時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

それぞれの暮れ、それぞれの大晦日。今も昔も。

2006年12月29日 | 懐かしい系、あれこれ
私が小学校時代の大晦日は、夕方4時くらいから毎年のように怪獣映画がテレビで放送されていたように思う。
どれも劇場で上映された怪獣映画だ。
「ゴジラ」「モスラ」「ガメラ」、その他。

夕方の怪獣映画、それは私にとっては「大晦日の風物詩」でもあった。
紅白やレコ大と並んで、「それを見ると、大晦日であることを実感する」存在であった。

今は夕方に怪獣映画が放送されることもなく、レコ大は権威を無くし、紅白は視聴率が低迷しっぱなし。
時代は変わった。

昼間少し大掃除の手伝いをし、母に連れられて買い物(正月用の買い出しである)に行き、夕方になると怪獣映画をテレビで見て、風呂に入り夕飯を食べ。
そして夜は、こたつに入りながらレコ大→紅白。
で、いよいよ「ゆく年、くる年」で新年を迎える。
こんな流れで大晦日を過ごしていた。
きっと、私と同じような大晦日の過ごし方をしていた少年は多かったのでは。


中学の頃の大晦日は、終業式の翌日から30日まで家の手伝いをして、お駄賃(ようするにバイト代)を貰い、大晦日はレコード屋さんに直行。
で、ビートルズだの拓郎だの、好きなLPを数枚買い込む。
で、正月はそれらのLPを何度も聴きながら過ごしたもんだった。


今も昔も大晦日が特別な日であることは変わらない。
実は私は、正月よりも大晦日の方が好き。
クライマックス感があるからだ。
逆に正月になると、うってかわったような静けさが漂うのは、拍子抜けするような感がある。

街に出てみても、店はやっていなし、人もあまりいない(まあ、神社などに行くと、めちゃくちゃ混んでるのだが)。
どこの家も、家の中は盛り上がっているのかもしれないが、外は静か。
だから、外にいるとちょっと寂しいような気がした。取り残されたような気分とでも言おうか。
慌ただしく活気に満ちていた「暮れ」の直後なので、その対比は対照的だった。

正月ってのは、一年が振り出しに戻り、最初からやり直し。
スタート地点。
その点、暮れ・・特に大晦日は、一年の色んなことを積み重ねた「貯金」ならぬ「貯体験」があふれてる気がして。言わば、ゴール目前の気分。


やっぱり、私は静かな正月よりも、慌ただしい暮れの方が好き。特に大晦日は大好き。
一年で一番好きな日かもしれない。


高校の頃、「大晦日」や「暮れ」を題材に歌を作ったことがある。
タイトルは「はつもうで」と「暮れ」の2曲。
なにぶん、今から相当昔だし、言葉は幼い。ついでに言えば、付けたメロディも幼稚。どっちの曲も。
でも、良い機会なので歌詞だけでも書いておこうかと思う。
清水寺の舞台から飛び降りる心境で(?)。

現在とはだいぶ作風は異なるが、かつてこれも自分だった(笑)。

公表するのは恥ずかしいのだが(公表するほどの出来ではないので)、自分の中で埋もれた この曲に日の目を見させるとしたら、今のような特別な時期しかないだろう。
おそらくこの歌を人前で歌うことは無いだろうし。



    ■ はつもうで
 
         詞・曲  ヤングだんぞう


   除夜の鐘が鳴り響き
   お寺の境内は  人であふれたもの


     テレビが終わると 行ったんだ
     近所の友達を 誘ってね
     誰が一番に着くか 走ってさ

     お寺に着くと  学校の
     色んな友達も いたっけ
     皆でワタアメを 買ったよ


   お賽銭がほうりこまれ
   お寺の境内は 夜店が並んだ

     夜通し起きて 遊ぼうか
     明日はお年玉が 入ってくる
     皆一緒に  騒ぎあったね

     道で出会う おじさんおばさんに
     あけましておめでとう って
     浮かれ気分で 言ったんだ

    
   除夜の鐘が鳴り響き
   来る年を祝った はつもうで
   はつもうで
   はつもうで
    



    ■ 暮れ

       詞・曲 ヤングだんぞう


   色んな思い出 捨てながら
   今年ももうすぐ去って行く
   こたつで暖まる君は
   白い息を はきながら

   来年は もう少し 今年より
   幸せに なりたいな
   ためいきまじりに 君は
   目を上げ うなずく

   今年の出来事 連れてゆき
   雪がしんしん 積もってゆく
   窓の外の世界を 君は
   遠く ぼんやり 見つめて







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