時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

「WATCH FOR FALLENROCK」  by FALLENROCK

2010年01月19日 | 音楽全般

我が家のカルトなアルバムのうちの1枚。

一体何人の日本人が、このアルバムを知っているだろう。
何人の日本人が、このアルバムを持っているだろう。

今や、このアルバムを知っている人は、ごく少数だろう。

私とて、元々は、このアルバムはたまたま入手したのだった。内容を知ってたり、何か好きな曲がはいっているから買った・・というわけではない。

某・中古レコード屋で、知らないミュージシャンの知らないアルバムを、その場のインスピレーションでで買った1枚に過ぎなかった。

これは輸入盤で、しかもカットアウト盤である。
カットアウト盤というのは、在庫処分するために、ジャケットにわざと傷を付け、安い値段にして流通させられたアルバムのこと。

このアルバムはカットアウト盤らしく、ジャケットの隅っこが切られていた。
グループ名は、「FALLENROCK」。
LPのタイトルは「WATCH FOR FALLENROCK」。

グループ名は知らない。
知ってる曲は1曲もない。
しかもカットアウト盤。

ただでさえカットアウト盤は安いのに、更にそれが中古盤となれば、さらに安かった。

ならば、安さだけで買ったのか?
いや違う。
買ったのには、ちゃんとした理由があった。

それは、このジャケットだった。
一目見ただけで、気に入ってしまった。
私に「俺を買ってくれるのは、あんただけだ。買ってくれ!」とでも言ってるような気がした(?)。

小型車の中から、正面の窓の外の景色を見たようなイラスト(写真?)。

外の景色がなんとも良くて。

色んなことを連想させられるジャケットだった。

こういうジャケットに、私は弱かったんだよねえ・・。

全体的には、リズム感のあるアコースティックギターのノリのいいサウンドで、さわやかで明るい。
ポップなメロディに、さわやかなコーラスがかぶる。
特に1曲目なんて、それなりにヒットチャート的な要素もある。
特にサビのフレーズ・・メロディもサウンドも。


全体的には、ジャケットで想像した通りのサウンドで、いささか拍子ぬけするほどの「思い通り」のサウンドに楽曲。
今、「拍子抜け」と書いたが、「私の直感に狂いはなかった」とも表現することができる。

収められている曲は、今の・・特にJ-ポップのチャートに上って来る装飾過剰の派手派手アレンジではない。
それだけに、余計に曲そのものが持つ魅力が伝わってくる感じだ。

発表されたのはカプリコーンレコードからで、1974年の作品のようだ。
カプリコーンといえば、何と言ってもオールマン・ブラザーズ・バンド。
で、オールマンに代表されるサザン・ロックのレーベル・・というイメージがカプリコーンにはあった。

で、そんなイメージでこのFALLENROCKのアルバムを聴いてみると、サザンロックというよりも、ウエストコーストっぽいサウンドにも思えた。
まあ、サザンロックもウエストコーストサウンドも私は両方好きだったから、どちらに転んでも(?)問題はなかったんだけど。



このグループは3人編成で、メンバーは、ラリー・キース、スティーブ・ピピン、そしてレイフ・ヴァンホイ。

このうち、ヴァンホイは、AORというジャンルが好きだった方の中にはご存知の方もいるだろう。
私も昔、中古LPかカセットテープのどちらかで、ヴァンホイのアルバム「プリズナー・オブ・ザ・スカイ」を持ってた・・と思う。
でも、あまり聴いてなかったので、内容に関してはよく覚えていない。

ラリー・キースやスティーブ・ピピンに感しては私は全く分からない。
何の情報もなかった。
一体どういう人たちだったのだろう。

このアルバム「WATCH FOR FALLENROCK」は、ラリー・キースやスティーブ・ピピンのペンによる楽曲で占められており、ヴァンホイはソングライティングには1曲にのみ関わっているだけのようだ。

全体的に、アルバムの内容の出来としては当時の私の好みに合致した内容で、かなりのお気に入りアルバムだった。
ジャケットにつられて買ったが、内容の方も私の期待を裏切らないものだったので、当時「めっけもの」とか「当たり!」と思ったのを覚えている。


・・・まあ、情報があまりにも少ないので、これ以上は書きようがないのだが、このジャケットの印象深さもあって、私にとっては忘れられないアルバムの1枚であることは間違いない。


いつかこのアルバムがCD化される日が・・・・くるのだろうか。
カプリコーンも今は無いしね・・。
ましてや日本の国内盤なんて・・・きっと難しいだろう。

もしCD化されないのであれば、このアルバムはこのまま時間の外に埋もれてゆくしかないのだろうな・・。

ならば、せめて、「時間の外」というこのブログで取り上げておくことにしよう。

そう・・思った。

で、今、この日記がここにある。


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