしてクシャクシャにしたような音のようでもあった。
ハァ~~ック・・ブシッ!
星飛雄馬にとって「ピシッ」という音は投手としての破滅の音だったが、私にとって「ブシッ」という音は「それまでの苦労が台無しになる音」だった。
いや~、喉が痛かった!
火花が散るのが見えた。
気分的には、クシャミが出る瞬間、咄嗟に「引き分け」狙いにいったのだが、歌ってた歌が台無しになったのは、言うまでもない。
「ハ~ック(ブシッ)&火花」の様は、しっかり録音されてしまった。
結局、歌い直し・・だ。
な~んだ、これじゃ「負け」じゃないか(爆)。
これまでの苦労は、なんだったんだろう。
ならば、クシャミが出そうになったら、おとなしく歌うのはやめて、クシャミを出してから再録音すればよかったじゃないか。
こんなんだったら、歌うんじゃなかった。
ギターなんて弾かなきゃよかった。
ギターなんて、買わなきゃよかった。
歌なんて作るんじゃなかった。
録音なんてしなきゃよかった。
学生時代、音楽サークルなんか入らなきゃよかった。
音楽になんか興味もたなきゃよかった。
人生、間違えなければよかった。←黙って聞いてれば、いいかげんにせんかい!
それを思うと、人生、切なくなる。
・・え?大げさ? ・・たかがクシャミ1噴射で。
だが、これは自宅での自分用の作業だったからいい。
もしもこれがライブ本番中だったら・・。
どうすればいいのだ。
どんなプロ歌手だって、クシャミをしない人はいないだろう。
コンサートなどで、歌ってる最中にクシャミが出そうになったら、どうするのだろう。
それを思うと、ライブに出るってのは、本当は怖いことなのだ(?)。
恥と紙一重。
と、ここまで書いてきてふと思ったんだけど、このクシャミのピンチって、何も歌い手側だけのピンチじゃないね。
リスナー側にも言える・・。
特に、静かなアコースティックライブで、歌い手が一生懸命歌い、客が皆し~んとして聴いてる時に、大きなクシャミがでそうになったら・・。
しょ~もない、くだらないネタで、スミマセン。
・・・・ブシッ!