長らく、このブログの名物企画として不定期連載してきた「ソノシート紹介シリーズ」。
ついに、このシリーズも終わる時が来た。
一応「ソノシート紹介」シリーズとしては、これが最終回。
最後に取り上げるのは、「宇宙少年ソラン」という作品のソノシートである。
ソランは、私にとって思い入れの深いキャラだった。大好きだったし、歌も好きだった。
ソランはもちろんのこと、相棒の宇宙リス・チャッピーもよく覚えている。
だが・・なぜか、ストーリーはあまり覚えていなかった。
この作品がDVDで復刻された時、私はそのボックスセットを買ったのだが、あらためてDVDを見て、「あ、こういう内容だったんだ」と思った次第である。
私は子供の頃漫画家志望だったので、色んな自作漫画をへたくそなりに描いていた。
ノートをオリジナルの少年雑誌に見立てて,そこにオリジナルの漫画や、既成のキャラ(例えば鬼太郎やウルトラマンなど)を使った漫画を何作も描いて悦に入っていた。
で、オリジナル漫画にはいくつか種類があったのだが、その中の一つは確実に「ソラン」の影響が色濃くでていた。
まず、名前そのものがソランを真似たものだった。
「ミレン」ときたもんだ(笑)。裏設定は「宇宙少年ミレン」だった(笑)。 なんだかなあ・・。
その頃は「未練」という言葉など知らなかったから、ただひたすら「ソラン」に似た響きの名前が欲しかったのであろう。
で、なんのためらないもなく「ミレン」などという名前を付けたのだろう。未練という言葉を当時知っていたら、その名前は使わなかっただろう。
そんな「ミレン」であるが、もう名前しか覚えていない。どんな顔だったか、どんな設定だったか、全く思いだせない。
きっと、ソランによく似た少年だっただろう。
まあ・・それほど、ソランという作品が私は好きだったのだ。
ウィキペディアによると、アニメ版は1965年5月4日から1967年3月28日までTBS系で全96話放送された・・とある。
コミック版は少年マガジンで連載され、作画は宮腰義勝さん。
全体的にはアニメ版のほうがソランのキャラは美形で、コミック版は丸みをおびた漫画チックなキャラ。
少年マガジンに連載されていたのは知っていたし、たまにマガジンを読むと漫画版のソランも読んでいた。
だが、どうも私はソランは、アニメ版のほうに馴染んでいたせいか、漫画版のソランには少し距離を感じていたような気がする。
なんていうか、アニメ版のソランのほうが、漫画版のソランより、ほんの気持ちだけ大人っぽく見えた。
今思うと・・・どうやら私は、同じ少年キャラでも、あまりに子供チックなキャラよりも、多少なりとも大人びたキャラの方が好きだったようだ。
ロビンしかり、009しかり。ジェッターしかり。どろろよりも百鬼丸。・・ってな具合に。
ソランは、惑星ソランでサイボーグ化された、地球の少年で、ソラン星は重力が地球の15倍ある。
それゆえ、ソラン星の重力に耐えられるように、地球人の15倍のパワーを少年ソランは与えられている。
当初、この設定を知った時、「え?15倍?そんなものなの?」と思った覚えがある。
というのは、当時好きだったパーマンはマスクをかぶるとパワーが6600倍になったし、サイボーグ009は100人力のパワーを持っているという設定をソノシートで読んだりしてたから、ソランの「人間の15倍」という設定は、少し意外だった記憶がある。
15倍程度の力で、強大な宇宙人などの敵に立ち向かえるものなのかな・・などとも思った。
ソランは、行方不明になった姉を探している・・というのが軸になっており、普段は古月博士の家にチャッピーと一緒に住んでいる。
で、そこを拠点とし、色々な悪と戦いながら、姉を探している・・・・のだが、普段のエピソードで、行方不明の姉捜索が進展してた様子はないように思えた。
時々、思いだしたように「行方不明の姉」の設定が出てくるが、普段は「正義の少年ソラン対悪人の戦い」といったエピソードだったと思う。
ソランは空は飛べない。009やロビンのように大勢の仲間がいるわけでもない。ジェッターのように、流星号という万能タイムマシンがあるわけでもない。
相棒のチャッピーがいるにせよ、孤軍奮闘な印象はあった。
なので、移動というものは、ひたすら「走る」だった。
そんな点に限界を感じたのか、それとも番組へのテコ入れなのか、途中から「エンゼル号」という乗り物が登場した。
これは、球体のボディの乗り物で、陸も空も海も移動自由自在だった。
エンゼル号という名前は、スポンサーだった森永への配慮だった・・らしい。
このエンゼル号が登場してからというもの、一気にソランの活動範囲は広がった。
空も飛べない、武器もない、相棒のリスがいるだけで他に仲間はいない、ただ人間の15倍のパワーの少年・・・・・ってだけでは、今思うと少しシンドイ気はする(笑)。
なので、エンゼル号の登場は、大きかったと思う。
ストーリーの内容はよく覚えていないのに、ソランが私は大好きだったのは、アニメ版ソランの美形ぶりと、主題歌の存在が大きかったように思う。
いづみたくさん作曲の、ソランのオープニング曲は、アニメ史上に残る名曲だったと思う。
イントロ、バック演奏、歌詞、メロディ。そして、歌のバックに流れる映像。
どれも深く心に残っている。
特に、そのメロディラインは、確実に私の血となり肉ともなった気がする。
先にも書いたが、後年私はソランのDVDボックスを入手したが、そのだいぶ前に、漫画版が復刻された時に、漫画版を全巻揃えた。
それは・・・その内容を全然覚えてなかったからだった。
姉を探す・・という「軸」は、多少弱かった気がする。
だから、内容をよく覚えてなかったのかもしれない。
もっと、その「軸」を太くしたら、内容の方もよく覚えていたに違いない。
そういえば、ソランといえば、その主題歌とキャラ設定に、一つの大きな謎があった。
それは
歌の途中にある「♪ 胸に輝く 秘密のペンダント」という歌詞である。
ソランの漫画版やアニメ版どちらを見ても、「胸のペンダント」なんて、・・・無い!
胸のどこにも、輝くペンダントは見当たらない。
あるのは、ベルトのバックルぐらいである。
当初、この「胸に輝く秘密のペンダント」という歌詞は、謎だったし気になっていた。
結局、何だったんだろう。
歌詞が「♪ へそ下に輝く どでかいバックル」(もしくは 「へそ下にある 大きなバックル」)という歌詞だったら、違和感もなかったろうし、謎でもなかっただろう。
まあ、語感的には「胸に輝く」のほうがきれいだよね。
歌詞の発注期とキャラ完成の時期がずれて、歌詞発注時のキャラ設定が途中で変更があり、ああいう事態になってしまったのか・・。
作詞をしたいずみたくさんが勘違いしてしまったのか・・。
その違いに気付いた時には、もう歌入れも終わって、映像もできあがっており、放送に間に合わなくて、結局そのまま放送され続けたのか・・。
まあ、きっと、スタッフの間で、「大人の事情」があったのだろう(笑)。
個人的には、あのバックルがペンダントなんだろう・・・と思って、自分を納得させていた(笑)。
ソランに聞いても、「そんなのシラン」とでも言われそうな気がして(??)。
↑ 左のページに出てくる、メガネのしょぼいオヤジは、ソランと何度も戦うことになった「さすらいの宇宙人、ギャラ」。
何回も出てきた悪役ボスなのだが、ボスにしては、ちとしょぼい。
悪者軍団の雑魚のような雰囲気・・。
勿論良い歳ですがw
ソランは幼少の頃から今までずっと大好きな曲1位です。
いずみたく先生らしい素敵な旋律。
私がこの曲の何が気持ち良いかと言いますと、コード進行と編曲だったりします。
昔は分かり易い曲が多かったですよね。
ガボテン島やハリスの旋風とか…今のアニメ曲も良いのが有りますが、やはり子供にも分かり易いのが沢山有りました。
YouTubeは有難いですね。
今でも聴けるのは嬉しい限りです
ソランのテーマソング、いいですよね。
私も大好きです。
エンディングソングも好きでした。
♪バキューンとソランが走る
こんな歌でしたよね。
オープニング曲のアレンジよかったですよね。
特にイントロのコード進行なんて粋でした。
あの曲をギター弾き語りでやる時、あのイントロのコード進行から再現するだけで雰囲気がでます。
ガボテンなんてリズムが最高でした。
あと、サスケ、レインボー戦隊ロビン、ジェッター、レオのテーマなども名曲でした。
覚えやすく、歌いやすく、伴奏抜きでもメロディだけで成立してました。
メロディそのものに力があったように思います