この日記を投稿するのは12月7日。
そして翌日12月8日はジョン・レノンの命日。
また今年もやってきてしまう。
なので、今年もレノンの曲を取り上げておきたいと思う。
レノンを偲んで。
今回取り上げる曲は「ラック・オブ・ジ・アイリッシュ」という曲。
「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」というアルバムに収録されていた曲だ。
なんでも、このアルバムはレノンのアルバムとしては、あまり売り上げは伸びなかったとも聞く。評価もあまり芳しくなかったようだ。
あまりに社会性、政治性が強い内容だから・・・というのが理由だったようだ。
聴いてみると、確かにメッセージ性の強い内容のアルバムではある。
このアルバムの中からは「女は世界の奴隷か」という曲などがヒットしたが、その曲にしてもかなりメッセージ性の強い歌ではあった。
正直、レノンのアルバムの中でも、このアルバムはリスナーにとっては少し「とっつきにくいアルバム」ではあるかもしれない。
そんな中でも、今回取り上げる「ラック・オブ・ジ・アイリッシュ」は私のお気に入りの曲であった。
この曲もまたメッセージ性の強い曲だった。
私はこの曲のメロディラインが好きだった。
この曲は、レノンのベストアルバムを制作する場合、とかく外されがちだった曲。
だが、レノンの曲の中でも魅力的な曲だと私は思う。
最初この曲を聴いた時、出だしの部分に、どこかボブ・ディランの「激しい雨が降る」という曲の出だしのメロディラインに通じるものを私は個人的に感じた。
それだけに私にとっては親しみやすい曲であった。
アイルランドに関する政治的メッセージ性のある曲という意味では、ポール・マッカートニーも「アイルランドに平和を」という曲を発表し、スマッシュヒットしたことがあった。
レノンのこの「ラック・オブ・ジ・アイリッシュ」は、もしかしたらそれに対するレノンなりの回答だったのかな・・などと、少しうがった見方をしたことが私にはあった。
どちらも政治性の強い曲であった。
でも、共通していたのは、どちらの曲も私は好きだったということ。
この曲は、レノンとヨーコが半分づつボーカルをわけあっている。
前半のAメロディをレノンが歌い、Bメロをヨーコが歌い、そのパターンが繰り返される構成だ。で、最後は2人で歌う。
ヨーコは丁寧にメロディラインを歌っており、曲の持つ魅力に溶け込んでいると思える。
レノンの隠れた名曲、「ラック・オブ・ジ・アイリッシュ」。
ベストアルバムからは選曲の際に外されることが多い曲だからこそ、ここで取り上げておきたい。
ファンからは密かに人気のある曲だとも思うし。
アルバムという形態がスルーされがちな昨今だから、なおさら。
じゃないと、埋もれていってしまいそうな気がして。
今年のレノンの命日は、この曲を聴きながら、レノンを偲びたい。
ジョン・レノン真骨頂の1つですよね。
ジョン・レノンが政治活動にも大変熱心だった事実を鑑みれば、ベストアルバムから外されることは、彼自身も極めて不満でしょうね。
ご存知と思いますが、ジョン・レノンはポール・マッカートニー「アイルランドに平和を」に対して、当時仲違いして最悪な状況であっても、正当に賞賛していたそうです。
今、ジョン・レノンが40歳のまま甦るならば、最も危機にある場所・香港にて「power to the People」をオープニングにしてコンサートを開催してほしいですね。
ベストアルバムから外されがちなのが、もったいないと思ってます。
でも、ひそかにこの曲を好きなレノンファンは、けっこういるようです。
レノンは、ポールの「アイルランドに平和を」に関して、この「ラックオブジアイリッシュ」では、特に歌詞の面で対抗したらしいです。
これくらいの歌詞を書いてみろ…みたいな気持ちもあったらしいです。
どちらのファンでもある私としては、どちらの曲も大好きです。
作風が違うだけで、どちらの曲も良い曲です。
香港ですか?
香港にナーバスになっている中国共産党は、今このタイミングでレノンの入国…というか、香港での公演を許可するかどうか…微妙に思えます。
すくなくとも2020年の今は……。