時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

「いかすバンド天国」と「イクゼ バンド天国」

2017年04月11日 | 懐かしい系、あれこれ

 

先日、何気にテレビのチャンネルをまわしてたら、「イクゼ バンド天国」という番組を見つけた。

 

この番組タイトルを聞いて、すぐに思い出したのが、かつての深夜テレビ番組「いかす バンド天国」だった。通称「イカ天」。

 

その番組タイトルに懐かしさを覚えて、「イクゼ バンド天国」を見始めたのだが、これがかつての「イカ天」とほぼ同じ内容の番組。

というか、タイトルといい、かつての「イカ天」を今の時代に復活させた番組と言っていいだろう。

タイトルが似てるのはもちろんだが、そのタイトルの略し方もそっくり。

「イク天」だもの。

 

そして、司会者がバンドを紹介する時のトークの最後に「○○だ~い!」という言葉をつけて紹介するのも同じ。

いやあ、おおいに「イカ天」を意識している。こりゃ、確信犯(?)だね(笑)。

 

で、出演者は日本全国から勝ち進んできたアマチュアバンド。

それぞれ持ち時間5分という枠を使って、自由に自分らをアピールする。

基本は楽曲と演奏だが、トークなどもその5分の中に収められており、パフォーマンスをする。

会場には一般の人はいない感じで、会場の客席(?)にいるのは審査員と、あとは業界関係者ばかり。

そのへんイカ天はどうだったかな・・。

 

ともかく、出演バンドがパフォーマンス(演奏、トーク、ステージングなど)をして、それを審査員が審査して、勝ち抜いたバンドが次に残っていく。

そのへんは、まさに「イカ天」。

 

そういえば「イカ天」が放送されてたのはいつだったかな・・と思い調べてみたところ、ウィキペディアによれば、1989年2月11日に始まり、1990年12月29日まで放送されていたようだ。

 

そうか・・もう、25年以上前になってしまったんだなあ。

土曜の深夜0時半(実質日曜日)から午前3時くらいまでの枠で放送されていたから、完璧に深夜番組だった。

でも、毎週見ていたなあ。

大好きな番組だった。

もっと長く放送されていたような気がしたが、2年続いたわけじゃなかったんだね。

 

でも、「イカ天」が一大ブームを巻き起こしたのは、よく覚えている。

バンドブームというのが起こり、それこそ雨後のタケノコのように、アマチュアバンドが生まれていたと思う。

 

また、その番組からは、いくつものバンドがプロになったし、仮にプロまでいかなかった場合にしろ、それに近い所まではいったバンドはいくつもあった。

 

すぐに思い出せるだけでも、ビギン、たま、グレイ、ジッタリンジン、フライングキッズ、マルコシアスバンプ、ブランキージェットシティ、スイマーズ、ブラボー、宮尾すすむと日本の社長、大島渚(←バンド名です)、カブキロックス、Aチーフ、人間椅子、などなど。

もちろん、まだまだいる。

良いバンド、面白いバンド、私の好きなバンドはいっぱいいた。

 

アマチュアバンドにとっては、格好のチャンス番組であったし、この番組に出るのを目標にがんばったバンドも多かったはずだ。

実際、私の友人も出たことがあったし。

 

番組が終わってしまうことがわかった時、かなり惜しまれたはず。

落胆したアマバンドは多かったはず。

 

終わってしまった理由は私はよく分からないが、「ブーム」になってしまった場合、その反動として下火になってくる時期もやってくる。

飽きられていったのだろうか。

 

私は飽きてなかったのだが・・。

バンド活動を、ブームとは関係なしに行っていた私としては、バンド活動はブームでやるものではなく、好きだからやるものだったし。

 

ただ、当時、「イカ天」がブレイクするにつれ、その功罪のうちの「罪」の部分も耳にしたことはあった。

 

それは、アマバンドにとってはプロへの近道となり、簡単にプロになれてしまい、その結果、プロになってから続かないケースが多かった。それが少し問題になっていた部分もあった。

そんな「罪」の部分は耳にした覚えがある。

そういう意味では、ある意味「諸刃の剣」的な番組でもあったのかもしれない。

 

ただ、アマバンドにとって、「イカ天」の存在は、大きな「励み」であったのは間違いなかったと思う。

 

 

「イカ天」が終わった後、どんな番組が制作されるのだろうと思ってたら、「イカ天」のあとは「エビ天」という番組が始まった。

「エビ天」というのは、「えびぞり巨匠天国」の略。

明らかに前番組の「イカ天」をもじった番組タイトルだった。

ただ、「イカ天」と違うのは、「イカ天」は「アマチュアバンドの勝ちぬき戦」であったのに対して、「エビ天」は、アマチュア映画監督の勝ちぬき合戦(?)であったこと。

 

そう、対象はアマチュアバンドではなく、アマチュア映画監督であった。

ちなみに「えびぞり」というのは「映像・美学・造形・理念」の4要素のこと。

 

「エビ天」のほうも私はしばらくは見ていたが、どうも「イカ天」ほどには熱中できず、やがて見たり見なかったりするようになり、最後の方はあまり見ていなかった気もする。

「エビ天」という番組自体は1981年1月12日から、同年9月28日までの放送だったので、結局1年も続かなかったことになる。

 

「イカ天」は大ブレイクし、世の中にバンドブームなるものをもたらしたが、「エビ天」はあまりブレイクはしなかった印象がある。

当時、どうしても「イカ天」と「エビ天」を比較して見てしまった私は、「エビ天」はどうも地味に感じてしまった覚えがあった。

どうも「イカ天」のような躍動感というか、明るさというか、そういうものがない気がしていた。

まあ、対象がバンドと映画監督の違いがあったから、番組の雰囲気も変わってくるのは当たり前ではあったのだが。

今にして思えば「エビ天」が、「イカ天」の後番組じゃなかったら、もっと違う印象を持ったことだろう。

 

 

ともあれ、今の時代に復活した「イカ天」・・それが「イク天」なのだろう。

復活したということは、この形態の番組を望む声や下地は、潜在的にあったのだろう。

 

「イカ天」は、あんな「ブーム」みたいにならずに、地道な人気番組みたいな存在であり続けたら、もっと長く続いたのかもしれない。

番組は、人気番組になるのはいいことでも、一大ブームになってしまうと、ブームの終焉と共に番組も終わってしまうことになりがちだから、そのへん難しいし、複雑。

 

もっとも、あの頃、「イカ天」から生まれたプロバンドの活躍ぶりや、もてはやされぶりは派手だった。

だからこそ、ブーム化の点火プラグにもなったのだろう。

 

「たま」なんて、レコード大賞や、紅白歌合戦出場などの派手な活躍だったし。

 

「ビギン」は、イカ天出身で数少ない「今も現役」なユニットで、変わらず良い曲を作り続けている。

 

「イカ天」のファンだった私としては、ビギンにはこの先も長く続いていってほしいと思っている。かつての「イカ天」フリークとしては、ビギンは貴重な「イカ天」遺産的なバンドだと私は思えている。

 

かつて土曜の深夜枠で一世を風靡した「いかすバンド天国」という番組。

当時この番組を見ていた方、この番組をまだ覚えていますか?

もしも今も覚えているのなら・・好きなバンドは、いましたか?

また、今でも印象に残っているバンドは、いますか?

 

 

もしかしたら、私のこのブログを読んで下さってる方の中には、イカ天に出たことがある方や、出演を目指していた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

 

 私はもう、こういう番組を目指せるような年代でもないし、環境も持ってないけど、これからこういう番組を目指す若い人たちには、心からエールをおくるし、ぜひ頑張って、星をつかんでもらいたいものなのです。

そして、長続きすることを願ってます。

 

 

、、、てなわけで、、、

 

 出てくるのを、待ってるぜ !

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (捨丸)
2017-09-23 19:21:21
あまり音楽に関心のなかった私もさすがにこの番組は観てました。

ねずみ男みたいな格好してる人がいたのが「人間椅子」でしたっけ?
「大島渚」いましたね(笑)
みうらじゅんさんのバンドですね〜「カルフォルニアの青いバカ」(笑)

「たま」も良かったですね。
曲も大ヒットしたし、紅白にも出場、CMにも出てました。
バンド自体は解散したみたいですが、
今でもボーカル知久さんの声はEテレやCMで聞く事ができますね。

あ、番組のエンディングで「モスラの歌」を大合唱してたのは、
この番組でしたっけね。
返信する
Unknown (だんぞう)
2017-09-23 20:02:16
この番組は、バンドブームという社会現象まで引き起こしましたから、幅広い視聴者にささえられてたようです。

そう、人間椅子、大島渚、たま、のほかにも、宮尾すすむと日本の社長、グレイ、マルコシアスバンプ、ブランキージェットシティ、スイマーズ、ビギン、フライングキッズ、ブラボー、カブキロックス、ほか、多種多様なバンドが出てきて、見てて飽きなかったです。


イカ天でモスラのテーマを?!
すいません、それは忘れてしまってるようです、、、。
返信する
Unknown (捨丸)
2017-09-23 21:03:54
「イカ天」と「モスラの歌」、気になったのでwikiで調べてみました。
すると…はい、私の思い違いでした。
「モスラの歌」は「イカ天」が始まる前にやっていた
「SUPER WEEKEND LIVE 土曜深夜族」という音楽バラエティ番組のオープニングで歌われていたようです。
なんか司会が三宅裕司さんだったらしくて、それで混同してたみたいです。
それも30年近く…(笑)
返信する
Unknown (だんぞう)
2017-09-24 14:37:53
あ、そうでしたか、どうりで記憶にないと思いました(笑)。

最近私も記憶がおぼろげなことが多くて。
勘違いのことを書いてしまう可能性がありますので、そんな時は笑ってスルーしてやってください(笑)。

イカ天の前にも音楽番組をやってたんですね。
しりませんでした、、、。
返信する

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