職場での古い写真を見ると思うこと

何かの整理をしてる時に、ひょんなことから、職場での古い写真が出てくることがある。

その写真には自分も写っているのだが、一緒に写真に写ってる人が今となっては少し意外な人だったりすることもある。
たいがいそういう写真は、古い写真であり、当然写ってる私も若ければ、一緒に写ってるかつての同僚も若かったりする。
かつての同僚・・と書いたのは、その同僚はもうとっくにその職場にはいない人物だったりするケースもあるからだ。

その写真を写した時からそれなりの年月が過ぎ去り、互いの状況が変わってしまい、もう昔のような付き合いはなかったり、できなかったりしてる場合もある。
「当時私と彼とはこんな接し方をしてたんだなあ」とか「こんな時期もあったのだなあ」などと思うと、感慨深いこともあれは、寂しいこともあるし、ウソみたいに思えることもある。
その写真に写っている光景の記憶を思い出せない時には、驚いてしまうこともある。
「こんな時期、あったっけ？」などと思って。


人によっては「こんな人、いたなあ。今何をやってるんだろう。元気かな」などと思い、また会ってみたい人もいる一方で、人によっては「この人にはもう会いたくないな」と思ってしまう人もいる。

互いの状況が変わる・・というのは、仕事上での立場の違いにあったりする。
例えば会社内での互いの地位の変化もあれば、関わってる業務内容の変化もあれば、転職などで職場が変わり普段の交流が薄らいだり、なくなったりしてることもある。

そんな状況の中にいると、その同僚との蜜月関係だった頃が嘘のように思えることもある。


もしかつてのその状況のまま、互いの関係性が不変であるなら、古い学生時代の友人のように長く仲良しでいられたのかもしれない。

でも社会にあって、仕事を持ってると、年月の変化とともに、それが仕事がきっかけで交流するようになった人であればあるほど、変化はつきまとう。
互いがそれぞれ生きてゆくのに前進を求める限り。

仕事を抱えてると、とうしても何らかの前進は必要になるしね。
そこに野心や欲があればあるほど。

これはもう仕方のないことなのだと思う。


かつての同僚との蜜月関係が映し出された古い写真を見ると、年月の変化をあらためて感じる。

だからといって、その頃に戻りたいと思わないこともあれば、思うこともある。

利害関係がからまない間柄の交流関係は、それなりに大事にしたいものではある。

もっとも、利害関係があるからこそ交流する場合もあるだろうけど。

つくづく人間関係というのは、不変であり続けることは難しいのだろう。
だからこそ、もしも全く不変というわけではなくても、その変化の度合いが少ない場合は、貴重なのだろう。

もしくは、1度はすっかり変わってしまった関係性が、時の経過と共に多少なりとも修復されたり、解決されたり、許容できるようになったら、それは改めて大事にできるのかもしれない。